個人事業主・法人事業主どちらでも活用しやすいおすすめのビジネスローン14選を紹介します。
ビジネスローンにはカード型や低金利、また決算書不要のビジネスローンなど、利用しやすいメリットを多くもつことが特徴です。
金融庁のアンケート調査を見てみると、ビジネスローンを利用したいと考えた際に事業融資先をメインバンク以外で探すという個人事業主や法人が増加していることがわかっています。
引用元:金融機関の取組みの評価に関するアンケート調査|金融庁
審査甘い必ず借りれるビジネスローンはありませんが、赤字決算や無担保でも借りられる独自審査があるおすすめのビジネスローンなら、個人事業主や中小法人経営者でも、即日で借りやすい金融機関を見つけやすくなります。
利用者の口コミから見えるリアルな評価で人気度もわかるでしょう。
ビジネスローンのおすすめ14社!金利・限度額を踏まえて一覧で比較【2024年最新】
まず、各社ビジネスローンのスペックや注目したいおすすめポイントの2024年保存版を紹介。
ビジネスローンは主に以下の金融機関会社で取り扱われています。
ビジネスローンをタイプ別に分けて14社紹介
※ | AGビジネスサポート ※独自審査でおすすめ |
GMOあおぞらネット銀行 | アクト・ウィル | キャレント | MONEY CARD GOLD※1 |
JCBカードローン FAITH(フェイス)※1 |
セゾンファンデックス | オージェイ | ビジネスパートナー | アコムビジネスサポート カードローン |
湊屋商事 | ライフローン カードビジネス |
クレスト(オリコ) | フィンディ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金利 (実質年率) |
3.1%~18.0% | 0.9%~14.0% | 7.50%~15.00% | 7.8%~18.0% | 6.47% or 8.47% | 4.40%~12.50% | 6.5%~17.8% | 10.0%~15.0% | 9.98%~18.0% | 12.00%~18.0% | 10.0%~18.0% | 7.8%~18.0% | 6.0%~18.0% | 2.0%~14.0% |
融資限度額 | 50万~1000万円 | 10万~1000万円 | 300万~1億円 | 1万~500万円 | 300万円 or 200万円 | 50万~500万円 | 1万~500万円 | 30万~2000万円 | 50万~500万円 | 1万~300万円 | 50万~2000万円 | 1万~300万円 | 10万~300万円 | 100万~1000万円 |
即日融資 | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
融資対象 | 法人・個人事業主 (赤字でも可) |
法人 (決算書不要・赤字でも可) |
法人 (年商 5000万円以上) |
法人・個人事業主 | 個人事業主 (年収400万円以上) |
個人事業主 | 個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 個人事業主 | 法人・個人事業主 | 法人 | 個人事業主・自営業 | 法人・個人事業主 |
公式サイト | AGビジネスサポート |
詳細 | アクト・ウィル | キャレント | 詳細 | 詳細 | セゾンファンデックス | ※ | ※ | アコム | ※ | ライフローン カードビジネス |
※ | ※ |
※1 個人向け無担保カードローンで個人事業主の申込可。ビジネスローン専用ではないが事業性資金・生活費どちらにも利用可。総量規制対象の融資。
カード型のビジネス専用ローンのおすすめポイント|借入・返済のしやすさで人気が高い
貸金業者(ノンバンク)のビジネスローン一覧のなかで、カード型のビジネスローンがあるAGビジネスサポートは人気のあるおすすめのビジネスローン。
ビジネスローンでありながら、コンビニATMでカードを利用して借入・返済ができ、利便性に優れています。
