毎月のスマホ代を安くしようと「格安SIM」への乗り換えを検討している人も多いでしょう。
そんな方には、「料金が安く」かつ「通信速度がキャリア並み」のサービスとして評判の高い「UQモバイル」をおすすめします。キャリアからの乗り換えでスマホ代が大幅に安くなる上に、キャリアと同等の通信速度を誇るため、格安SIMの速度に不安を持っている人でも安心です。
UQモバイルの料金プランやキャンペーン、口コミ・評判、メリット・デメリットを一挙に紹介するので、UQモバイルを検討している方はぜひ参考にしてください。
UQモバイルとは?
UQモバイルは、KDDIグループに属する「UQコミュニケーションズ株式会社」が提供ししている格安SIMです。
元々、ポケット型WiFiのWiMAXを提供している会社でもあり、2015年にauのサブブランドとしてUQモバイルがスタートしました。
格安SIMらしい料金の安さを実現しながらも、通信速度にも優れており、電波の繋がりやすさやエリアの広さにおいても高く評価されています。
「格安SIMの安さ」と「キャリアの通信速度」というそれぞれの良いとこ取りをしたスマホ会社と言えるでしょう。
そもそも格安SIM(MVNO)とは?
格安SIM(MVNO)が「仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)」を指す言葉で、キャリアが展開している通信回線を借り受けて、独自のサービスを提供しているスマホ会社のことです。
ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアとは異なり、自前のアンテナや基地局といった通信設備を所有しないため、設備投資や維持費などがかからずコストダウンが可能なため、より安い料金プランを提供しています。
しかし回線設備を借り受けているという性質上、通信はキャリアが優先されるため、通信速度はキャリアよりも遅くなってしまうというが欠点にはなります。
そんな中でもキャリアのサブブランドである「ワイモバイル(=ソフトバンク)」や「UQモバイル(=au)」は、回線速度が非常に安定しており、なおかつ月額料金も安いという、キャリアと格安SIMのいいとこ取りをした格安SIMと言えます。
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルの料金プラン・オプション・どのプランがおすすめかなどを紹介していきます。
料金プラン
UQモバイルの料金プランは「繰り越しプランS/M/L +5G」の3種類です。
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
3GBで月額1,628円とコンパクトなプランから、25GBで月額3,828円と大容量なプランまで揃っています。
普段Wi-Fiがないタイミングで何をするかによって決めましょう。参考までに、You TubeやTwitterなどのデータ使用量の目安をまとめます。
用途 | 1時間あたりのデータ通信量 |
---|---|
YouTube(480p) | 500MB |
300MB | |
800MB |
「外出中はメールやLINEしかしない」という軽い使い方の人は、3GBのプランで問題ないでしょう。
上記の目安をもとに、適したプランをまとめたのが以下の表です。
おすすめの料金プラン | 利用の目安 |
---|---|
くりこしプランS+5G (3GB) | ・YouTubeを月に6時間使う ・Twitterを月に10時間使う ・Instagramを月に4時間使う |
くりこしプランM+5G (15GB) | ・YouTubeを月に30時間使う ・Twitterを月に50時間使う ・Instagramを月に20時間使う |
くりこしプランL+5G (25GB) | ・YouTubeを月に50時間使う ・Twitterを月に80時間使う ・Instagramを月に10時間使う |
あくまでもWi-Fiなしの状態でどれだけ使ったか、ということです。Wi-FiなしでYou Tubeを毎日1時間見る、という場合はそれだけで約15GBになるので、「繰り越しプランM」くらいは必要ということになります。
また、基本データ容量を超過して速度制限がかかった場合の通信速度は以下のとおりです。
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
---|---|---|---|
基本データ容量超過時 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
くりこしプランM/Lは速度制限下でも最大1Mbps程度で使えるので、メールやLINEはもちろん、You Tubeも低画質であれば見られます。なので、「25GBは使うかわからないけど、15GBではちょっと不安」という人は、とりあえずくりこしプランMを契約しておきましょう。速度制限下でも意外と使えることが分かるかもしれません。
