25坪の家だと狭い?間取り例と坪単価、2階建ての価格相場を解説

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今回は25坪の広さを目安に、家を建てる際の注意点などを解説します。

過去の目安では35坪~40坪くらいの広さが人気でしたが、近年は30坪~34坪くらいの家を建てる人が多い傾向にあります。

しかし2021年の秋くらいからは、25坪~30坪の家を建てる人が増えてきています。

理由としては、コロナ渦やロシアによるウクライナ侵攻などでウッドショックが起こり、注文住宅の建築費が大幅に高騰したことで、費用を抑えるために坪数を削っているという点が挙げられます。

25坪の注文住宅を建てる際に必要な予算や、人気の間取りなどを解説します。

※【注目】アキュラホームの平屋住宅

アキュラホームに、3LDKで税抜1,590万円~の「超空間の平屋」があります。

こちらは、補助金最大100万円の「子育てエコホーム支援事業」対象。

補助金は先着順でなくなり次第終了なので、気になる人は早めのチェックがおすすめです。

目次

25坪の家を建てるのに必要な予算相場は?

マイホームの建築費用については、「坪単価×家の広さ(坪数)」で考えがちですが、これはあくまでも建物本体のみの価格となります。

注文住宅を建てる場合、本体工事価格とは別に「付帯工事費」や「諸経費」が必要です。

この「本体工事価格」「付帯工事費」「諸経費」の3つを合計した金額が、注文住宅を建てる際の総費用となります。

総費用=本体工事価格+付帯工事費+諸経費

例えば坪単価60万円で25坪の家を建てる場合だと、おおよその総費用は以下のようになります。

坪単価60万円×25坪=1,500万円
付帯工事費 約300万円
諸経費   約150万円
総費用   1,500万+300万+150万=1,950万円

もちろん土地から購入する場合は、別途土地の購入費用も予算に入れておかなければなりません。

各項目の内容は下記となります。

項目内容
本体工事費建物を建てるために直接的に必要な材料や施工費など

・基礎工事
・木工事
・内装
・足場など
付帯工事費建物に付帯(関連)した費用という意味

・地盤改良費
・ガス・水道・電気などの引き込み工事費
・駐車場や塀などの外構工事費のこと
諸経費工事以外でかかる費用という意味

・火災保険
・住宅ローン手数料
・登記費用
・土地購入時の仲介手数料など

この後「ローコスト」「ミドルコスト」「大手メーカー」の順番に人気メーカーを紹介していきますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。

なお、ハウスメーカー選びに自信が無い人は、LIFULL HOME’Sなどのポータルサイトを活用して、自分たちにあいそうなメーカーのカタログをいくつか取り寄せて比較してみましょう。

比較する事で、どこのメーカーが理想のマイホームを実現してくれるのか見えてくると思います。

ちなみにLIFULL HOME’Sでは、予算別にカタログを取り寄せることができます。カタログは何社取り寄せても無料なので、ハウスメーカー選びに自信がない人は、活用してみることをおすすめします。

※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
ローコスト住宅(1000万円台)
2000~2500万円の住宅
2500~3000万円の住宅
3000~3500万円の住宅
月々の支払額でシミュレーションしたい人

ローコストメーカーの場合

ローコストのハウスメーカーで25坪の家を建てた場合の目安費用は下記となります。

種類本体工事価格総費用の目安
平屋1,300万円1,690万円
部分2階※①1,250万円1,625万円
2階建て1,200万円1,560万円
3階建て1,375万円1,788万円
※①部分2階とは1階18坪・2階7坪のように、2階の床面積が小さい家のことです。

ローコスト住宅の平均坪単価は45~55万円です。

25坪の家であれば、総費用で1,700万円くらいの予算を見ておくとよいでしょう。

※こちらの「30坪の家」の記事では、坪単価の目安を40~50万円と書きましたが、これは「小さな家ほど坪単価は上がる」という原則のためです。

なぜかというと、同じ1坪の中でも「設備などがある空間」と、「何もないただの部屋や廊下」では金額が異なるためです。狭い家ほど、「何もないただの部屋や廊下」の割合が少なくなるため、必然的に坪単価の目安は高くなると言うわけです。

