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家やマンションなど不動産を売却する場合、その「売り方」によって、売却価格に差が出ます。
割合としては5%や10%程度の差でも、金額で見れば数十万や数百万という大きな差になるので、少しでも高く売りたいところです。
このページでは、
- 不動産を高く売るために必要な3つの条件
- 不動産売却でおすすめの業者ランキング
- 実際に売却する際の流れ
などについて詳しく解説します。
マンションや戸建てを売る際の注意点についても解説するので、これから不動産の売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
不動産を高く売るために必要な3つの条件
手持ちの不動産を少しでも高く売却するために大切なのは「売り方」です。
これを知らないと、高く売れるはずの不動産を相場よりも安く売却してしまう事になるかもしれません。
売却した後に「しまった!」とならないように、知っておきたいのは「不動産を高く売るために必要な3つの条件」です。
買取専門業者ではなく個人へ売却する
不動産の売却先は大きく分けて、「不動産買取専門業者」か「一般個人」かの2通りとなります。
買取専門業者に売却する場合は、
- 売り出し期間が短い
- 売却価格がすぐ確定する
- 現金化が早い
など、時間的なメリットがありますが、一般個人に売却するよりも価格は安くなります。
「時間をかけてもできるだけ高く売りたい」と思っている人の場合、一般個人向けに販売すれば、買取専門業者よりも高く売却することができます。
不動産の買取専門業者に売却する場合と、個人へ売却する場合を比較すると、一般的に売却価格に約20%~30%程度の差が出ると言われています。
不動産を売却するにあたり、時間的な余裕がある場合は、できるだけ一般個人への売却を目指しましょう。
物件によって適した媒介契約を選ぶ
一般個人に不動産を売却する場合は、まず不動産仲介会社と「媒介契約」を結ぶことになります。
媒介契約とは、売主が不動産仲介会社に不動産の売却を依頼する契約のことをいいます。
※不動産購入の場合も、購入依頼の媒介契約を締結します。
媒介契約には次の3種類があり、それぞれ、対象になる不動産の所在、面積、価格、契約期間などが明記されます。
①専任媒介契約
売却活動を1社に任せる契約で、他の不動産仲介会社に重ねて売却依頼することができません。
専任媒介契約では、不動産仲介会社は契約締結後7営業日以内に不動産流通機構(レインズ)に物件を登録しなければなりません。
また売主に対し、販売活動状況の報告を2週間に1回以上行う義務があります。
②専属専任媒介契約
売却活動を1社に任せる契約で、他の不動産仲介会社に重ねて売却依頼することができません。
専属専任媒介契約では、不動産仲介会社は契約締結後5営業日以内に不動産流通機構(レインズ)に物件を登録しなければなりません。
また売主に対し、販売活動状況の報告を1週間に1回以上行う義務があります。
専属専任媒介契約は、売主が自分で買主を見つけた場合も、依頼した不動産仲介会社を通して取引することが義務付けられています。
③一般媒介契約
複数の不動産仲介会社に重ねて売却を依頼することができます。また、売主は自分で見つけた買主と直接取引をすることも可能です。
不動産仲介会社は、不動産流通機構(レインズ)への物件の登録や、売主に対して売却活動などの報告を行う義務はありません。
基本的には専任媒介がおすすめ
3種類の媒介契約はそれぞれ特徴がありますが、基本的には専任媒介がおすすめです。
一見すると、売却を1社にしか依頼できない専任媒介・専属専任媒介は不利なように感じるかもしれません。
ただ、実際には売却を依頼した不動産仲介会社が窓口となり、他の不動産会社へ物件を紹介してくれますので、幅広く買主を探すことができます。
専任媒介・専属専任媒介の場合、依頼を受けた不動産仲介会社は、他の不動産会社が買主を見つけた場合でも売主から手数料をもらうことができるため、一般媒介とくらべ積極的な売却活動が期待できます。
また専任媒介・専属専任媒介であれば、依頼した不動産仲介会社から定期的に販売活動についての報告を受けることができます。
実際にどれくらいの問い合わせが来ているかなど、売却見込みをタイムリーに把握できるのも大きなメリットといえるでしょう。