また、UQモバイルには「節約モード」という設定があり、これに切り替えると通信制限時と同じ回線速度になりますが、データ消費がゼロになります。これを活用すれば、画質にこだわらなければ実質無制限のデータ通信が可能です。
その他、UQモバイルの回線に関する基本情報をいかにまとめます。
データ繰り越し | 対応 |
データチャージ | 100MB:200円 500MB:500円 |
利用回線 | au |
通信方式 | 4G/5G |
通話料金 | 税込22円/30秒 |
テザリング | 無料 |
契約期間/違約金 | なし/無料 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
UQモバイルで実施中のキャンペーン・割引
ここでは、UQモバイルに乗り換えると利用できるキャンペーンや割引特典を紹介していきます。
端末代や月額料金の割引や各種手数料が無料になるなど、お得なキャンペーン・割引が盛りだくさんなので、乗り換えの際には見逃さないようにしてください。
2022年4月19日時点で実施中のキャンペーンの一覧は下記の通りです。
auPay残高最大12,000円相当還元キャンペーン | SIM単体契約+増量オプションⅡ(13ヶ月無料) に加入で最大12,000円相当のauPay残高還元 |
対象機種購入+新規契約で最大5,000円相当還元 | 対象機種購入で、最大5,000円相当のauPay残高還元 ※オンライン限定 |
スマホ下取りサービス | 対象のスマホを下取りすると最大64,350円還元 |
YouTube Premium3ヶ月無料 | 通常月額1,180円が3ヶ月間無料 |
Apple Music6ヶ月無料 | 通常月額980円が6ヶ月間無料 |
smash.6ヶ月無料 | 通常月額550円が6ヶ月間無料 |
セット割引は以下の3つです。
自宅セット割 | 対象の電気サービス、もしくはネットサービスと セットで利用すると月額料金が最大858円割引 |
UQ応援割 | 18歳以下の方、または家族でUQモバイルに契約すると、 12ヶ月間月額料金1,100円割引 |
60歳以上通話割 | 60歳以上が自宅セット割を適用で国内通話かけ放題オプションが770円 メールアドレスが無料で利用可能 |
この中でも、よりお得度の高いキャンペーンと割引について、詳しく解説します。
【キャンペーン】auPay残高最大12,000円相当還元
SIMのみ契約の場合に適用できるキャンペーンです。
UQモバイルでキャッシュバック額の最も大きい「auPay残高最大12,000円相当還元キャンペーン」は、契約方法によって以下の通りにキャッシュバック金額が変わります。
- 新規契約→3,000円
- 乗り換え(MNP)→6,000円(au/povoからの乗り換え除く)
- +増量オプションIIに加入→12,000円
- 上記をeSIMで契約するとさらに+3,000円
つまり、UQモバイルに乗り換えてeSIMで契約して、増量オプションに加入するだけで15,000円分のauPay残高がもらえます、新規契約の場合もeSIMでの申し込みなら6,000円分還元です。
気になるのは条件になっている「増量オプションII」ですが、これは通常月額550円でデータ容量を増量できるオプションです。初めて加入する人は誰でも13ヶ月間無料で使えて非常にお得なので、ぜひ加入しましょう。「増量オプションII」に加入した場合の各プランのデータ容量・オプション料含む月額料金は以下のとおりです。
くりこしプランS+5G | くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,628円 ↓ 2,178円 | 2,728円 ↓ 3,278円 | 3,828円 ↓ 4,378円 |
データ容量 | 3GB ↓+2GB 5GB | 15GB ↓+5GB 20GB | 25GB ↓+5GB 30GB |
13ヶ月間無料でデータ容量が大幅に増えるので、加入しない手はありません。外出先でYou Tube視聴やオンラインゲームなどをしない限り月5GBあれば十分なので、まずはくりこしプランSで始めて見るのをおすすめします。
【キャンペーン】対象機種購入+新規契約で最大5,000円相当還元
UQモバイルオンラインショップで対象機種を購入して、新規に契約をすると最大5,000円のauPay残高が還元されます。
還元金額は購入機種によって異なっており、最大の5,000円相当還元となるのは以下の2機種です。
- iPhone 12
- Redmi Note 10 JE
2022年4月現在派iPhone13が出ているので型落ちモデルにはなりますが、iPhone12はまだまだ現役で使える高性能端末です。価格は80,000円前後と、定価から10,000円ほど安くなっています。