では、ローコスト住宅のメーカーの中から人気が高い会社を数社紹介します。

アキュラホーム

出典:アキュラホーム
社名株式会社アキュラホーム
本社住所東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル34F 私書箱第72号
坪単価45万~60万円
工法木造軸組工法
ホームページhttps://www.aqura.co.jp/

建物の性能、デザイン、価格、建てた後のアフターサービスまで、すべてにおいて妥協しないのがアキュラホームの家づくりです。

アキュラホームではプロの職人集団が性能・デザイン・ライフスタイルまでトータルサポートしてくれます。

プロの職人集団だからこそ、現場での創意工夫によるコスト削減を積み重ねながら、高品質で適正価格の家づくりを提案することができます。

ロイヤルハウス

出典:ロイヤルハウス
社名ロイヤルハウス株式会社
本社住所愛知県名古屋市中区丸の内3丁目20番3号 BPRプレイス久屋大通 4階
坪単価38~50万程度
工法木造軸組工法
ホームページhttps://www.royal-house.co.jp/

ロイヤルハウスは、上質な木造住宅を建てるフランチャイズ系の工務店ネットワークです。

北海道から沖縄まで全国約110の工務店や住宅会社が加盟しており、家づくりの相談から、設計、施工、アフターサービスまで安心の地域密着サービスを提供しています。

グッドデザイン賞やキッズデザイン賞など、過去に多くの受賞実績もある会社なので、ローコスト住宅でありながら洗練されたお洒落なマイホームを建てることができます。

ジブンハウス

出典:ジブンハウス
社名JIBUN HAUS.株式会社
本社住所東京都港区西麻布2-20-16
坪単価35万~50万円
工法木造軸組工法
ホームページhttps://partner.jibunhouse.jp/

ジブンハウスは創業してまだ5年ほどの新しい会社ですが、「家はスマホで買う時代」をコンセプトに急成長している住宅会社です。

デザイン性の高いセミオーダー住宅がサイト内に用意されており、そこから間取りや外壁の色を選び、キッチンやバスルームも自分好みにカスタマイズすることができる新しい家づくりの形です。

自分がカスタマイズした間取りに合わせてARやVRで簡単に完成イメージが確認できるので、24時間いつでも自分の好きなタイミングで家づくりを進めることができます。

※ローコスト住宅に興味がある人は「ローコスト住宅で人気のハウスメーカーは?」で特集しているので参考にしてください。

ミドルコストの場合

ミドルコストのハウスメーカーで25坪の家を建てた場合の目安費用は下記の通りです。

種類本体工事価格総費用の目安
平屋1,700万円2,210万円
部分2階1,650万円2,145万円
2階建て1,625万円2,112万円
3階建て1,750万円2,275万円

ミドルコストと言われるハウスメーカーの平均坪単価は50~70万円です。

25坪の家であれば、総費用で2,100~2,300万円くらいを想定しておきましょう。

今回はミドルコストと称して全国展開しているハウスメーカーを3社紹介しますが、地元に根付いて営業されている工務店や住宅会社などの費用相場も同じ価格帯です。

無印良品の家

出典:無印良品の家
社名株式会社 MUJI HOUSE
本社住所東京都豊島区東池袋4-26-3
坪単価60万円~80万円
工法木造軸組工法
オリコン満足度調査圏外
ホームページhttps://www.muji.net/ie/

無印良品と言えば、家具や生活雑貨、衣料品などを想像する人が多いのではないでしょうか。

そんな無印ブランドが2000年に立ち上げたのが「株式会社MUJI HOUSE」という住宅ブランドです。

無印良品の家は基本的にはフランチャイズ制を導入しており、木材などは無印良品の工場で製造します。

しかし、実際に施行工事をするのはフランチャイズ契約している地場の工務店になりますので、その点は理解しておきましょう。

アイ工務店

出典:アイ工務店
社名株式会社 アイ工務店
本社住所大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-9-17 エトワール心斎橋9F
坪単価50万円~70万円
工法木造軸組工法
オリコン満足度調査圏外 ※高評価企業にはランクイン
ホームページhttps://www.ai-koumuten.co.jp/