売却する物件の立地が良い場合(人気エリア、利便性が特に良いエリアなど)なら、あえて一般媒介で売りに出し、買主探しを不動産仲介会社同士で競合させるという方法もあります。
ただしあまり多くの不動産会社に依頼すると、連絡作業が多くなったり、申し込みの順番をめぐってトラブルになるケースもありますので、依頼する会社は多くても3社~4社に絞ることをおすすめします。
必ず複数を比較して信頼できる業者を探す
不動産をできるだけ高く売るには、売却を依頼する仲介業者選びが最重要です。
多少面倒だと思っても、必ず複数の会社を比較してから選ぶようにしてください。
最低でも3社、できれば5社程度は比較して、提示してくる査定額や、売却のためのプランなどを聞いておきたいところです。
なるべく多くの仲介会社から情報を聞いた方が有利というのは間違いないので、まずは大手のポータルサイトなどを使っていくつかの会社で査定額の相場を確認しましょう。
その中で対応の良さそうな会社から直接話を聞き、信頼できる業者を探します。
例えば知名度が高くみんなが知っている「SUUMO」や、大手不動産6社が共同で経営する「すまいvalue」など、有名な査定サイトを使うことで、悪質な業者はある程度弾くことができるので、自分で探すよりも安全に見つけることができます。
不動産の売却査定をする時の注意点
不動産を売る場合に、まず必要なのは「売却査定」です。
査定を依頼する場合にはいくつか気を付けるべき注意点があるので解説します。
大手会社と地元の会社両方に依頼する
全国規模の大手仲介会社と、地元密着型の仲介会社では、それぞれ抱えている顧客が違ったり、把握している過去の取引事例など、持っている情報が違います。
大手業者だけ、地元業者だけとは限定せず、両方から話を聞いて、より多くの情報を集めましょう。
高すぎる査定金額にダマされない
大手仲介会社、地元仲介会社にかかわらず、査定額はあくまでも目安となります。
業者の中には、媒介契約を結びたいために、相場よりも高い査定額を提案してくるところもあります。
複数社の査定額を比較し、高すぎるところは逆に怪しいと思ったほうがいいでしょう。
金額だけではなくどうやって売るかを聞く
いくら高い査定額を提示されても、実際に売れなければ意味がありません。大事なのは、その業者の販売戦略です。
販売戦略が無い業者は、いくら査定額が高くても信頼はできません。
査定額の根拠とともに、販売戦略をしっかり持っているかどうかの確認をしましょう。
自分の中で「最低金額」を決めておく
いくつかの仲介会社に売却査定を依頼し、ある程度査定額が出揃うと、大まかでも実際に売れそうな金額の目安が把握できます。
ただし、実際に売りに出す場合、売出価格と最終的な売却額は、値引き交渉などがあり変動することが考えられます。
そのため「これ以上は絶対に下げない」という最低額を事前に決めておくと後々迷わなくて済みます。
例えば、ローン残債を完済するために必要な額や、住み替えのためにかかる総費用の額などを基準に、「最低売却金額」をあらかじめ設定しておきましょう。
ただし、販売活動を開始してから3か月~6か月以上たっても買主が見つからないような場合は、最低売却価格の見直しが必要になる場合もあります。
マンション売却でおすすめの業者ランキング
過去の物件取り扱数や、利用者からの評判などをもとに、マンション売却でおすすめの業者をランキング形式で紹介します。
これから売却査定を取ろうと思っている人はぜひ参考にしてください。
ただし先ほども説明した通り、1社だけの査定で決めるのはリスクが高いので、必ず複数の業者から査定を取るようにしてください。
ここで掲載しているランキングはあくまでも目安と考え、実際には査定比較をしてから判断するのがベストです。
第1位:SRE不動産
SRE不動産は、売却に特化した「エージェント制」を採用しています。
原則として買主側の担当を兼務しないため、物件を売りたい人のニーズを尊重した売却戦略を提案してくれます。
売主からしか仲介手数料をもらわない片手仲介なので、売主側に優位性のある売却活動が期待できます。
ただし、対応エリアが首都圏限定のため、首都圏エリア以外のマンションを売却したい場合はSRE不動産を利用できません。
公式サイトはこちら
第2位:東急リバブル
東急リバブルは、全国80,000棟以上のマンションデータを随時公開しており、「あのマンションが売り出されたら教えて欲しい」という買い希望の顧客を多くストックしています。
