「システムエンジニアにプログラミング言語は必要なの?業務上必要なことはある?」
「なんでシステムエンジニアにもプログラミング言語は必要なの?」
プログラミング言語はプログラマーが身に着けるものだと思っている人もいますが、システムエンジニアにもプログラミング言語が必要な場合もあります。
そこで、システムエンジニアにプログラミング言語が必要な理由や、どんなプログラミング言語を覚えるべきなのかについて解説します。
プログラミングを学ぶべき理由を知り、ひとつ上のシステムエンジニアを目指していきましょう。

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- 1 システムエンジニアはプログラミングしないことが多い?
- 2 システムエンジニアにプログラミング言語が必要である理由
- 3 システムエンジニアはどのくらいプログラミングの知識が必要?
- 4 企業が求めるプログラミング言語
- 5 システムエンジニア(se)が学ぶべきプログラミング言語5選!
- 6 転職するときにあると便利な言語は?
- 7 【システムエンジニアの種類別】おすすめのプログラミング言語
- 8 SESが学ぶべきプログラミング言語
- 9 プログラミング言語以外にシステムエンジニアが取得するべき資格
- 10 社内SEもプログラミング言語を学んだほうがよい?
- 11 システムエンジニアのスキルや言語を学ぶのにおすすめのプログラミングスクール
- 12 まとめ|システムエンジニアもプログラミング言語は習得したほうがよい!
システムエンジニアはプログラミングしないことが多い?
システムエンジニアはプログラミングをしないことのほうが多いです。
システムエンジニアが実際にプログラミングをするのかについて、以下3つを説明します。
システムエンジニアの仕事内容とは
システムエンジニアは、クライアントの要望を聞き、クライアントの求めるシステムを開発する仕事です。
要望を聞いたあとは、プログラマーが開発しやすいように仕様書や詳細設計を書く必要があります。
おもにシステムエンジニアがプログラミングをして開発することは少ないですが、プログラマーが開発しやすくするためには、システムエンジニアにもある程度のプログラミング言語が必須です。
仕事を円滑に進めるためにも、システムエンジニアにはプログラミングが必要だと言えます。
システムエンジニアの種類
システムエンジニアには多種多様な種類があります。
たとえば、開発をするエンジニアやデータベースを扱うエンジニアなど、エンジニアの種類によって担当となる分野が異なるのが特徴です。
具体的に、システムエンジニアには以下の種類があります。
- 開発エンジニア
- フロントエンドエンジニア
- データベースエンジニア
- クラウドエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- セールスエンジニア
- セキュリティエンジニア
エンジニアによって必要となるプログラミング言語が異なるため、目指すエンジニアに合わせて取得していきましょう。
プログラミング言語を覚えているシステムエンジニアに需要はある?
プログラミング言語を覚えているシステムエンジニアは、プログラミング言語を覚えていないエンジニアと比較しても、需要が高いです。
システムエンジニアが開発をしなくとも、プログラマーが開発するために必要な書類を作成するのは、システムエンジニアの仕事になります。
プログラマーが円滑に仕事を進めるためには、システムエンジニアの仕様書や設計書が大切です。
プログラミング言語について深い知見があるエンジニアであれば、プログラマーが理解しやすい仕様書が作成できるため、プログラミング言語を覚えているエンジニアは需要が高いと言えます。

システムエンジニアにプログラミング言語が必要である理由
システムエンジニアは、プログラミング言語を覚えているほうがよいです。
なぜ、プログラミング言語を覚えたほうがよいのか、以下5つの理由を説明します。
仕様書をわかりやすくするため
システムエンジニアは、仕様書を作成してプログラマーに開発を依頼します。
仕様書には、クライアントが求めているシステムの概要やUIなど、開発するために必要な内容がすべて書かれてあります。