大阪を拠点に全国にエリアを拡大中なのがアイ工務店です。

アイ工務店は10年ほど前に設立された比較的歴史の浅い会社ですが、3年間の売上げ伸び率で業界1位になるなど急成長している新進気鋭の住宅会社です。

アイ工務店の展示場は全国に約140拠点あるので、東北から鹿児島まで広い地域で建てることができます。

サイエンスホーム

出典:サイエンスホーム
社名株式会社サイエンスホーム
本社住所静岡県浜松市中区萩丘3-1-10
坪単価55万円~70万円
工法木造軸組工法
オリコン満足度調査圏外
ホームページhttps://www.sciencehome.jp/

サイエンスホームは静岡県に本社がある住宅メーカーで、北海道から九州まで広いエリアにフランチャイズ契約した加盟店があります。

特徴的なのが古民家を思わせる木の香りと癒しを感じることができる室内空間。

この室内の雰囲気を気にいって契約する人も少なくありません。

とくに柱や梁といった構造材を室内から見えるように組み上げる真壁工法はサイエンスホームの得意分野であり、他ではあまり見かけなくなっています。

大手ハウスメーカーの場合

大手ハウスメーカーで25坪の家を建てた場合の目安費用は下記の通りです。

種類本体工事価格総費用の目安
平屋2,125万円2,764万円
部分2階2,000万円2,600万円
2階建て1,925万円2,504万円
3階建て2,250万円2,925万円

大手ハウスメーカーの平均坪単価は75~100万円です。

積水ハウスや住友林業など、テレビCMなどでもよく目にする住宅会社などが該当します。

25坪の家であればギリギリ3,000万円以内に抑えることができそうですが、それでも2,500万円は超えてしまいそうです。

ヘーベルハウス

出典:ヘーベルハウス|旭化成ホームズ
社名旭化成ホームズ株式会社
本社住所東京都千代田区神田神保町一丁目105番地 神保町三井ビルディング
坪単価85万円~100万円
工法鉄骨系プレハブ、重量鉄骨
オリコン満足度調査2位(2022年)
ホームページhttps://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/

ヘーベルハウスという名前があまりにも有名になりすぎていしまったので勘違いしている人も多いのですが、ヘーベルハウスは旭化成ホームズ株式会社が販売している住宅商品のブランド名です。

ヘーベルハウスが創業以来ずっと追求してきたのが、ロングライフ住宅です。

日本の木造住宅は30年ほどで建て替えられることが多いのですが、ヘーベルハウスでは60年以上住み続けることができる住宅づくりを提案しています。

そのためヘーベルハウスには木造の住宅商品はなく、すべてが鉄骨で建てる住宅のみの取り扱いとなります。

スウェーデンハウス

出典:スウェーデンハウス
社名株式会社スウェーデンハウス
本社住所東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー23階
坪単価80~100万円
工法木質系プレハブ
オリコン満足度調査1位(2022年)
ホームページhttps://www.swedenhouse.co.jp/

スウェーデンハウスは北欧輸入住宅を専門に販売している人気のハウスメーカーです。

寒さの厳しい北欧で誕生した住宅なので、日本でも北海道を中心に高気密高断熱の住宅づくりを展開しています。

住宅の高い性能もさることながら、オリコン満足度調査では8年連続総合部門1位を獲得しており、今では日本全国にスウェーデンハウスを評価している人がいます。

ダイワハウス

出典:ダイワハウス
社名大和ハウス工業株式会社
本社住所大阪府大阪市北区梅田3-3-5
坪単価70万円~90万円
工法木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨
オリコン満足度調査9位(2021年)
ホームページhttps://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/index.html

「天井が高い家」でお馴染みの日本を代表するハウスメーカーの1社です。

国内ではじめてプレハブ住宅を開発販売するなど、これまで日本の住宅業界に大きな功績を数多く残しています。

プレハブ系の鉄骨住宅がメインですが、GranWood(グランウッド)という名称がついた木造住宅を建てることができます。

間取りの自由度が高く、耐震性能や断熱性能の高い注文住宅「xevo(ジーヴォ)シリーズ」が人気です。

快適な家をつくるための間取り見本

25坪の家といっても一般的な2階建てだけでなく、平屋や3階建てなどのタイプもあります。

ここではタイプ別に、使いやすく一般的な25坪の間取り例を紹介します。

各間取りの特徴や良い点、悪い点についてワンポイントアドバイスを掲載するのでぜひ参考にしてください。

理想のマイホームを作るためには、なるべくたくさんの間取りを見て自分のイメージと近いものを選ぶことが大切です。

各ハウスメーカーのカタログを見ればたくさんの間取りが載っていると思うので、ぜひ時間があるときに色々と見比べてみてください。

カタログはLIFULL HOME’Sなどのポータルサイトで探せば無料で取り寄せることができます。

※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
ローコスト住宅(1000万円台)
2000~2500万円の住宅
2500~3000万円の住宅
3000~3500万円の住宅
月々の支払額でシミュレーションしたい人

