イラストレーターは安定した収入を得るのが難しく、将来性がないことを理由に、やめとけと言われることが多い職業です。
ただし、時間を忘れるほど絵にのめり込める人や、オリジナリティにあふれる作品を生み出せる人なら、イラストレーターとして活躍できます。
この記事では、「イラストレーターはやめとけ」と言われる理由や、イラストレーターに転職して後悔しないための準備・考え方を解説します。
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「イラストレーターはやめとけ」と言われる理由
「イラストレーターはやめとけ」と言われる理由を3つ紹介します。
単価を上げるまでに時間がかかる
イラストレーターは単価を上げるのが大変です。
たとえば、「日本イラストレーター協会」に在籍するプロに対し、10cm角に納まるくらいのカットを依頼する場合の費用相場は以下のとおりです。
- モノクロイラスト：3,000円〜5,000円
- カラーイラスト：5,000円〜10,000円
仮に1枚5,000円の想定なら、月20万円を稼ぐためには40枚の作品を納品しなければなりません。
ちなみにアマチュアのイラストレーターは、1枚1,000円程度の単価で食いつないでいる人も多いのが現状です。
継続的に仕事を得るのが困難
イラストレーターは競争率が多く、継続的に仕事を獲得するのが困難です。
2023年1月10日時点で、日本イラストレーター協会には377名のプロが在籍しています。
プロの世界でさえ、370名以上のライバルと戦い続けなければなりません。
さらに近年は「AIアート」の登場によって、「イラストレーターの仕事がなくなる」と叫ばれています。
生半可な覚悟でイラストレーターの世界に飛び込んでも、淘汰されるのは時間の問題でしょう。
将来性が見えにくい
イラストレーターは将来性が見えにくいため、周囲から「やめとけ」と心配されるケースが多いです。
趣味や副業でイラストレーターに関わる程度ならまだしも、プロのイラストレーターを目指すのは茨の道と言えるでしょう。
イラストレーターとして生活するのは厳しい？
結論、プロのイラストレーターとして生活するのは厳しいです。
日本イラストレーター協会に在籍するプロでも、1枚5,000円前後の単価で仕事を受けています。
アマチュアなら1枚1,000円程度の単価で数をこなし、綱渡りの生活を送る人も多いでしょう。
ただし、正社員のイラストレーターなら安定した収入が入るため、一般的な生活レベルは保証されます。
イラストレーターの年収
イラストレーターの平均年収について、「求人ボックス給料ナビ」の情報をシェアします。
| 平均年収 | 370万円 |
|---|---|
| 平均時給（派遣社員） | 1,400円 |
| 平均時給（アルバイト・パート） | 1,017円 |
| 初任給の相場 | 21万円 |
引用：求人ボックス 給料ナビ（2023年2月下旬）
イラストレーターを目指すなら、どの地域で就職するかも非常に大事です。
たとえば、東京都のイラストレーターの平均年収は442万円であるのに対し、最も水準の低い長崎県は269万円となっています。
同じ仕事でも、エリアによって173万円も差が生じるのは驚きです。
イラストレーターはどうやって稼いでいる？
正社員や派遣社員、アルバイトでイラストレーターをやるなら、仕事はほぼ自動的にまわってきます。
問題はフリーランスでイラストレーターを目指す場合、どのように仕事を獲得するかです。
イラストレーターの稼ぎ方は大きく、3パターンにわかれます。
- クラウドワークスやランサーズなどで案件を受注する
- 仕事を斡旋してくれるプラットフォームに登録する
- SNSやブログなどでデザインを発信して見つけてもらう
駆け出しのころは、クラウドワークスやランサーズなどで初心者向けの仕事を探すのが手っ取り早いです。
最初は低単価からのスタートですが、1日でも早く実績を作り、大型案件を受注できる人材になりましょう。
イラストレーターの末路
イラストレーター業界はレッドオーシャンです。
他人と同じ時間、同じ努力で満足する人の末路は明るくないでしょう。
芸能の世界から軸足を抜き、「えんとつ町のプペル」の絵本や映画を大ヒットに導いた西野亮廣さんは、「1日8時間の努力じゃ話にならない」と主張します。
彼は1日18〜20時間はペンを握り、机に向かい続けたそうです。
圧倒的な努力を継続できない人は、副業や正社員でイラストレーターを続けるのが無難と言えます。
イラストレーターになれるのは何歳まで？
イラストレーターに年齢制限はありません。
何歳からはじめても、結果さえ出せばプロになれます。
イラストレーターとして長く活躍したいなら、1日でも早くペンを握るべきでしょう。
イラストレーターはどのような人に向いている？
イラストレーターに向いている人の特徴を4つ紹介します。
上記のいずれかに該当する人はぜひ、イラストレーターへの道を歩んでください。
時間を忘れて絵に夢中になれる人
絵を描くと時間を忘れる人は、イラストレーターに向いています。
他人より絵の上達が早く、数をこなせるためです。
もちろん、やみくもに絵を描き続けるだけでは突出できません。
「絵に夢中になれる」は、最低限の素質だと思ってください。
オリジナリティあふれる作品を生み出せる人
デザインの世界に限らず、クリエイターは独自性が命です。
オリジナリティあふれる作品を生み出せる人は、確実に重宝されるでしょう。
最低限のイラストスキルを身につけたら、個性を磨くことに専念するのがおすすめです。
自宅に引きこもりがちな人
「アウトドアよりインドア派」「休日は1日中引きこもりたい」という人はイラストレーターに向いています。
イラストを描く仕事は基本、室内で机に向かいっぱなしです。
自分の部屋で黙々とイラスト制作にのめり込める人は、イラストレーターの仕事で挫折しにくいでしょう。