東急リバブルのホームページを訪れる訪問者は、月間で344万人。高い知名度と長年の実績により、数多くの顧客を抱えているのが強みといえるでしょう。
第3位:三菱地所ハウスネット
三菱地所ハウスネットは、2021年のオリコン顧客満足度の「不動産仲介 売却 マンション 首都圏」部門で第2位という高評価をうけている企業です。
三菱地所ハウスネットは、これまで三菱地所グループが分譲したマンションについて、分譲時の設計コンセプトや設備仕様から、現在の管理状況、取引市場動向などの詳細なデータを持っています。
また、三菱地所グループの分譲マンションの売却を三菱地所ハウスネットに依頼すると、仲介手数料が10%割引になるという特典も。
三菱地所グループの分譲マンションを売却する際は心強い仲介会社だと言えるでしょう。
第4位:大京穴吹不動産
大京穴吹不動産は、全国32都道府県に営業拠点を展開し、不動産流通業界における直営営業拠点の所在都道府県数では日本一。
全国№1の不動産流通ネットワークで、幅広く買主を探してくれます。
第5位:野村不動産ソリューションズ
野村不動産ソリューションズが運営する不動産ポータルサイト「ノムコム」は、利用者数が業界NO.1。
野村不動産ソリューションズに売却の依頼をすると、まずはノムコムに物件が掲載されます。
ノムコムでは、1物件につき最大で42枚の写真が掲載可能。豊富な写真で物件の魅力を購入希望者にアピールできます。
インターネットでの情報提供のほかに、スマートフォンでも物件掲載を行い、広く購入希望者を集めてくれます。
戸建ての家売却でおすすめの業者ランキング
続いてはマンションと同様に、過去の物件取り扱数や利用者からの評判などをもとに、戸建ての売却でおすすめの業者をランキング形式で紹介します。
戸建ての場合は一軒ごとにスペックが変わるため、マンションよりも相場が見えづらいという特徴があります。
そのため業者ごとに査定額に幅が出ることがあるため、できるだけたくさんの業者を比較しましょう。
面倒なのが嫌な場合は、一括査定サイトを利用した方がスムーズだし、万が一トラブルがあった場合も間に入ってくれるので安心だと思います。
第1位:SRE不動産
SRE不動産は、マンション売却と同様、戸建住宅の売却でも原則として買主側の担当を兼務しないため、100%売主側の視点に立った売却交渉をしてくれます。
そのため、顧客満足度も高く、実際にSRE不動産の売買仲介サービスを利用して取引した顧客アンケートによると、SRE不動産のサービスを知人に勧めたいと回答した割合は「93.2%」に上っています(※2022年4月1日時点 有効回答数=3828件)。
公式サイトはこちら
第2位:三井のリハウス
三井のリハウスは、売買仲介取扱件数が35年連続No.1の実績を持つ、売買仲介に強い不動産会社です。
広告や自社ホームページ、ポータルサイトなどで積極的に宣伝活動をし、購入検討者からの月間相談は約11,000件以上に上っています。
三井のリハウスでは、提案価格に近い金額で、しかも2ヵ月以内での成約を多くの物件で達成しています。
第3位:住友林業ホームサービス
住友林業ホームサービスは、住友林業グループの組織力を活かし、エリア密着型のサービスにこだわった売却サポートを行っています。
信頼、情報力、安心をモットーにした売却サービスは定評が高く、2021年のオリコン顧客満足度ランキングにおいて、不動産仲介の「戸建売却」、「マンション売却」、「マンション購入」の3部門でランキング第1位を獲得しています。
第4位:住友不動産販売
住友不動産販売は、全国に237営業センター(2023年4月1日時点)の直営店舗ネットワークがあるため、各地域に精通した営業担当者が地域に密着した売却のサポートを行うことが可能です。
売却依頼を受けた物件は、自社ホームページ・大手ポータルサイトへの登録はもちろん、3.2万件以上登録(2021年10月末)されている購入希望者へメール等で迅速に物件情報を紹介するなど、多種多様な売却活動を行っています。
第5位:小田急不動産
小田急沿線で戸建の家を売却するなら、小田急沿線の直営店舗数№1の小田急不動産がおすすめです。
小田急沿線の街づくりに取り組み、沿線を知り尽くした営業社員が、これまでの豊富なデータと実績をもとに売却のサポートをしてくれます。
一括査定サイトはどこがおすすめ?
仲介業者を比較する際には一括査定サイトが便利だと解説しましたが、その中でどこが良いのでしょうか?