Redmi Note 10 JEは、中国のXiaomi(シャオミ)という会社のAndroid端末で、価格は12,265円〜と非常に安いですが、その分性能はiPhone12と比べると見劣りします。LINEやSNSを普通に使うだけであれば全く問題ありません。
多少高くてもしっかりと高性能なスマホを持っておきたい人はiPhone12、性能は最低限でとにかく安い方がいい人はRedmi Note 10 JEを選びましょう。
以下の機種は3,000円キャッシュバックの対象です。
- arrows We(15,180円〜)
- OPPO A54 5G(5,500円〜)
- AQUOS sense3 basic(4,400円〜)
非常に安い端末ですが、性能・キャッシュバックを両方考慮するとRedmi Note 10 JEをおすすめします。
【割引】自宅セット割
UQモバイルと一緒に、「auでんき」、もしくは光回線/ケーブルテレビ/WiMAX +5Gルーターのいずれかを一緒に契約することで、UQモバイルのスマホ料金が月額最大868円割引されます。家族でUQモバイルを利用している場合、それぞれの回線も同様に割引されるので非常にお得です。
対象のサービスは「でんきコース」「インターネットコース」の2つに分かれています。
コース名 | 対象サービス |
---|---|
でんきコース | auでんき |
インターネットコース | ・光回線(auひかりなど)+固定電話 ・auスマートポートまたはauホームルーター5G ・WiMAX +5Gルーター |
上記のセット条件を満たすと各プランの月額料金が以下のように割引されます(対象サービスを解約すると割引はなくなります)。
くりこしプランS +5G | くりこしプランM +5G | くりこしプランL +5G | |
---|---|---|---|
通常料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
割引後の料金 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
自宅セット割を活用すると、スマホ代は毎月990円(くりこしプランS+5G)で、ネットはWiMAX(月額約5,000円)で使い放題というコスパの高いネット環境ができあがります。
UQモバイルユーザーであれば、最もお得に使える光回線は「auひかり」なので、他社の光回線を使っている人は乗り換えを検討してみてください。
【割引】UQ応援割
UQ応援割は、UQモバイルにおける学割です。
5歳から18歳以下の方が「くりこしプランM/L +5G」を契約する場合、月額料金が12ヶ月間1,100円割引になるサービスです。またその家族も、同一の「自宅セット割」のグループに属している場合は、同様に月額料金が1,100円引きになります。
自宅セット割が適用されていない場合は、契約者本人のみ割引対象です。
UQ応援割のみを適用した場合の月額料金は以下のとおりです。
くりこしプランM+5G | くりこしプランL+5G | |
---|---|---|
月額料金 (12ヶ月目まで) | 1,628円 | 2,728円 |
「自宅セット割」と「UQ応援割」を併用すると、通常3,278円の「くりこしプランM+5G」、つまり15GB(増量オプション加入で20GB)のデータ容量が1年間月額990円という破格の安さで利用できます。
子どもに持たせるスマホの料金を安く抑えたい場合にもぴったりですし、家族でUQモバイルを使って通信費を節約してみるのもおすすめです。
【割引】60歳以上通話割
60歳以上の方がくりこしプランに加入して、「かけ放題(24時間いつでも)」の通話オプションを付けると、ずっと月額1100円割引に加えて、メールサービスが無料になります。
月額料金(割引前) | オプション内容 | |
---|---|---|
かけ放題 | 1,870円 | 毎月定額で、国内通話が24時間かけ放題 |
メールサービス | 220円 | @uqmobile.jpのアドレスが利用可能 |
かけ放題は月額770円、メールアドレスは無料で利用できるようになります。
通常の国内通話は22円(税込)/30秒なので、毎月17分30秒以上通話をする場合は、かけ放題に加入した方がお得になります。自分が毎月どれくらい電話しているか、思い返してみてください。
また、メールサービスは、UQモバイルのメールアドレスがもらえるサービスです。GmailやYahooMailなどのフリーアドレスが不安でキャリアからの乗り換えを躊躇っているという人は、これをキャリアアドレスの代わりとして使えるので、安心して乗り換えてみてください。
UQモバイルのメリット・いい評判をチェック
UQモバイルのメリットは以下の9点です。
- 通信速度がキャリア並みに速い