また独自審査により、他のビジネスローンと比較して審査通過率が高いのもおすすめの理由です。
さらに最短即日の融資もでき、総合的にみてもあらゆるビジネスローンの中で「スピード重視」「借りやすさ」に定評があります。
参考 ・アイフルグループのビジネス向けローンは独自審査で赤字決算でも必ず審査落ちしない。最短即日で借りれる事業ローン
銀行・信用金庫のビジネス事業者系ローン6選一覧
楽天銀行ビジネスローン |
金利(年率)固定・変動金利 |
---|---|
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスローン 【法人限定・決算書提出不要】 |
金利(年率)0.9%~14.0% |
りそな銀行ビジネスローン |
金利(年率)6.0%~14.0% |
福岡銀行ビジネスローン |
金利(年率)2.0%~14.0% |
PayPay銀行ビジネスローン |
金利(年率)1.8%~13.8% |
但馬信用金庫 スモールビジネスローン |
金利(年率)4.80%・7.80%・9.80% |
銀行・信用金庫が融資するビジネスローンは、貸金業者と比較して比較的低い金利条件で借りられるので、借入金額が大きい融資が必要な事業者におすすめ。
銀行や信用金庫は「審査甘い」は期待できませんが、審査に通ると低金利で少ない利息で事業資金調達ができ、融資額の希望が大きい事業者に最適です。
ただし、信用金庫のビジネスローンは銀行と同じように低金利・融資限度額設定ですが、店舗の本店・支店の営業地域で事業をおこなっている個人事業主や法人経営者が対象の場合が多く、選択肢は限定されやすいでしょう。
ビジネスローンの選び方|銀行と貸金業のどちらを選ぶべきか
まず銀行と貸金業者のビジネスローンを比較したときのメリットとデメリットについて解説します。
銀行のビジネスローンが選ばれる主な理由は、安心感と金利の低さのメリットです。
利息を抑えられるため、融資限度額が大きい事業資金調達の融資が必要な個人事業主や法人会社におすすめです。
しかし、事業資金調達の要である銀行のプロパー融資は、審査基準が厳格であり契約率は貸金業のビジネスローンと比較して低い数字になっています。
契約率が低いという点では、融資を受けたい個人事業主や法人会社にとってデメリットと考えれらます。
最近では、銀行でも「保証会社」と提携して、審査のハードルを下げやすい無担保・保証人なしのビジネスローンを扱っていますが、その場合、リスクが大きくなるため貸金業者のビジネスローンと同程度の高金利に設定されています。
一方、貸金業者のビジネスローンは金利は高めですが、審査基準のハードルが低く契約率が高いメリットがあります。
実際に赤字決算でも申込や新規契約ができるビジネスローン会社もあるため、小規模な個人事業主や法人会社にとっては非常におすすめのサービスといえるでしょう。
また、審査時間が短く融資が早いため、最短即日も可能なビジネスローンもあため、融資のスピード感を重視する個人事業主や法人会社にとっては、大きな選択肢の一つといえます。
今ではノンバンクである貸金業者のビジネスローンも法整備が整い、上場している大手の信販会社や消費者金融も多く、安心感なら銀行・貸金業者のどちらもおすすめです。
また、個人事業主や自営業者を対象に、銀行のビジネスローンより低い金利年率で事業資金にも利用可能な貸金業者のカードローンも登場しています。
銀行のプロパー融資は、民間の事業資金調達の融資の中で一番低金利で借りられる可能性がありますが、法人である中企業や大企業を対象にした融資で、提出書類も多く審査基準も厳格であり、同じ銀行が取り扱うビジネスローンとは区別して考える必要があります。
例えば、ビジネスの経営実績がない創業時の開業資金をプロパー融資で調達するのは、相当困難です。
審査に自信のない個人事業主や自営業者および、零細・小法人経営者はプロパー融資以外のビジネスローンで事業資金調達の融資サービスを検討するのがおすすめです。
参考 ・ビジネスローンの金利の違いとは?