一括査定サイトといっても、「運営元がしっかりしているか?」「自分が売りたい物件に適しているか?」など気になる点はあると思います。
以下にタイプ別のおすすめサイトをまとめてみたので、ぜひ参考にしてください。
大都市や、都市中心部の物件
東京や大阪などの大都市や、あるいは県庁所在地などの都心部に住んでいる場合は、基本的に「大手の仲介業者」に依頼した方が高値になる可能性が高いです。
そのため、日本最大級の不動産ポータルサイトである「SUUMO」や、不動産大手6社のみに厳選して査定を依頼できる「すまいvalue」などがおすすめです。
または地域が限定されていますが、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県に住んでいる人なら、エージェント制を採用している「SRE不動産」に依頼するのがよいでしょう。
SRE不動産は一括査定サイトではありませんが、売主にとっては明確に有利な仲介業者なので、SUUMOなどと合わせて活用するのがベストだと思います。
SUUMO
SUUMOは多くの人が知っていると思いますが、日本で最大級の不動産ポータルサイトです。
大手仲介から地元密着の中小業者まで日本全国をカバーしているので、条件の良い買主候補を探すのに適しています。
利用者の満足度も高いので、迷った時はまずSUUMOで比較するのがおすすめです。
すまいvalue
すまいvalueは、東急リバブル、三井のリハウス、三菱地所の住まいリレー、野村の仲介プラス、小田急不動産、住友不動産販売の業界大手6社が共同で運営するサイトです。
そのため信頼感はバツグンで、大手仲介の顧客リストへアピールできるため、都心部の物件に強いのが特徴です。
SRE不動産
SRE不動産はランキングでも1位だったように、売主にとって非常に有利な仲介業者です。
対象地域が「東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県」に限定されるのがデメリットですが、両手仲介をしない(片手仲介のみ)と保証しているため、対象地域なら必ず候補に入れたい業者です。
マンションを売却したい場合
戸建てではなくマンションを売却したい場合には、マンションに特化した査定比較サイトとして有名な「マンション.navi」がおすすめです。
マンション.navi
マンションの査定比較サイトの中ではかなり歴史が長く、信頼性は十分です。
大手仲介はもちろん、地域密着の中小業者とも長年付き合いがあるため、日本全国どこでもマンションの売却をサポートしてくれます。
また売却だけではなく、賃貸にした場合の査定も同時にできるので、売ろうか貸そうか迷っている人にもおすすめです。
訳あり物件を売却したい場合
遺産相続や離婚、あるいは事故物件などの訳ありの場合は、一般的な売却査定ではなかなか買い手が見つからない場合もあります。
この場合は中小業者まで幅広く査定を依頼するのはもちろん、不動産の買取専門業者への売却も視野に入れる必要があります。
専門業者の査定に関しては、「いえカツLIFE」というサイトで比較することができます。
いえカツLIFE
いえカツLIFEは通常の売却だけではなく、専門業者による「買取」や「リースバック」などにも対応しているのが特徴です。
相続や離婚、金銭問題などを抱えた物件でも査定できるので、悩みを抱えている人は一度査定を依頼してみましょう。
ただし対応地域が1都3県のみなので、それ以外の地域にある場合は、前述のすまいvalueやマンション.naviなどを使って、なるべくたくさんの業者あたってみることをおすすめします。
面倒でもなるべくたくさん比較するのが高く売る最大の秘訣
今回解説した以外にも、不動産査定比較サイトは色々あります。
基本的には自分の物件とマッチしたサイトを使えば1つでも十分ですが、ちょっとでも高く売却したいと考えるなら、なるべくたくさん比較した方が確率は上がります。
その分多少の手間はかかりますが、大変なのは仲介業者を決めるまでの間だけですし、やるかやらないかで数十万円から数百万円の差につながることもあるので、ぜひトライしてみることをおすすめします。
高く売れやすいマンションの特徴
高く売れやすいマンションにはいくつかの特徴があります。
自分の所有しているマンションの特徴がいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
築浅で間取りが使いやすい
中古マンションで人気が高いのは、築浅で間取りが使いやすい物件です。
築浅のマンションは内装や外装など見た目のキレイさだけではなく、今のライフスタイルに合わせた間取りやデザインが反映されています。