2階建ての間取り例

出典:二階建て 25坪 3LDK 新築プラン 価格と間取り|アイパッソの家
社名シアーズホームグループ
商品名アイパッソの家
延床面積83.22㎡(25.17坪)
間取り3LDK

もっとも一般的なのが、1階と2階の床面積がほぼ同じ広さになる2階建て住宅です。

1階と2階の面積をほぼ同じ広さにすることで、凹凸がないシンプルな外観になり建築費を抑えることができます。

今回紹介する間取りは良くまとまっており、25坪の家でも17帖と広めのLDKを確保することができていますし、2階には主寝室を含め子ども部屋を2つ作れています。

25坪しかないので仕方ない部分もあるのでしょうが、玄関のすぐ隣にトイレがあるのと、2階にトイレがないのが少し気になります。

部分2階の間取り例

出典:【SUUMO】【平屋スタイル×FP工法|間取り図有】延床25坪でも広々!夫婦仲良く、コンパクトでも心豊かな暮らし
社名アイジーホーム
商品名FPの家
延床面積85.92㎡(25.9坪)
間取り2LDK

1階と2階の床面積が同じ建物のことを「総二階」といいますが、こちらの住宅のように1階か2階どちらかの床面積が広い建物のことを「部分二階」といいます。

部分二階は総二階よりも少し割高になってしまうのがネックですが、広いLDKを希望している人やお子さんが1人など、2階に多くの部屋を必要としない家庭におすすめの間取りです。

こちらの住宅は夫婦2人だけなので、2階には主寝室1部屋だけしかありません。

そのため1階の生活空間に多くの面積を割くことができており、25坪とは思えないほどゆったりしたLDKを確保することができています。

過ごす時間が一番多いであろうLDKを中心に間取りづくりをされていることが伺えます。

平屋の間取り例

出典:平屋|株式会社パパまるハウス
社名パパまるハウス
商品名Type平屋
延床面積81.98㎡(24.80坪)
間取り3LDK

最近は若い世代にも人気がある平屋住宅。ワンフロアにすべての生活空間があるので、より家族を身近に感じることができます。

それに2階へ昇る階段スペースがいらないので、その分おなじ25坪の2階建て住宅より生活空間を広めに取ることができるのも平屋住宅のメリットの1つです。

一般的な階段であれば1階と2階あわせて約2坪~3坪必要なので、25坪と限られた広さの家だとこの差は大きいです。

今回紹介している間取りは、平屋でも人気が高い3LDKタイプなのですが、LDK部分を18帖にしてあるので各部屋の収納スペースが少ないのが気になります。

3階建ての間取り例

出典:パントリーのある家|ゼロホーム
社名ゼロホーム
商品名パントリーのある家
延床面積84.53㎡(25.57坪)
間取り3LDK

3階建て住宅の場合、1階にお風呂や洗面所などの水まわり、2階がLDK、3階に各居室という配置がオーソドックスです。

1階から3階まですべての階に階段スペースが必要なので、間取りをしっかり考えないと生活空間が極端に狭くなるので注意しましょう。

それと敷地の問題で1階部分にビルトインガレージをつくる3階建て住宅も多くあります。

この場合、ビルトインガレージ部分については全体の床面積の5分の1以下であれば床面積から除外してもらうことができます。

間取り図をみてもらってもわかるように、25坪の3階建て住宅となれば各階の床面積は平均8坪~9坪しか取れません。

最近は18帖や20帖などLDKを広くするのが人気なのですが、25坪の3階建てだとどんなに頑張ってもLDKの広さは14~15帖くらいが限界です

おしゃれ、カッコいい家の間取り例

ここまでは比較的オーソドックスな間取り例を紹介してきましたが、このブロックではおしゃれでカッコいい間取り例をいくつか紹介していきます。

特におしゃれさカッコよさにこだわる場合は、各ハウスメーカーのプランを徹底的に比較する必要があります。なぜなら、それぞれメーカーごとに得意分野、不得意分野が異なるからです。