- SNSは使い放題
- データ容量を無駄なく使える
- キャンペーン・割引が充実している
- 料金プランがシンプルでわかりやすい
- 通話オプションも充実している
- キャリアアドレスを取得できる
- クレジットカードがなくても契約できる
- 実店舗でサポートを受けられる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
通信速度がキャリア並みに速い
UQモバイルは格安SIMの中でもキャリアに迫る通信速度を誇っています。
下り平均速度 | 上り平均速度 | |
---|---|---|
UQモバイル | 61.03Mbps | 11.75Mbps |
ドコモ | 164.16Mbps | 17.46Mbps |
au | 94.34Mbps | 15.51Mbps |
ソフトバンク | 87.2Mbps | 18.1Mbps |
楽天モバイル | 37.83Mbps | 19.91Mbps |
mineo | 48.73Mbps | 8.99Mbps |
LINEモバイル | 47.86Mbps | 12.22Mbps |
UQモバイルはauのサブブランドとして、優先的に回線を使うことができるので、他の格安SIMと比べて通信速度が速いのが最大の特徴です。
月額料金を抑えるために格安SIMに変えたいけど通信速度に関する不安が残る、という人でも安心です。「キャリアから乗り換えたけど、遅くなった感じが一切せず、料金だけグンと安くなった」という口コミもSNS上ではたくさん見られます。
また、以下の場合には通信制限がかかります。
- データ容量がプラン上限に達した場合
- 直近3日間で6GB以上のデータ通信があった場合
通信制限後の速度は、「くりこしプランS」が最大300Kbps、「くりこしプランM・L」は最大1Mbpsです。最大300Kbpsであればメールの送受信やテキストメインのサイトであれば閲覧でき、最大1Mbps出るとなると、メールの送受信やSNSの閲覧については全く問題ありません。低画質で動画の再生まで可能です。
SNSは使い放題
UQモバイルで「節約モード」を使うと、通信速度が最大1Mbps(※Sプランは最大300Kbps)に制限されるものの、SNSや音楽配信サービスのデータ消費がゼロになります。「節約モード」と通常の「高速モード」の切り替えは手動で行なえます。
速度制限時の速度と同じで、Twitterの閲覧や音楽の再生に加えて、低画質動画の再生くらいまでであれば、かなり快適です。動画再生の場合は、読み込みやスキップ・巻き戻しに時間がかかったりしますが、再生自体は問題なくできます。
通勤時に音楽アプリや音声メインのYou Tube動画を楽しむ、などの使い方に最適です。
データ容量を無駄なく使える
UQモバイルは、データ容量が余ってしまっても翌月に繰り越すことができます。なので、「今月はデータ消費が少なかったからもったいない……」と思う必要がありません。
繰り越したデータは翌月末まで使えて、もちろん繰り越し分のデータから消費されます。
余ったデータ容量を自動で繰り越してくれる上に、1つ前に紹介した「節約モード」もあるので、無駄なくデータ容量を使えるのは、UQモバイルの大きなメリットの1つと言えます。
キャンペーン・割引が充実している
上記で紹介したように、キャッシュバックや端末割引、サブスクの無料期間など、各種キャンペーンが盛りだくさんです。
UQモバイルは、格安SIMにしては月額料金が高めに設定されています。これは、UQモバイルがauのサブ回線であり、回線速度の面で優遇されているからですが、いくら速いとは言え料金が気になる人もいるかと思います。ただ、料金面のデメリットは、セット割による月額料金の割引や、キャンペーンによるキャッシュバック還元を活用すると、解消できるものです。
SIMのみで契約する場合は、「auPay残高最大12,000円相当還元キャンペーン」を使うことで、数ヶ月分の月額料金がこの還元分でまかなえます。
端末とセット購入の場合は、
- 対象機種購入+新規契約で最大5,000円相当還元
- スマホ下取りサービス
の2つを適用することで、最もお得に契約することができます。iPhone8からiPhone11あたりの機種は、画面割れなどのキズがなければ10,000円〜30,000円くらいの下取り金額になるので、iPhone12が45,000円〜65,000円程度でセット購入できることになります。画面割れなどがある場合は下取り金額が1/4程度に落ちますが、よほどボロボロ出ない限り買い取ってくれます。
料金プランがシンプルでわかりやすい
UQモバイルの料金プランは「くりこしプランS/M/L」の3つのみとシンプルな内容になっています。
1GB単位でプランが分かれていたり、音声通話SIMやデータSIMプランで分かれたりしていないので、初めて格安SIMを利用する方でも迷わずプラン選択ができます。