個人事業者が事業資金等の借入れのため、事業・収支・ 資金計画を提出し、返済 能力があると認められる場合には、上限金額に特段の制約なく、 借入れが可能です。
さらに、借入金額が100万円以下の場合には、上記計画の提出に代えて、 事業収支・資金繰りの状況が確認できる書面の提出により、借入れが可能。
GMOあおぞらネット銀行の法人向けビジネスローン|口座開設申込だけ、事業計画書提出・決算書不要で少ない手間で審査完了なのでおすすめ
おすすめのビジネスローン一覧の中の「GMOあおぞらネット銀行」の法人事業者向けビジネスローン「あんしんワイド」は、口座開設だけでビジネスローンの申込が可能。
決算書不要、事業計画書や担保・保証人も必要ない会社法人向けの新しいビジネスローンです。
※個人事業主・自営業者の方は利用不可。また即日の融資も不可。
決算書不要のため、創業初年度で決算書がない会社や赤字決算で決算書の成績が思わしくない法人経営者でも気兼ねなくビジネスローンの申し込みができます。
「あんしんワイドビジネスローン」の審査では、ビジネスローンの申込をした日の属する前月から3ヵ月以上連続した金融口座の入出金明細の確認が条件となっていますが、3ヵ月以上連続した入出金明細がなくても、他の方法でビジネスローンの利用も可能。
法人口座開設すれば必ず借りれるビジネスローンです。
借入枠は10万円以上~1,000万円以内、金利年率年は0.90%~14.00%(固定金利・審査のうえ決定)で事業の資金が必要なときに借入できます。
毎月返済と任意返済で返済。
freee入出金管理with GMOあおぞらネット銀行を利用されている会社
利用条件として、「freee入出金管理with GMOあおぞらネット銀行」をで直近3ヵ月分以上の連続した入出金明細を同期している会社もビジネスローンの審査対象です。
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」の申込方法
GMOあおぞらネット銀行WEBサイトから、法人口座開設の申込をします。※すでに法人口座をお持ちの方は、ログインから申込にすすめます。また、個人事業主・自営業の方は申込できません。
詳しくはこちらから公式ページをご確認ください。↓
決算書不要!会社法人事業主の方限定
独自審査で赤字決算でも必ず審査落ちしない最短即日で借りれるビジネスローン。小規模事業向けとしておすすめ
ビジネスローンの中には、独自審査によって借りやすい商品が存在します。
独自審査のため赤字決算でも新規の融資申込ができ、開業間際、資金繰りに悩む中小・零細法人や個人事業主・自営業者にとっては強い味方です。
AGビジネスサポートは、独自審査で借りやすい会社であり、さらに最短即日融資ができるおすすめのビジネスローンです。
AGビジネスサポートは事業性資金の融資専用のカード型ビジネスローン。
●AGビジネスサポート会社概要
AGビジネスサポートは、アイフルのグループ会社です。アイフルはプロミスやオリックス等と同じ、株式上場している大手消費者金融であり信頼度の高い金融機関会社です。
AGビジネスサポートは「事業者ローン・事業資金」に特化したローンサービスで、国から認可を受けた大手の正規貸金業の会社です。
AGビジネスサポートは独自審査で個人事業主や自営業者におすすめの理由と融資条件
AGビジネスサポートは、独自審査により「審査の内容」に柔軟性があり、新規貸付率が高く、最短即日で借りることができるため、2024年の当サイトの統計で一番選ばれてるおすすめのビジネスローン。※2024年ビジネスローン申込数レポートはこちら
大手消費者金融で即日融資可能な個人事業主や自営業者、中小法人経営者の方の一時的な運転資金等に利用しやすいビジネスローンです。
融資条件
AGビジネスサポートカードローン型の融資条件は以下のとおり。
審査時間について
AGビジネスサポートの審査は独自審査により、最短即日で結果がわかり融資実行も最短で即日融資で借りれるビジネスローン。
最短で即日の融資とは、ビジネスローン申込当日にすぐ借りれるということです。
1次審査通過→本審査通過まで最短申し込み当日に審査結果が判明し、口座振込ですぐに借りれるので、即日融資で事業資金の借入をしたい個人事業主や自営業者、中小法人経営者の方にもおすすめです。
一般的に、事業資金ローンやビジネスローンでカードが使えて即日借入できる会社は希少です。
個人事業主や自営業者は、少額の現金を短期間だけすぐ借入したい方が多くおられますが、AGビジネスサポートのビジネスローンと契約さえしておけば不安を解消できます。
〇審査を出来るだけ早く終わらせ即日融資するコツは?
ビジネスローンは、個人向けカードローンより提出書類が多くなります。
本人確認書類、必要書類を事前に用意して、FAXもしくは撮影した画像を素早く送信するのが、ビジネスローンの審査を早くするコツです。
参考 ・さらにビジネス専用ローンの即日融資について詳しい解説はこちら
所有不動産がある場合は、不動産担保事業ローンで不動産を担保にして事業資金を借りれば金利は格段に低くなります。
参考 ・不動産担保ローンの融資が早い!法人経営者・個人事業主におすすめの土地担保ローン徹底比較
AGビジネスサポートの利用者の口コミ|おすすめしているリアルな評価
個人事業主によるAGビジネスサポートで事業資金を借りる申し込みと審査体験の実例として、即日でも借りれるビジネスローンとしてもおすすめの、AGビジネスサポート利用者の口コミを紹介。
赤字決算でも申し込みできると掲載しているAGビジネスサポートは本当なのか?