プログラマーは、仕様書を基にコーディングするため、仕様書を分かりやすくする必要があります。
仮にシステムエンジニアがプログラミング言語に詳しければ、プログラマーが理解しやすいようにプログラミング言語で作成することもできるため、プログラミング言語を覚えたほうがよいです。
プログラマーとともに仕事をするため
システムエンジニアは単体で仕事をするわけではなく、プログラマーとチームを組んで仕事をします。
そのため、プログラマーと円滑に仕事を進めるためには、プログラミング言語を覚えておくことが大切です。
プログラミング言語を知っているエンジニアは、プログラマーに合わせて仕事を進めることができるため、納期に間に合わせることもできるでしょう。
また、プログラミング言語を覚えているエンジニアのほうが、プログラマーも「仕様書のこの部分はこう書いてほしい」などのお願いもしやすくなり、チーム全体の空気もよくなります。
工数の見積もりが立てやすくなるため
プログラミングについて理解していると、プログラマーが開発するのにかかる工数の見積もりやすくなります。
システムエンジニアは、チーム全体の仕事の進捗を管理する役目もあるため、プログラマーの工数を把握することもメインの仕事です。
プログラミングについて理解していなければ、開発にどれくらいの工数がかかるのか分かりにくいです。
しかし、プログラミングを取得しているエンジニアであれば、プログラマーの仕事が理解できるため工数の見積もりが立てやすく、仕事も順調に進めることができます。
コードレビューで品質の担保を保つため
プログラマーが開発を終えた後は、コーディングが問題ないか、コードレビューをおこないます。
コードレビューは、完成品をリリースしてよいのかを見極めるためにおこなうものであり、必ず問題点がない状態に仕上げなければなりません。
このとき、プログラミングの知識がないエンジニアだと、仮に問題があったとしても見つけられないでしょう。
一方、プログラミングの知識があるエンジニアであれば、コードレビューもプログラマーと同じ視線に立つことができるため、問題点を見つけやすく、品質の担保を保つことが可能です。
プログラマーから信頼されるため
プログラミングの知識があるエンジニアであれば、プログラマーから信頼されるため円滑に仕事を進めることができます。
プログラマーにとってエンジニアは仕様書を渡してくれる立場の人ですが、仕様書の内容が理解しにくいものばかりだと、エンジニアを信用することができません。
プログラミングの知識があるエンジニアであれば、プログラマーも安心して仕様書を頼ることができるため、仕事もスムーズです。
そのため、プログラマーからの信頼を得るために、システムエンジニアはプログラミング言語を取得したほうがよいと言えます。

システムエンジニアはどのくらいプログラミングの知識が必要?
システムエンジニアは、プログラマーのようにプログラミングをメインに仕事をするわけではありません。
そのため、プログラマーほど専門的な知識を覚える必要はないでしょう。
しかし、プログラマーが理解しやすい仕様書を作成するためにも、ある程度自分でプログラミングができるくらいには覚えておいたほうがよいです。
また、プログラマーがよく使うプログラミング言語を覚えたほうがよいため、以下の言語を覚えておけば、業務上問題ないと言えます。
- PHP
- Ruby
- C言語
- MySQL
- Java
- JavaScript
企業が求めるプログラミング言語
IT企業でエンジニアとして勤めるのであれば、ある程度のプログラミング言語は覚えたほうがよいです。
エンジニアを目指す新卒向けの求人サイト、レバテックルーキーでは、2021年に新卒エンジニアを採用する新卒採用担当者を対象に、新卒エンジニアの採用要件について調査した「企業向け新卒エンジニア採用調査」を発表しました。
その結果、7割以上の企業がエンジニアに求めているプログラミング言語はJavaと答え、Javaの需要が高いことが分かります。
その次に、JavaScript、Python、C言語と続きますが、7割以上の企業がJavaを求めているため、就職するためにはJavaの取得を優先させるべきでしょう。
システムエンジニア(se)が学ぶべきプログラミング言語5選!