プランが細分化されていない分、ドンピシャでニーズに応えられない場合もありますが、特に細かいこだわりがなければ、3GB・15GB・25GBの3プランで十分でしょう。特に最初の1年間は、3GB→5GB、15GB→20GB、25GB→30GBに無料で増量できるので、格安で十分なデータ容量を使うことができます。
料金プランで何を選ぶべきか迷いがちな、格安SIMデビューの方にもおすすめです。
通話オプションも充実している
UQモバイルは格安SIMとしては珍しく、通話オプションが充実しています。
オプション | 内容 | 月額料金 |
---|---|---|
かけ放題(24時間いつでも) | 国内通話が全てかけ放題 | 1,870円 |
かけ放題(10分/回) | 1回10分までの通話がかけ放題 | 770円 |
通話パック(60分/月) | 毎月累計60分までの通話がかけ放題 | 550円 |
遠くに住む家族と頻繁に電話をする、仕事でよく電話を使う、という人は「かけ放題(24時間)」を検討してみてください。月に17分30秒以上電話を使う場合は、かけ放題に加入した方が通話量を安く抑えられます。LINE通話がメインなら、通話オプションは不要でしょう。
加入した方がお得かどうか微妙なラインなのであれば、後からオプションの追加もできるので、最初はなしで申し込んで様子を見るとよいでしょう。
キャリアメールアドレスが取得できる
キャリアから離れにくい理由の1つとして、キャリアメールへの信頼感を挙げる方もいると思います。
UQモバイルでは月額220円で「@uqmobile.jp」のメールアドレスが取得できるので、フリーメールに不安を覚える方はこちらをぜひ。docomoやauのキャリアメールと同様に信頼性が高いメールアドレスが利用できます。
ただ、最近はGmailやYahoo!メールで不便になることはそうそうありません。どうしても仕事で必要であるとか、どうしても不安が払拭できない人以外はスルーして問題ないでしょう。
クレジットカードがなくても契約できる
UQモバイルの支払い方法は「クレジットカード」と「口座振替」から選べます。
普段クレジットカードを使わない人や、そもそも持っていないという人でも、口座振替で支払いができるので安心です。
口座振替手数料も不要なので非常に好条件ではありますが、クレジットカードで支払うとクレカのポイントが付くので、お得になるのはクレジットカード払いです。
クレジットカード払いに強い抵抗があるわけでなければ、あえて口座振替を選ぶメリットはありません。
全国の実店舗でサポートが受けられる
格安SIMだと、手続きはオンラインのみで、実店舗がなくサポートが手薄な会社も多いですが、UQモバイルは全国に実店舗があります。契約前に解消しておきたい疑問は店舗スタッフに聞けばすぐに解決しますし、もちろん手続きも店舗でやれば全て進めてくれます。
そういった意味でも、UQモバイルはキャリアに似た格安SIMで、乗り換え後も違和感なく利用できるでしょう。スマホやSIMに関する知識に不安がある人は、店舗での手続きも検討してみてください。
ただし、店舗での手続きとなると、本記事で紹介したキャッシュバックキャンペーンが適用対象外になってしまいます。
Google検索でこの記事にたどり着いた方であれば、申し込み手続きはすんなりできるはずなので、本記事で解説する「申し込み方法」の通りにとりあえずやってみることをおすすめします。
契約後のサービスに関する疑問や端末の故障などについては、実店舗に頼れるというのは心強いメリットです。
UQモバイルのデメリット・残念な評判
UQモバイルのデメリットは以下の4つです。
- 格安SIMとしてはやや料金が高い
- au回線しか使えない
- 選べる端末が少ない
- auスマートバリューが適用できない
1つずつ詳しく解説します。
格安SIMとしてはやや料金が高い
UQモバイルの月額料金は、キャリアと比較するともちろん安いですが、他社の格安SIMと比較するとやや高めです。
データ容量が近い他社プランと比較すると以下のようになります。
UQモバイル「くりこしプランS+5G」 (通常3GB、1年目は無料で5GB) | 1,628円 |
OCMモバイルONE 3GB/月コース | 990円 |
mineo デュアルタイプ5GB | 1,518円 |
IIJmio 4GBプラン(音声) | 1,078円 |
BIGLOBEモバイル 6GB | 1,870円 |
イオンモバイル 5GB | 1,298円 |
このように、他社よりも月500円程度高くなっているため、多少回線速度が遅くても構わない、とにかく月額料金が安い方がいい、という人には向きません。逆に、キャリアからの乗り換えで、キャリアよりも安くキャリアと同等の使い勝手を求める人や、格安SIMに不安がまだ残るという人には、auのサブ回線であるUQモバイルは最適です。