AGビジネスサポートは独自審査があることで、個人事業主や自営業者、中小法人の新規融資率が高い会社です。
公式ページのQ&Aでは、赤字決算や銀行リスケ中でも申し込み・相談を受けると書かれています。
引用元:AGビジネスサポート https://www.aiful-bf.co.jp/faq/
赤字決算でも審査可能なAGビジネスサポートの融資申し込みをすれば、本当に審査を通過できるのか?について口コミをご紹介します。
Gさん(当時年齢54歳)のAGビジネスサポート(旧アイフルビジネスファイナンス)審査申し込みの結果
平成30年の年間売り上げ(収入)は3,160,419円です。
所得金額は、22,908円です。
赤字に近い業績でビジネスローンの申し込みしました。審査の結果について書きます。
AGビジネスサポートビジネスローンの申し込みに必要な書類です。
確定申告書一式コピーは、基本2年分ですが、直近分のみしかない場合はそれで大丈夫です。
そのほか、AGビジネスサポートビジネスローン所定の事業計画書(事業内容確認書)。銀行や日本政策金融公庫のように複雑ではありません。
申し込み後、2日目に「無事ビジネスローンの審査通過をしました」と連絡がありました。
しかも、私は本人確認の電話で「限度額10万円」で希望したのですが、50万までならすぐにビジネスローンの融資ができる内容でした。
私のような個人事業主で所得額の低い確定申告書でも審査通過できてのは大きなおすすめポイント。銀行のビジネスローンでは考えられないです。
審査落ちも少なく、最短で即日融資できるビジネスローンで必ず借りたいと考えている個人事業主や自営業の方に、おすすめの金融機関です、
さらに詳細な内容については、論より証拠となるこちらのページで紹介しているビジネスローン利用者体験談を参照↓
参考 ・AGビジネスサポート(旧アイフルビジネスファイナンス)で個人事業主が審査通過できた体験談
独自審査だからといって、ビジネスローンの審査甘いわけではないため、必ず借りれるわけではないでしょうが、新規融資率が高いのは間違いなさそうです。
ビジネスローンとは?法人事業主や個人事業主専用の融資の選び方のポイントについて
ビジネスローンとは、個人事業主、中小・零細の法人経営者が事業の資金調達をするためのローンサービス。
基本となる出資法に基づき、銀行は、銀行法を、信用金庫は信用金庫法を遵守した「プロパー事業融資」のローンがあります。
一方、ノンバンクである貸金業者は貸金業法や利息制限法を遵守し事業資金の貸付をしています。
貸金業者や一部の銀行ではビジネスローンというサービスで融資をしています。
ビジネスローンとは?「その1」|わかりやすく図解解説
経済産業省の調査によると、ビジネスローンの資金使途は主に設備資金と運転資金に分かれており、比較的高金利である担保不要のビジネスローンは、運転資金での手元資金の確保による短期資金調達の融資が最も多い。
ビジネスローンとは?「その2」|個人向け融資との違いは何か?を解説
ビジネスローンとは、事業資金調達のための融資。個人向け融資と法律上の違いについて解説します。※貸金業法での違い。
お金を借りる方法は様々ですが、個人の方が借りるときと、事業者が借りるときとは法令が違ってきます。
総量規制の対象・対象外について
貸金業法では、総量規制の条文があります。
総量規制とは、カードローン等の個人向け融資の借入に対し、貸金業者の過剰貸付を規制するものです。
引用元:総量規制について解説|金融庁
総量規制は、ノンバンクの貸金業者からの個人向け無担保サービスの借入に適用されます。
個人事業主や、その場合ビジネスローンの条件ではなく、個人向け融資の法令に基づいて借入することになります。
また、個人向け融資の借入金はビジネスローンのように事業資金の利用は不可。(2023年から一部の貸金業者では、個人事業主・自営業者が個人向け無担保融資で借りたお金を事業資金に利用可。ただし、審査では総量規制の対象。)