また、築浅マンションはキッチンやバスなどの住宅設備も最新で高性能のものが設置されている点や、耐震性能が高い点なども人気のひとつとなっています。
人口が多い都市で駅近にある
マンションの魅力といえば、やはり利便性の良さです。
人口が多い都市(人が集まるエリア)で駅近の物件なら、築年数が古くなっていっても価格が落ちづらい傾向にあります。
逆に郊外型のマンションは、築年数が新しいうちは人気がありますが、年数が経つにつれ、価格の下落幅も大きくなっていきます。
今後開発が予定されている地域にある
今後、開発が予定されているエリア内にあるマンションも売れやすいといえます。
例えば、駅前再開発や鉄道の新駅予定地に隣接している立地のマンションは、売れやすいのはもちろん、今後価格の上昇も見込めます。
高く売れやすい戸建ての特徴
マンション同様、戸建にも高く売れやすい物件の特徴があります。
大手ハウスメーカーの家
中古戸建のうち、一般的な建売分譲の住宅だった場合と、大手ハウスメーカーの注文住宅だった場合では、売却価格に明らかな差が出ます。
建築時の価格が坪当たり50万円の建売住宅と、建築時価格が坪当たり80万円の注文住宅では、中古住宅として売却する際も、差が出てしまうのは当然と言えます。
また、大手ハウスメーカーの中古戸建は、住宅性能が見えやすいのも人気のひとつです。
例えば、大手ハウスメーカー10社グループでは、一定の性能基準を満たすもの住宅を「スムストック」と認定し、修繕履歴や耐震性能等を「見える化」しています。
建売住宅と大手ハウスメーカーの住宅を比べ、一概にどちらの性能が高いかは判断できませんが、住宅性能を「見える化」している点で、買主にとっては大手ハウスメーカーの住宅は安心感が高いと言えるでしょう。
駅近、または幹線道路に近い
マンションと同様に、戸建ても利便性が良ければ、高く売れやすくなります。
駅近はもちろん、幹線道路に近いなど、生活利便性が良い戸建ては高く売却しやすいと言えるでしょう。
都心部など土地自体の価値が高い
都心部など、土地自体の資産価値が高い立地の戸建ては、高く売れやすい物件となります。
戸建てはマンションと違い、価格に占める土地の割合が高いため、建物の築年数が古くなっても土地の資産価値が高い場合は、売却価格も高くなります。
マンションや戸建ての家が売れるまでの流れ
このブロックでは、マンションや戸建てを売却する場合に、必要な手続きや流れについて解説します。
売却が完了するまでの目安期間は?
マンションや戸建ての売却が完了するまでには、さまざまな手順、手続きを行う必要があり、一般的には2か月~6か月かかると言われています。
ただし、なかなか買主が見つからない場合などは、さらに長い期間が必要になる可能性もあります。
いつまでに売却を完了したいのかを明確にして、余裕を持った売却計画を立てるようにしましょう。
必要となる書類一覧
マンションや戸建てを売却する場合、さまざまな書類が必要になります。
以下に一覧を載せておきますので、参考にしてください。
・住宅ローンの残高証明または返済予定表(残債がある場合)
・購入時の売買契約書、重要事項説明書
・間取り図
・分譲当時の販売パンフレット(マンションの場合)
・建築確認済証、検査済証(主に戸建ての場合)
・登記済証または登記識別情報
・印鑑証明書
・住民票または除票など(購入時住所と現住所が違う場合など)
・本人確認書類(運転免許証など)
・管理規約、使用細則(マンションの場合)
・評価証明書、公課証明書または納税通知書
・土地の実測図、隣地との境界立会い承諾書(戸建の場合)
上記以外にも、耐震診断やアスベスト使用調査などを行っている場合はそれぞれの報告書、購入時の保証期間が残っている場合はその保証書などが必要になります。
物件や所有者ごとに必要書類は変わる場合がありますので、その都度、売却を依頼する不動産会社に確認してください。
まずはローンの確認と査定の比較から
マンション、戸建てに関わらず、売却するためには残っている住宅ローンを完済する必要があります。
住宅ローン残債の支払いには、売却金額を充当することができますが、売却金額が住宅ローン残債額を下回る場合は、その不足分を売主が現金で用意するなどしなければなりません。
不動産売却を検討する場合は、まずローンの残債額を確認しましょう。
ローンの確認と同時に、不動産仲介会社に査定を依頼しましょう。
一括査定サイトなどを利用すれば、より早くよりたくさんの査定を集めることができますので、上手に活用しましょう。
仲介業者の選定と売却価格の決定
複数の仲介業者に査定を依頼し、ひと通り査定額が出揃ったら、次はいよいよ売却を依頼する仲介業者の選定となります。