ただ、上記の表を見ると分かる通り、音声通話SIMで月のデータ容量が5GBであれば1,200円〜1,500円程度が相場なので、1年間無料の増量オプションを利用すれば、UQモバイルの料金が頭抜けて高いということはありません。
au回線しか使えない
UQモバイルはauのサブブランドなので、au回線のみが利用できます。そのため、ドコモやソフトバンクで購入したスマホを使う場合はSIMロック解除をする必要があります(2021年9月以降に発売された端末であれば、そもそもSIMロックがかけられていないので、解除の必要はありません)。
最近はau回線とドコモ回線を自分で選べる格安SIMが増えているので、SIMロック解除をする必要がある人にとってはややデメリットとなりうるでしょう。
SIMロック解除の方法は、「店舗持ち込み」か「Web手続き」の2つから選べますが、Web手続きは無料で自分で行えるのでおすすめです。店舗持ち込みの場合は解除手数料3,300円がかかります。Web手続きはマイページから案内に従って進めるだけなので非常に簡単です。
解除方法 | メリット | ・デメリット |
---|---|---|
店舗持ち込み | ・店舗スタッフに任せられる | ・手数料3,300円が必要 ・店舗の営業時間に行く必要がある |
Web手続き | ・手数料無料 ・24時間受付 | ・自分で行う必要がある |
店舗へ行けばスタッフに頼んでやってもらえますが、店舗へ出向くまでの時間でWeb手続きが完了するので、できればWeb手続きでサクッと済ませてしまいましょう。
ただし、ドコモもソフトバンクもマイページから手続きするので、すでに解約している場合は店舗に持ち込むしかないので注意してください。
もちろんSIMロック解除して引き続きドコモのSIMを使うこともできます。SIMロック解除自体にデメリットはないので、とりあえずやっておくとよいでしょう。
選べる端末が少ない
UQモバイルで購入できる端末は、他社と比べて少ないです。
【iPhone】
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12
- iPhone 11
- iPhone SE(第2世代)
【Android】
- AQUOS sense 6
- AQUOS sense 6s
- AQUOS wish
- arrows We
- Redmi Note 10 JE
- OPPO A54 5G
- Galaxy A21
- Galaxy A53 5G(2022年5月下旬予定)
- AQUOS sense 3 basic
- BASIO4
iPhone派の人は、リーズナブルな価格でiPhoneが購入できるので問題ないと思います。iPhoneSEは価格が6万円台で、最新のiPhone13と同じメモリを搭載しているので、性能はピカイチです。4.7インチと画面サイズもコンパクトに収めているので片手操作もラクラクで、近年のスマホの大型化に疑念がある人におすすめです。
画面が大きめ、もしくはカメラの性能がいいスマホが欲しいという人は、iPhone12を選びましょう。こちらは1つ前のモデルになりますが、性能で言うと最新iPhoneとそこまで大きな差はありません。
Androidについては、他社と比べるとややラインナップが少ないですが、格安でコスパの良い端末が揃っています。AQUOS sense 6sやRedmi Note 10 JEは、1万円台・2万円台のスマホですが、どちらも5G回線に対応しており、カメラの性能も高いので人気です。
auスマートバリューが適用されない
auスマートバリューは、auのスマホと自宅のネット回線・電話、もしくはWiMAX+5Gを一緒に契約することで最大月額1,100円の割引が適用される割引です。これは、UQモバイルに乗り換えると適用されなくなります。ただ、UQモバイルのスマホ料金はauよりも圧倒的に安いので、スマートバリューが適用されなくなったとしても総額安くなります。
さらに、auスマートバリューの適用対象となっている光回線と、UQモバイルの自宅セット割適用対象となる光回線は全く同じなので、UQモバイルの自宅セット割を代わりに利用することができます。WiMAXも同様です。したがって、スマホの乗り換えに伴って光回線・WiMAXの乗り換えを検討する必要はありません。
両方の適用対象となっている光回線は以下の通りです。
- auひかり
- auひかり ちゅら
- コミュファ光
- eo光
- Pikara
- MEGA EGG
- BBIQ
- ひかりゆいまーる
- ひかりJ
- ビッグローブ光
- エディオンネット
- So-net光
- T COMヒカリ
- @nifty光
自宅セット割は最大月額858円割引なので、やや割引額は落ちますが、くりこしプランSは990円まで下がるのでぜひ活用しましょう。
UQモバイルがおすすめな人・おすすめでない人