一方、個人事業主や自営業者が貸金業者にビジネスローン等の事業資金調達の融資を希望するときは対象外。
したがって、ビジネスローンとは総量規制の対象外です。
法人経営者が事業資金調達の融資を受ける場合も、総量規制の対象外。
ビジネスローンとは?「その3」|審査の指標と審査落ちを回避するための解説
ビジネスローンで資金調達をする際の審査基準についてご紹介します。
カードローン等の個人向け借入(無担保)では、年収を指標として借入限度額の審査を実施。一方、ビジネスローン等の事業資金融資では、事業収益等で審査されます。
よって、ビジネスローンの審査は事業融資の専門家から見ると必ずしも基準が高いわけではないといえます。
ビジネスローン等の事業者ローンは総量規制の対象外であり、返済の根拠を示す事業計画や利益、必要書類によって審査され限度額が決定されますが、業績が赤字でも必ず審査落ちするわけではありません。
ただし、審査がある限り必ず借りれるビジネスローンはないので、ビジネスローンの審査落ちを回避するために、以下のポイントに留意することをおすすめします。
適切に必要な財務記録の提出をする
個人事業主や自営業者、中小法人経営者等の小規模事業者は、確実性の高い事業計画書を提出しなければ、ビジネスローンの借入限度額を上げるのは困難といえます。
ビジネスローンの審査では、事業の財務状況が評価されるため、正確で整理された財務記録を提出することで、審査落ちのリスクを軽減できます。
また、具体的で魅力的なビジネスプランを作成しサポートできれば、金融機関から信頼が生まれ審査落ちの確率を減らすことができるでしょう。
信用スコアの向上
ビジネスローンの審査落ちの最も一般的な理由は、低い信用スコアです。信用スコアは、返済履歴や借入金額、信用カードの利用状況などに基づいて計算されます。
審査落ち回避の対策としては、借入前に他のビジネスローンや事業融資の借入をできるだけ減らしておくことがポイントです。
ビジネスローンとは?「その4」|契約の種類について解説
ビジネスローンの契約形式は主に2つあります。
- ① 極度額型
- ② 証書型
それぞれの特徴を解説します。
1、極度額型
極度額型とは、個人のローンでいえば、個人向けカードローンにあたる融資方法です。
利用限度額が設定の上で契約し、利用限度額までなら新たに申し込みや審査をしなくても、何度でも追加融資が可能なので、少額の借入や返済が多くなる現金商売の事業者の方におすすめです。
2、証書型
証書型は、個人のローンでいえば「フリーローン」「目的別ローン」にあたる融資方法です。
契約時に一括で資金を借入し、追加融資をしないで返済だけというシンプルなビジネスローンです。
毎月の返済によって借入残高が確実に減っていき、返済額もある程度一定のため、返済計画が立てやすい点が証書型のメリットです。
設備投資等、一度にまとまったお金を借りる際におすすめのビジネスローンです。
ビジネスローンとは?「その5」|必要書類について解説
日本貸金業協会が示す、個人事業主・自営業者・法人会社等がビジネスローンや事業資金調達による融資の申し込み時に必要な書類とは以下のとおり。※ノンバンクの貸金業者に適用されるもの。銀行のビジネスローンとは違う。
事業資金借入計画書
事業資金借入計画書 (事業資金(短期(注1)の場合)
(注1)「短期」とは、返済期限が1年未満の条件。
参考 ・日本貸金業協会とは?
ビジネスローンとは?「その6」|資金調達の限度額はいくらまで?
ビジネスローンの資金調達の限度額について解説します。
限度額とは、ビジネスローンやカードローン等の融資で借りることのできる最大金額です。
限度額は融資審査によって決定します。融資の種類によって審査方法が違うため、ビジネスローンや事業資金調達の融資での審査内容を確認しておく必要があります。
ビジネスローンとはその7|金利利率は年何パーセント?