まずは、マイホームを建てようとしている地域のハウスメーカーのカタログをできるだけ取り寄せるところから始めましょう。

自分たちのイメージに近いプランがあるのかカタログを見比べることで、おしゃれでカッコいい家が得意なハウスメーカーが見つかると思います。

薪ストーブがあるカワイイ輸入住宅

出典:【SUUMO】【1000万円台/20坪台/間取り】吹き抜けに伸びる薪ストーブで家中暖かい。自然を感じる輸入住宅
社名アーデンホーム
商品名ライフデュオ
延床面積84.45㎡(25.5坪)
間取り2LDK

1人から3人家族にぴったりの間取りになっています。

1階には大きなLDKと薪ストーブを置ける土間玄関、そして大きなカバードポーチが目を引きます。

2階も主寝室と来客用の部屋が1つあるだけのシンプルな間取りになっており、玄関土間の上部がすべて吹き抜けになっています。

かなりしっかり考えられた間取りだと思いますが、やはり1階部分の収納スペースが少ないように感じます。

それとキッチンから洗面所へ抜けられるようにして回遊動線にするのも良さそうです。

大屋根がカッコいい1.5階建て住宅

出典:サイエンスホーム

まず大屋根が印象的で目を引く家で、床面積にすると1階が17坪、2階が9坪ほどしかありません。

26坪で3LDKなので少し手狭に感じそうですが、リビングの上部をすべて吹き抜けにすることで開放感があります。

2階に大きな小屋裏収納があるからなのでしょうが、1階の収納スペースがほとんど見当たりません。

玄関を開けるとすぐリビングが丸見えなのも良くありませんし、洗面所を通らないとトイレに行けないのも何かと問題ありそうです。

外観を大屋根にすることを前提に作られた間取りのように感じるので、各部屋の配置なども難しかったのではないでしょうか。

狭小地の店舗併用3階建て住宅

出典:【SUUMO】約15坪の狭小地に建てた3階建ての事務所兼住宅-アイダ設計
社名アイダ設計
商品名ブラーボスタイル
延床面積89.09㎡(26.9坪)
間取り2LDK+店舗(事務所)

土地の面積が15坪しかないところに事務所兼用住宅を建てているのですから、何かと使いづらい部分があるのは仕方ないだろうと思ったのですが、その割にはよく考えられた間取りだと思います。

1階の事務所も広々としており窮屈さを感じさせません。

2階にはLDKと水まわりがあるので、やや手狭に感じますがこれは仕方ありません。

そして3階の居住スペースもそれなりの広さを確保できているので、この施主にしてみれば「事務所>寝室>LDK」という優先順位だったのでしょう。

狭小住宅の場合、このように優先順位を明確にしておくことがとても大事です。

遊び心がある家

出典:【SUUMO】【間取図有】【子どもが遊べる】【1000~1500万円】リビングでボルダリングが楽しめるフル装備の家
社名富士住建
商品名完全フル装備の家
延床面積89.26㎡(27.0坪)
間取り3LDK

リビングの吹き抜け部分の壁がボルダリングできるようになっています。大人が登っても大丈夫なように作られていますので、運動不足解消にもなりそうです。

間取りはシンプルな3LDKですが、2階に和室があるのは最近だと珍しいかもしれません。

子ども部屋の上部に大きめの小屋裏収納を設けてありますが、タラップハシゴで上り下りするタイプなので少し気になります。

タラップハシゴの場合だと、せっかく小屋裏収納をつくっても、結局使っていないというケースが圧倒的に多いからです。

ひとり暮らしにおすすめ、センスのよい平屋

出典:【SUUMO】【24坪/夫婦/間取り図あり】ロースタイルリビングで憩う二人暮らしの平屋の家

社名ダイワハウス
商品名xevo Σ(ジーボシグマ)
延床面積80.32㎡(24.2坪)
間取り1LDK+ロフト

ひとり暮らしのライフスタイルにぴったり合った平屋の住まいです。

吹き抜けになっている高い天井と相まってロースタイルリビングは開放感いっぱいです。

仕切りとなる壁を極力なくしたワンルームの空間は、LDK、寝室、ロフトがゆるやかにつながる構成になっています。

ロースタイルリビングを壁いっぱいまで広げず、奥側に収納スペースを設けてある点もダイワハウスらしくおしゃれな間取りだなと感じます。

間取りで失敗しないための注意点

このブロックでは25坪の家づくりで失敗しやすいポイントを紹介していきます。

奥行きが狭い横長の間取り

出典:【SUUMO】間口とは?狭くても理想の家は建てられる?