ここまでの内容からUQモバイルがおすすめな人とおすすめではない人を解説します。
UQモバイルがおすすめ人
- キャリアと変わらない通信速度を求める人
- SNSを頻繁に利用する人
- 現在auを使っていてスマホ料金を安く抑えたい人
- サポートの手厚い格安SIMを探している人
UQモバイルがおすすめでない人
- 安さを最優先に求める人
- データ容量が月30GBでは足りない人
UQモバイルの強みはとにかく回線速度で、キャリアと同等の通信速度を誇ります。「キャリからの乗り換えるけど速度が不安」という人は、まずUQモバイルを試してみるのがおすすめです。また、節約モードを活用することでSNSのデータ消費がゼロになるので、安いプランで十分事足りる場合も多いです。
店舗でサポートを受けられるというのも、格安SIMデビューに最適な理由です。もちろん現在格安SIMを使っていて、速度に満足できない人にも強くおすすめします。
ただし、月額料金は他社の同じデータ容量のプランと比べると200円〜500円程度高いので、これが気になる場合はより安い格安SIMを検討しましょう。
UQモバイルの申し込み方法
以下の2パターンによって乗り換え手順が変わるので、それぞれ解説します。
- au以外からの乗り換え
- auから乗り換え
auからの乗り換えは
au以外からの乗り換え
au以外のスマホ会社から乗り換えでUQモバイルに申し込む場合は、以下の手順で手続きを行います。
- 契約中のキャリア/業者でMNP予約番号を取得する
- UQモバイル公式サイトにアクセス
- 申し込み方法(SIM単体/SIM+スマホ)を選んで「お申し込み」
- 契約方法「他社から乗り換え」を選択して「お手続きに進む」
- 契約者の住所、生年月日を入力
- MNP予約番号・有効期限・元の電話番号を入力して「次に進む」
- 料金プランを選択(※増量オプションも選択)
- 契約者情報を入力
- 本人確認
- 受け取り方法を選択
- 注文内容確認パスワードを確認する
- 申込み完了
- 届いたSIMカードおよびスマホで開通手続きを行う
- 利用開始
2021年8月以前に発売されたドコモ・ソフトバンクのスマホをそのまま使う場合は、最初にSIMロック解除の手続きが必要です。Apple Storeで購入したiPhoneや、2021年8月以降に発売されたスマホであれば解除不要です。
また、料金プラン選択画面で「増量オプションII」も一緒にチェックしておきましょう。通常月額550円ですが、今なら13ヶ月間無料で使える上に、キャッシュバック還元額が6,000円から12,000円に増額します。14ヶ月目以降月額料金が必要になりますが、不要であれば解約してしまって構いません。
キャッシュバックはauPay残高チャージになるので、auPayアプリをダウンロードしてアカウント開設などは進めておきましょう。回線開通の翌月末にキャッシュバックされます。
auからの乗り換え
auから乗り換える場合は、各種手数料は不要ですし、MNP予約番号を発行する必要もありません。電話番号は自動で引き継がれます。
乗り換え手続きは以下の通りです。
- UQモバイル公式サイトにアクセス
- 申し込み方法(SIM単体orSIM+スマホ)を選んで「お申し込み」
- 契約方法の項目で「au/povo1.0 から乗りかえ」を選択して「お手続きに進む」
- 契約者の住所、生年月日を入力
- 料金プランを選択
- 契約者情報を入力
- 本人確認を行う
- 受け取り方法を選択
- 注文内容確認パスワードを確認する
- 申込み完了
- 届いたSIMカードおよびスマホで開通手続きを行う
- 利用開始
auからの乗り換えは、UQモバイル公式サイトで完結します。ただし、povo2.0の場合はMNP予約番号が必要になるので、これだけ注意してください。
UQモバイルに関するよくある質問
UQモバイルに関するよくある質問をまとめました。
- 解約金はかかる?
-
現行のUQモバイルは契約期間の縛りがないため、最低利用期間もなく、どのタイミングで解約しても解約金はかかりません。
また、月の途中で解約した場合、その月の料金は日割りにならず、1ヶ月分請求されるので、できれば月末ギリギリで解約する方が無駄なく使えます。
UQモバイルを解約する場合は「myUQmobile」または「電話(0120−001−659)」にて受け付けています。
- 初期費用はどれくらいかかる?
-
UQモバイルへ乗り換えた場合の初期費用は以下のようになります。
- 契約事務手数料:3,300円
- 初月月額料金:1,628円〜3,828円(※日割りになりません)
- 端末代金:機種や分割回数による(端末購入しない場合は不要)
- オプション料金:加入サービスによる
上記はキャンペーンや特典を考慮していません。おおよその金額として見てください。
- UQモバイルでiPhoneは使える?