システムエンジニアが今後学ぶべきプログラミング言語として、以下2つを説明します。
Java
Javaは、アプリケーション開発において非常に人気が高い言語であり、独学でも学べるほど分かりやすいという特徴があります。
Javaの知識があれば、Android向けスマホアプリの開発も可能です。
C言語
システム開発のベースともいわれるほど、古い歴史をもつ言語であり、ソフトウェアだけではなくアプリの開発やロボット開発など、あらゆるものに使える言語です。
世界中で使われており、処理速度が早いというメリットがある反面、ほかの言語に比べると習得が難しいというデメリットがあります。
MySQL
データベース管理システムで使用される標準的なクエリ言語であり、システムエンジニアにとって重要なデータ操作スキルを習得するために必要な言語です。
多くの情報を高速で扱えて、拡張性が高く、セキュリティレベルが高いという特徴があります。
JavaScript
JavaScriptは、Web開発において非常に重要な役割を持っており、フロントエンド開発やサーバーサイド開発など、多様な用途で使用されています。
日本語のチュートリアルがあるため分かりやすく、ビジネスツールであるExcelに機能を追加できるという特徴があります。
PHP
需要が高いため求人数も多く、市場価値が高い言語です。
Worpressなどのカスタマイズに使用されることもあり、文法が簡単なため比較的覚えやすいという特徴があります。
企業が求めている需要の高いプログラミング言語を覚えることで、仕事の幅が広がります。
また、需要が高くプログラマーが使える言語を取得すれば、プログラマーとの信頼度も上がるでしょう。
仕事を順調に進めるためには、お互いの信頼関係が大切なため、まずは需要の高い言語から覚えていくことをおすすめします。
転職するときにあると便利な言語は?
エンジニアに転職するときは、求人数の多いプログラミング言語を取得するべきです。
以下の表に、主要な転職サイトで募集されているプログラミング言語を、ランキング形式にまとめました。
【doda】
1位:Java | 12604件 |
2位:Python | 6043件 |
3位:PHP | 5722件 |
4位:JavaScript | 5097件 |
5位:C# | 4758件 |
【リクナビNEXT】
1位:Java | 3872件 |
2位:PHP | 1844件 |
3位:Python | 1706件 |
4位:JavaScript | 1550件 |
5位:Ruby | 674件 |
【マイナビ転職】
1位:Java | 850件 |
2位:PHP | 782件 |
3位:Python | 721件 |
4位:Ruby | 665件 |
5位:JavaScript | 279件 |
どの転職サイトでも、Java、PHP、Pythonは求人数が多いプログラミング言語であり、正社員とフリーランスともに募集されています。
転職したい場合は、これら3つの言語を優先的に取得しましょう。
【システムエンジニアの種類別】おすすめのプログラミング言語
システムエンジニアには、さまざまな種類があります。
エンジニアの種類によって求められるプログラミング言語は異なるため、エンジニアごとに学ぶ言語は変えましょう。
とくに、以下2つのエンジニアの種類について説明します。
基幹システム担当エンジニア
基幹システムを担当するエンジニアの場合、世界中の基幹システムで使用されているJavaを取得しましょう。
Javaは、1995年に開発されてから今も使われており、システム開発ができる高性能な言語として、世界中で使用されています。
基幹システムとは、大量の顧客データや金融系のデータを扱うシステムであり、間違いがあってはいけません。
そのため、Javaのような信頼性の高いプログラミング言語で扱う必要があり、基幹システムを担当するエンジニアはJavaを取得するべきです。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ネットワークやサーバーの構築、ルーターの設定などをメインにおこなうエンジニアです。
システムを開発するエンジニアではないため、通常とは異なる以下の言語の取得をおすすめします。
- Python
- Ruby
- Shell
- DOSコマンド
- Powershell
- Bash
インフラエンジニアはおもに、シェルスクリプトというOSを動かすための簡単なプログラミング言語を使います。
インフラエンジニアは、機器を扱うことのほうが多いため、シェルスクリプトを学ぶことがおすすめです。
SESが学ぶべきプログラミング言語
SESとは、システム開発をするIT業界における派遣のような形態の職種です。