ビジネスローンの金利は金融機関によって様々です。
ビジネスローンの金利比較表の紹介
金融機関名 | 金利(年率) | 融資対象 |
---|---|---|
AGビジネスサポート | 3.1%~18.0% | 中小法人・個人事業主 |
GMOあおぞらネット銀行 | 0.9%~14.0% | 中小法人 |
アクト・ウィル | 7.50%~15.00% | 中小法人 |
キャレント | 7.8%~18.0% | 中小法人・個人事業主 |
オージェイ | 10.0%~15.0% | 中小法人・個人事業主 |
ビジネスローンの金利設定の傾向としては、次のとおり。
- 無担保の場合、金利は高くなる
- 独自審査力が高い事業融資は金利が高くなる傾向がある
- 個人事業主や自営業の者は比較的借入限度額が低いので金利が高くなる
- 中小の法人で借入限度額が高くなると金利は低くなる
- 即日融資が可能な金融機関は金利が高い傾向がある
個人事業主や自営業者は、審査通過率が低くなりがちです。
したがって金利は高くても、独自審査基準で審査が甘いサービスを提供している消費者金融系の貸金業者を選ぶのがおすすめです。
一方、ビジネスローンを受けることによって、事業計画書等で将来の会社利益が確保できるエビデンスアを示せる中小法人であれば、金利が低いビジネスローンでも審査を通過しやすいといえるでしょう。
銀行の事業資金融資(プロパー融資)は審査が厳しい
銀行の事業資金融資(プロパー融資)は、融資金利が低いため審査基準が厳格です。審査に必要な書類も煩雑になります。
- 決算書
- 試算表
- 資金繰り表
- 事業計画書
- 納税証明書
- 商業登記簿謄本(法人経営者の方)
- 本人確認書類(個人事業の方)
これらの書類を揃えて申込書を作成し提出します。担保を差し入れる場合は、担保に関する書類、また、銀行員との面談も必要です。
銀行のプロパー融資の審査時間は、一般的に2週間~1ヵ月程度が目安です。
貸金業者のビジネスローンと比較して銀行の事業資金融資は、低金利で契約ができるので審査基準が厳しく、落ちてしまう率も高くなります。
そのため個人事業主や小規模法人経営者で、事業計画書等で明確な利益確保を示せない事業者は審査落ちが懸念され、事業資金調達必ず借りれるビジネスローンを期待する事業者にとっておすすめできない方法といえます。
最近では無担保・保証人なしの銀行ビジネスローンサービスも商品化されています。
金利は消費者金融系のビジネスローンと比較して大きな差はなく、銀行の事業資金融資ならではの低い金利のメリットはないですが、銀行融資という信用は担保されます。
ノンバンクである貸金業者のビジネス向けローンは審査甘いのか?について解説
ノンバンクである貸金業者のビジネスローンは、わかりやすくいうと「事業者向けの消費者金融」というイメージです。
プロミスやアイフル等の大手消費者金融は個人向け無担保融資サービスであり、ビジネスローンサービスの対象ではありません。※プロミスは一部事業主向けビジネスローンを展開。
銀行の事業融資・プロパー融資の対象とならない、中零細法人経営者や個人事業主でも借入できるようにしたものがノンバンクである貸金業者のビジネスローンです。
個人事業主は、銀行のプロパ事業融資やビジネスローンでお金を借りることが困難なため、審査落ちの確率が低い、審査時間も短い貸金業者のビジネスローンを利用しています。
貸金業協会がおこなった「資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果報告」によると、貸金業者からの借入経験のある事業者の割合は、法人(小規模企業経営者)が25.7%に対し、自営業・個人事業主は74.3%となっています。
引用元:日本貸金業協会(https://www.j-fsa.or.jp/doc/material/report/220318.pdf)
自営業・個人事業主は、運転資金等の資金調達には貸金業者のビジネスローンが役に立っていることがよくわかります。
審査が甘い独自審査で借りやすいため個人事業主や自営業者に人気があり、最短で即日融資で借りれる貸金業者ビジネスローンでおすすめのAGビジネスサポートの特徴や利用条件は次のとおりです。
- 無担保・第三者の保証人は必要なしの条件が多い
- 総量規制の対象外
- 銀行より簡易な提出書類で審査
- 銀行より金利が高いので赤字決算でも審査落ちが少ない
このように、銀行の事業資金融資と比較して、貸金業者のビジネスローンは審査落ちのリスクが小さく、審査基準が甘いと考えられます。
ネット申込に対応したビジネスローンなら、審査結果は最短当日でわかり、即日融資も可能。至急に必ず借りたい事業主の方は、貸金業者のビジネスローンがおすすめです。
ただし、ビジネス専用ローンの中では金利が高めの設定なので、短期間や一時的にお金を借りたいときに利用するのが最適です。
貸金業者のビジネスローンの審査を通過するには?