各社が提示した査定額の根拠、売却活動計画、各社の信頼性、売却サポートサービスの内容など、さまざまな項目を比較し、自分に合った業者を選定してください。
業者を選定し、媒介契約の種類を選んだら、次は販売価格を決めることになります。査定の結果をもとに、業者としっかり打ち合わせのうえ、相場を考慮した値付けを心がけましょう。
販売開始時に、相場からかけ離れた高い値付けをしてしまうと、売却までの期間が不要に長くなるだけではなく、その地域でなかなか売れない「有名物件」になってしまう場合もありますのでご注意を。
購入希望者の内覧と契約交渉
販売を開始すると、不動産仲介会社が一斉に動き出し、予算や立地、間取りなどの条件が見合う購入希望者が現地見学や内覧にやってきます。
内覧し、物件を気に入ってくれた購入希望者が現れれば、次は契約条件の交渉となります。
一般的に、契約条件の主な交渉項目は以下のようなものとなります。
・売買価格(値引き交渉がある場合など)
・手付金の額
・中間金の有無
・契約不適合責任の範囲
・ローン条項の期間(買主がローンを借りられなかった場合に白紙解除できる期間)
・特約条項や容認事項などの確認(内装や設備などのキズ、故障についての取り決めなど)
・引き渡し時期
売買契約の締結と引き渡し
契約条件が取りまとまれば、次はいよいよ売買契約です。
売買契約締結時は、売主、買主、仲介業者が立会いのうえ、宅地建物取引士による重要事項説明、売買契約書の内容確認と説明、各書類への署名押印、手付金の授受などを行います。
売買契約締結後、売主がやらなければならないのは、住宅ローン残債の支払いの準備(金融機関への連絡など)、抵当権などの抹消手続き準備、引っ越し先の確保、引っ越しの荷造りなどです。
買主の住宅ローン融資が正式承認され、住宅ローンの実行準備が出来れば、次は最後の手続き、物件引き渡し(決済)です。
物件引き渡しは、売買代金の受領、カギの引き渡し、抵当権などの抹消(事前でも良い)などが同時に行われます。このとき、物件の所有権も同時に買主に移ります。
これで売却手続きは完了しますが、引き渡し後に物件の不具合などが発見された場合は、一定の範囲内において売主は修復義務を負うことになりますので注意が必要です(契約不適合責任を負う契約の場合)。
マンションや家を売る時のよくある質問
マンションや戸建てを売る場合によくある質問をまとめましたので、参考にしてください。
売却査定は何ヶ月前にとればいいの?
査定依頼から売却完了までは数か月の時間を要するのが一般的です。
より早く、より高値で売りたければできるだけ早めに複数社に査定依頼をして、売却準備を始めましょう。
知り合いの不動産会社に仲介を頼むのはどう?
不動産の売買は人生の一大イベント。大きなお金が動くので知り合いへ依頼するのは避けたほうが無難でしょう。
ドライな交渉ができなくなる可能性や、感情的な行き違いで揉める原因にもなりかねません。
一括査定サイトを使う際のデメリットは?
一括査定サイトを利用すると、使った直後は営業対応などが大変かもしれませんが、一括査定サイトに登録されている業者は、信頼性がある程度担保された業者のみ。
信頼性のある業者を選べる点や、高値で売るならできる限り広く査定を聞いた方が良いので、デメリットよりもメリットの方がかなり大きいといえるでしょう。
部屋をキレイに掃除しておけば査定額は上がる?
最低限の掃除はしておいた方が心証は良くなりますが、不動産業者の査定額にはあまり影響はありません。
ただし、販売開始後、購入希望者が内見に来る際は心証が大事なので、できるかぎりキレイにしておいてください。
途中で売るのをやめたくなった場合はどうする?
媒介契約を結び、販売の開始後に売るのをやめたくなった場合、媒介契約の内容によってはそれまでにかかった経費を仲介業者から請求される可能性もあります。
まずは媒介契約の内容を確認し、そのうえで依頼した業者に相談してください。
まとめ
今回は、マンションや戸建てをできるだけ高く売るための注意点や、売却完了までの流れについて解説しました。
不動産は、「どう売るか」によって売却できる価格が変わってきます。
査定サイトなどを上手に利用して、後悔しない不動産売却を行ってください。
スタート段階である「仲介業者探し」で失敗してしまうと、結果的に百万円単位の損をしてしまう可能性もあります。
逆に信頼できる業者さえ見つけることができれば、その後の手続きなども業者側がサポートしてくれるのでスムーズに進みます。
マンション売却はスタートが肝心なので、時間をかけてでもじっくりと良い仲介業者を探しましょう。