-
もちろん使えます。
UQモバイルでiPhoneを購入することもできます。今使っているiPhoneがドコモ・ソフトバンクで購入したiPhoneなら、SIMロック解除が必要です。Apple Store・auで購入したiPhoneであればそのまま使えます。
- キャッシュバックはいつ受け取れる?
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基本的には、回線切替完了の翌月下旬以降に受け取れます。
それまでにauPayで受け取るための準備(アカウント開設・アプリダウンロード)を整えておきましょう。
- プラン変更はできる?
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いつでもできます。
変更が反映されるのは翌月1日からです。オプションや支払い方法についても、いつでも追加・変更できます。
電話かマイページ「myUQmobile」から申し込めます。
現在新規受付が終了しているプランを契約中の方は、そのプランに戻すことができなくなるので、そこだけ注意しましょう。
- 同一名義で複数回線契約できる?
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UQモバイルの契約時期や料金プランによって異なります。
- ・2021年9月1日以前からの契約で現在のプランが「くりこしプラン+5G」以外の場合
→UQモバイルのみで最大5回線まで申込可能 - ・2021年9月1日以前からの契約で現在のプランが「くりこしプラン+5G」の場合
→au(povo含む)とUQモバイルの合算で最大5回線まで申込可能 - ・2021年9月2日以降に新規契約した場合
→au(povo含む)とUQモバイルの合算で最大5回線まで申込可能
- ・2021年9月1日以前からの契約で現在のプランが「くりこしプラン+5G」以外の場合
- 法人名義で申し込みできる?
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できます。
電話(0120-929-975)・もしくは店頭での申し込みが可能です。
以下の3点を用意しましょう。
- 法人印
- 担当者の名刺/社員証
- 法人確認書類(登記簿謄本/現在事項証明書/印鑑証明書)
電話申し込みであれば、後日申し込み書類が送られてくるので、記入して返送しましょう。店頭であれば、上記3点を持参して店舗へ行けばOKです。
- 機種変更できる?
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UQモバイルオンラインショップを通じて機種変更が可能です。
注文はオンラインで行い申し込みから2〜4日を目安に商品が届きます。
盗品到着後にSIM切替を行えば利用開始となります。
- 「eSIM」って何?
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eSIMとはスマホ本体とSIMカードが一体になったSIMのことです。
従来の物理的なSIMカードと異なり以下のような特徴があります。
- オンラインで契約が可能で時間も手間もかからない
端末にSIMカードを挿す必要がなく、オンラインで契約すれば使えるようになるため、SIMカードが届くのを待つ時間や手間がなくなります。 - 1台のスマホで複数の回線が利用できる
通常の物理SIMを1つ端末に挿しておいて、それとは別にeSIMを契約することで、複数回線を利用できます - 海外での利用がしやすい
海外対応のSIMカードをわざわざ物理的にレンタルする必要がなく、オンライン上で手続きすればすぐに使えるのは大きなメリットです。また、海外ではeSIMがすでに普及しているので、選択肢が豊富でより安価なものを選びやすくなります。
- オンラインで契約が可能で時間も手間もかからない
- 端末はどう選べばいい?
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UQモバイルで購入できる端末の選び方は、以下を参考にしてください
- ハイスペックな機種が欲しい→iPhone 12
- コンパクトなiPhoneが欲しい→iPhone SE(第3世代)
- 安いスマホが欲しい→Redmi Note 10 JE
- 5G対応のAndroidが欲しい→AQUOS sense 6s
- データ容量はシェアできる?
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自分のデータを翌月に繰り越すことはできますが、他人とシェアすることはできません。
まとめ
UQモバイルについて解説しました。
UQモバイルの強みはキャリア並みの通信速度です。キャリアからの乗り換えでも、速度の面で不便を感じることなくスマホ料金を抑えることができます。高画質で動画を見たい・オンラインゲームをたくさん楽しみたい、という人でなければ、低速モードをうまく使うことで、最小プランでも十分に使いこなすことができます。
auのサブブランドなので、サポートもしっかりとしており、現在キャリアを利用している方の格安SIMデビューに最適です。キャリアのスマホ料金に不満を感じている人や、2台目以降のサブ回線がほしいと思っている人は、ぜひUQモバイルでコスパよく運用してみてください。