貸金業者のビジネスローンは、柔軟な独自審査が期待できますが、必ず審査に通るとは限りません。
審査に通過できるポイントを先に紹介します。
・返済能力があることを説明できるようにしておく
「返済能力があるかどうか」は審査に合格できる重要な判断基準です。
スコアリング審査では1年以上の決算内容が重要です。決算内容が赤字の場合、スコアは低くなり審査落ちの可能性が高くなります。
審査に悪影響がある事業内容であれば、申し込みの際に、次の点について裏付けできる資料を添えて説明できるようにしておきましょう。
- 赤字の原因と今後の見通しがよいこと
- キャッシュフローは回ること
ノンバンクのビジネスローン専門業者等では、法人赤字決算でも審査に通り、個人事業主や中小法人経営者でも事業資金融資を利用しやすいところもあります。※この後に詳しく解説。
・スコアリング審査
ビジネスローンの審査では、以下のようなポイントがあります。
- 事業歴が1年以上か
- 決算は黒字か赤字か
- 銀行より簡易な提出書類で審査される
- 過去に金融事故がないか
ビジネスローンの審査には最低でも1期分の青色申告書または決算書が必要になります。
いかに業績が好調でも、過去1年以上の業歴がない(青色申告書や決算書がない)場合の融資は難しいでしょう。
・個人事業主と会社勤務を兼ねている人は個人向けカードローンの借入もできる
例えば、個人事業主は副業で会社にも勤務し、安定した給与・年収がある方は個人向けカードローンを利用できます。
事業計画に不安があり、返済の根拠が示せないときは、事業者ローンではなく個人向け無担保・無保証のカードローンの方が借りやすいでしょう。
ビジネス専用ローン以外で人気のある大手消費者金融のアイフルやプロミスで申し込みすれば、年収の3分の1までの借入限度額なら最短即日で借りれるのでおすすめできます。
・超即日融資なら個人向け無担保カードローンを利用
数時間で借りて急ぎたい方は、最短申し込み当日に即日融資が可能な「消費金融の個人向け無担保ローン」も検討。
ただし、個人向け無担保・無保証のカードローンは事業資金に利用できないため、個人事業主や自営業の方は給与を事業資金に回し、カードローンの借入は生活費として利用してください。
最新情報では、信販系のカードローンで事業資金と生活費のどちらにも利用可能なビジネスローン系の個人向け融資も登場しています。
参考 ・個人事業主・自営業者が事業資金と生活費の両方の融資に利用可能なお金を借りるおすすめの方法
金利年率・借入利率が高い・低いでおすすめポイントの違いがある
ビジネスローンのような事業資金融資の金利の違いを解説します。
お金を借りるとき、気になるのが「金利」です。
事業資金融資やビジネスローン等のローンサービスは、金利が低いメリットがあるほど貸し倒れのリスクに備え審査が厳しくなり、金利が高いデメリットがあるほど審査に通りやすいメリットがあります。
国の貸付制度を除いて、「金利が低いほど審査は厳しい」、「金利が高いほど審査は甘い」これがローンの金利と審査の関係の基本的な考え方。
中小・零細法人経営者や個人事業主を対象とした貸金業の審査基準は甘い傾向がありますが、貸し倒れ率が大企業と比較して高いため、ビジネスローンの金利は高くなります。
無担保や保証人なしの条件なら、さらに金融機関のリスクはおおきくなり、金利を高めに設定しています。
銀行のビジネスローンは審査基準が厳しく審査落ちしやすいですが、借りれた場合は低金利融資で借入できます。
融資金利が低い銀行の順は「メガバンク」「ネット銀行」「地方銀行」です。
担保による金利の影響
どんな融資であっても審査基準条件が甘いほど金利は高くなり、逆に金利が低いと審査に通りやすいとはいえませんが、「担保のある事業資金融資やビジネスローン」なら、銀行等の金融機関に関係なく金利が下がります。
例として、「担保なし」と「不動産担保」のビジネスローンの金利を比較します。
ビジネスローン会社 | 担保なしの金利年率 | 不動産担保ありの金利年率 |
---|---|---|
AGビジネスサポート |
3.1%~18.0% |