ストレス発散や切り替えが上手な人
ストレスをこまめに発散できる人や、切り替えが上手な人はイラストレーターに適任と言えます。
イラストレーターを目指す以上、「尖った作品が生み出せない」「単価がなかなか上がらない」といった問題に直面するのは日常茶飯事です。
いちいち落ち込んでいては、夢を掴む前に病んでしまいます。
「最初はうまくいかなくて普通」とポジティブに捉え、ときには仕事から離れて気分転換すると、長続きしやすいでしょう。
イラストレーターに資格や学歴はいらない
イラストレーターを目指すうえで、資格や学歴は必要ありません。
資格よりも実力やファンのほうが重要です。
たとえば、Instagramで独自性の高いイラストを投稿し続け、10,000名のフォロワーがつけば、営業なしでも仕事を獲得できます。
SNSの知名度は最高の名刺です。
独学でもイラストレーターになることは可能
イラストレーターは実力主義の世界です。
スクールで学んだかどうかはさほど重要ではありません。
「デザインスクールに通って学んだ気分に浸っている人」より、「SNSで魅力的な作品を投稿する人」のほうが仕事を獲得しやすいでしょう。
イラストレーターに転職して後悔しないための準備や考え方
イラストレーターに転職したい人向けに、後悔しないための準備や考え方を4つお伝えします。
イラストレーターの現実を正しく理解する
イメージと現実のギャップを埋めるために、イラストレーターの現状を正しく理解しましょう。
転職を決める前に、イラストレーターとして働く人の声に耳を傾けたり、ネットで情報収集をするのがおすすめです。
同じイラストレーターでも、会社によって労働時間や収入、職場の雰囲気には大きな差があるため、職場選びを焦らないことも重要です。
まずは副業からスタートする
現場経験がない人が、いきなりイラストレーターに転職するのはリスキーです。
まずは副業からスタートし、無理なくやっていけるかどうかを判断しましょう。
仮に仕事や職場が合わないと感じても、副業なら退職してもそこまで負担になりません。
転職後のビジョンを具体的に描く
転職してイラストレーターを目指すなら、キャリアビジョンを具体的に描くことが重要です。
イラストレーターは競争率が高く、年収も上がりにくいため、のほほんと日々の仕事をこなしていると悲惨な末路を迎えます。
「3年で昇進して年収500万円」「5年以内に独立」など、数字を含む目標を立てるのがおすすめです。
魅力的なポートフォリオを作る
イラストレーターとしての可能性を広げたいなら、ポートフォリオの作成は欠かせません。
「デザインの仕事をください」と声高に叫んでもなかなか仕事は得られませんが、目を惹くポートフォリオをSNSやブログにぶら下げておくと、高単価の案件を獲得しやすいです。
時間がない人には、サクッとポートフォリオを作成できるうえ、企業から面接のオファーも受けられる「MATCH BOX」がおすすめです。
IllustratorやPhotoshopなどのソフトを使わず、洗練されたポートフォリオが作成できます。
イラストレーターに関するよくある質問
イラストレーターに関するよくある質問をまとめました。
将来イラストの仕事に携わりたい人はぜひ、参考にしてください。
未経験でイラストレーターを目指すのはやめるべき？
未経験・無資格でもイラストレーターになれます。
ただし、イラストレーターは実力主義の世界です。
他人と同じ努力で生き残るのは難しいでしょう。
イラストレーターの年収では食えない？
プロのイラストレーターとして食べていくのはかなり厳しいです。
ただし、正社員のイラストレーターなら問題なく生活できます。
イラストレーターに向いている人は？
時間を忘れて絵に夢中になれる人や、オリジナリティあふれる作品を生み出せる人はイラストレーターに向いています。
ストレス発散や切り替えが上手な人も、イラストレーターとして長続きしやすいでしょう。
イラストレーターは誰でもなれる？
イラストレーターは実力があれば誰でもなれます。
ただし、イラストレーターは競争率が高く、将来性も見えにくいため、まずは副業ではじめるのがおすすめです。
イラストレーターを目指すうえで意識すべきことは？
イラストレーターの現実を理解するために、念入りにリサーチすることが大切です。
まずは副業で現場を経験し、無理なく継続できそうなら転職する流れがよいでしょう。
魅力的なポートフォリオを作成すれば、高単価の案件を獲得しやすいです。
まとめ｜イラストレーターの実態を理解しよう
イラストレーター業界は競争が激しく、仕事を獲得するのが難しいため「やめとけ」と言う人は多いです。
まずは副業でイラストレーターの現場を体験し、実態を理解するとよいでしょう。
「ITプロパートナーズ」は、起業や独立にチャレンジしたい個人やこれからフリーランスになりたい人、現役のフリーランスと、フリーランスを募集する企業のマッチングをサポートしているフリーランスエージェントです。
無料で紹介してもらえる案件の職種は、「エンジニア」「マーケター」「ディレクター」「デザイナー」などの幅広い案件があり、登録後最短60分で案件を紹介してもらえます。
さらに審査はありますが、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると、報酬を即日受け取ることができる「フリーランス向け報酬即日払いサービス」が特別料金で利用できます。（手続きはすべてオンラインで完結。面談や書面でのやり取りは一切不要。審査は最短60分で完了し、会員登録をした当日からご利用可能。）
お金面で不安なフリーランスでも安心して業務に取り組めると好評です。
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- すぐに現金が受け取れる
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