プロジェクトがおわるごとに関わる企業が変わり、さまざまな開発に携わることができます。
そんなSESも、仕事に応募するためには需要の高い言語を取得したほうが、求人を選びやすいです。
そのため、市場価値が高く需要の多いJava、SESにおすすめのプログラミング言語と言えます。
プログラミング言語以外にシステムエンジニアが取得するべき資格
システムエンジニアは、プログラミング言語以外に取得するべきスキルは多くあります。
とくに、以下3つは取得したほうが実力の証明にもなるため、確認しましょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、高度なIT人材としてITへの専門的な知識を所有していることを証明できる試験です。
企業活動における、IT事業へのビジネスモデルや経営戦略を考える人のための試験であり、これまでの経験などが結果に左右されます。
非常に難易度が高く、学習時間も長く必要とされる試験ですが、取得すれば高度なIT人材であることの証明にもなります。
キャリアアップに利用するためにも、資格取得がおすすめです。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、実務経験が5〜6年あるエンジニアを対象とした試験です。
合格率は20%程度ですが、基礎知識やITへの知識が深くない方は、簡単には合格できません。
応用情報技術者試験は、ITへの知識を問う問題だけではなく経営戦略などの問題もあり、幅広い問題内容が特徴となっています。
そのため、しっかりと勉強してから臨む必要があり、仮に試験に合格すれば上級エンジニアへ仲間入りできるでしょう。
ITパスポート
ITパスポートは、エンジニア未経験や初心者エンジニアの方におすすめの資格です。
情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格の1つであり、令和3年では受験者数が100万人を越えた非常に人気の高い資格です。
近年、ITエンジニア以外にもITの知識は求められており、今後IT人材の需要は高まると予想されています。
そのため、自分はITレベルの高い人材であると証明できるようにするため、ITパスポートを取得しておくと、未経験でもエンジニアへの転職が容易になるでしょう。
社内SEもプログラミング言語を学んだほうがよい?
社内SEもシステムエンジニアの1種です。
しかし、社内SEは自社での仕事がメインのため、プログラミング言語が必要ではないと考えている人も多いでしょう。
社内SEはプログラミング言語を学ぶべきなのか、以下3つを説明します。
社内SEの仕事内容は?
社内SEとは、自社ないでのパソコンのトラブルや、ほかのIT機器に関する業務全般を担当するエンジニアです。
システムを開発するエンジニアとは異なり、一般的には業務内容が明確にされておらず、あらゆる業務を担当することになります。
会社の裏方を担当することが多いですが、社員のサポートをするのがメインであり、なくてはならない職業です。
近年はデジタル化を進めている企業も増えているため、今後社内SEの需要はますます高まっていくでしょう。
社内SEが学ぶべきプログラミング言語は?
社内SEは開発がメインの仕事ではないため、プログラミング言語がそこまで必須ではありません。
しかし、自社で使用する業務ツールを開発する場合は、プログラミング言語が必要になります。
たとえば、自社で使用する基幹システムを開発するのであれば、JavaやC言語を覚えておくとよいです。
また、データベースから必要な情報を抽出する場合も多く、MySQLなども覚えておけば、業務が円滑に進むでしょう。
社内SEはプログラミング言語よりもスキルや知識が必要
社内SEにもプログラミング言語があったほうがよいですが、社内SEはプログラミング言語などの技術力より、以下のスキルや知識が大切です。
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- IT全般の知識
- パソコンの知識
情報処理推進機構が発表した「DX白書2021」によると、約8割の企業はプログラミング工程をフリーランスなどに発注していることが明らかとなりました。
プログラミングスキルを必要としている企業は少なくなっていることからも、社内SEにはプログラミング言語以外のスキルが必要とされていることが分かります。
社内SEは企業の裏方であり、サポートとしての役割がメインのため、ITの知識を豊富にそろえることを優先させましょう。
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