2.49%~8.99% |
ニチデン |
4.8%~17.52% |
4.8%~14.6% |
セゾンファンデックス |
6.5%~17.8% |
2.75%~9.9% |
東京スター銀行 |
4.5%~14.5% |
3.75%~6.00% |
福岡銀行 |
2.0%~14.0% |
3.975%~10.975% |
いずれの事業資金融資・ビジネスローンの金利も、担保なしより不動産担保ありのサービスの方が低くなっています。
また、AGビジネスサポートやセゾンファンデックスは、銀行の事業資金融資やビジネスローンより金利は高めですが、ノンバンクなので審査に通りやすいビジネスローンです。
申込が早いネット申込が利用でき、無担保ビジネスローンなら最短即日、不動産担保のビジネスローンな最短3日で融資実行が可能。
参考
・不動産担保ローンで最短3日の早い融資ができるおすすめの会社
●ビジネスローンの特徴のまとめ
・プロパー融資、公的融資よりも金利は高めだが、審査が甘い傾向がある
・対象は、上記融資に通らなかった中小・零細企業、個人事業主
・極度額型、証書型の2種類がある
・金利は担保がある方が低くなる
ちなみに、法人や個人事業主の場合、請求書をファクタリングで買い取ってもらい運転資金調達をすることもできます。
この方法であれば、アコムなどのカードローンでお金を借りずに即日で現金を調達できます。
ビジネスローンのおすすめでよくある質問と回答
●質問1 ビジネスローンにはどんな種類があるか?
回答
ビジネスローンの種類は、「銀行のプロパー融資」「貸金業者のビジネスローン」「日本政策金融公庫の事業融資」等があります。また、一部の銀行では決算書不要のビジネスローンがあります。事業融資の対象となるのは個人事業主・法人経営者です。※詳しくはこちら
●質問2 ビジネスローンの審査に通らない理由は?
回答
ビジネスローンの審査に通らない場合は、次の理由がが考えられます。1、金融機関が審査で決算書をチェックした際、業績が良くないため、融資リスクが高いと判断される。2、すでに他社からの融資があり、業績からこれ以上融資することが過剰貸付になると判断される。3、審査中に個人事業主や法人経営者と連絡が取れない。4、提出書類に不備があり、審査を完結できない。等が考えられます。
●質問3 ビジネスローンの金利相場はいくらですか?
回答
ビジネスローンの金利については、金融機関によって様々です。金利相場としては、年率1%~18%と幅が広くなっています。金利は金融機関が審査により決定しますが、無担保・保証人なしの場合、銀行では年率14%前後、貸金業者では年率18%前後で設定されています。また、事業の将来性が有望であれば政府機関の日本政策金融公庫の事業融資では年率2%台、銀行のプロパー融資では、年率2%~5%といった低い金利で借りれる場合もあります。※詳しくはこちら
●各金融機関別の事業資金融資・ビジネスローン申込み者数ランキング 2024年8月1日現在
1 AGビジネスサポート(無担保) | 336人 | 4 セゾンファンデックス | 0人 |
---|---|---|---|
2 AGビジネスサポート (不動産担保ローン) |
11人 | 4 アイビーネット | 0人 |
3 GMOあおぞらネット銀行 | 10人 | 4 SBIエステート ファイナン |
0人 |
4 freee | 0人 | 4 三井住友カード | 0人 |
4 三菱ufjビジネスローン | 0人 | 4 アコムビジネスローン | 0人 |
お金を借りる際は、契約内容を確認し収入と支出のバランスを考え返済計画を立て無理のないように。
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事業資金調達に利用できるビジネスローンについてわかりやすく執筆。元銀行員で9年勤務しお金を借りる様々な知識を習得。自身もお金を借りた経験を有する。窓口対応した相談件数は約200件以上。親身に相談を聞いて解決してきました。銀行での経験や幅広い知識を記事執筆・監修に役立てることができ嬉しく思っています。貸金業務取扱主任者