土地から探すのであれば、絶対に左側のように間口が広い方に接道がある土地を選ぶことをおすすめします。

右側の土地であれば、駐車場の確保が難しくなるだけでなく、間取りにも大きく影響します。

それと横長の土地は奥行にも注意しましょう。奥行きの長さは最低でも9mは欲しいです。

奥行きが9mあれば、隣地との距離を1.5m確保しても建物の奥行きは5,460mmにすることができますが、8mとかの奥行だと4,550mmの間取りになってしまい、間取りの配置が格段に難しくなります。

これは横長の土地、縦長の土地どちらでも同じことがいえます。

隣地との高低差に注意

出典:擁壁工事の必要な土地をあえて買う?それとも?|三井住友トラスト不動産

上図のような立地の売地は要注意です。

そこまで問題があるような土地には見えないかもしれませんが、隣地との高低差があるため崖条例の制限を受ける可能性があります。

崖条例は各自治体が決めているので、自治体によって内容に多少の違いはありますが、2m以上の高さがある場合は建物を壁から「壁の高さ×2倍」距離を離さなければならない決まりになっています。

上図の場合は左側の家との高低差が2m~2.5mくらいありそうなので、最大だと壁から5mほど離さないと建物を建てることができません。

そのような制限を受けてしまうと、実質的にこの土地にマイホームを建てるのは難しくなります。

不動産会社では、このような建築に関する法律や制限についてはあまり理解されてないケースも多いので、土地を先に買ってしまうと思ってもいなかった制限を受けることがあるので注意しましょう。

よくある質問

25坪の注文住宅に関して、今回紹介しきれなかった部分や、ネットなどでよく質問されている内容などをまとめてみました。

ビルトインガレージは床面積に入るの?

25坪~30坪くらいの家を建てるケースだと、あまり敷地に余裕がないことが多く、1階部分をビルトインタイプのガレージにすることが多くあります。

当記事の途中でも軽く触れていますが、全延床面積の5分の1以内の広さまでなら緩和処置があるので床面積には含まれません。

つまり25坪の家だと5坪までのビルトインガレージであれば床面積には含まれず、5坪をオーバーした部分だけが床面積として計上されます。

ただし、これは法律的に床面積に含まれないという話であり、住宅会社が見積りを出す際の坪単価にはビルトインガレージ分も計上されるので注意しましょう。

25坪の家で失敗しないためには?

これはズバリ、狭小住宅を建てた経験が豊富な住宅会社や営業マンにお願いすることです。

25坪といえば、どちらかというと狭小住宅に分類されてくるので過去に狭小住宅を建てたことがある経験で差が出てくるのは容易に想像できます。

とくに北側斜線や道路斜線など、普通の土地ではあまり気にしないでいいようなことまで絡んできます。

注意点などを詳しく知りたい人は、こちらの「狭小住宅に強いハウスメーカーは?」で特集しているのでぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は25坪の注文住宅を建てる際の相場価格や間取り例について詳しく解説しました。

30坪前後の注文住宅はよく見かけますが、2階建てで25坪の注文住宅というのは多くはありません。

そのため営業マンでも25坪の注文住宅を担当したことがないというケースもあるでしょう。

2階建て住宅の25坪だと狭小住宅に近い感じがあり、間取りづくりも30坪の2階建て住宅とは全然勝手が違ってきます。

土地探しにしても関係してくる制限が多くなるので、こちらも経験がないと難しい判断になります。

25坪の注文住宅を検討しているのであれば、住宅会社選びと同じくらい担当の営業マン選びが大事になります。

これまで20坪~25坪の注文住宅を建てた経験が豊富な住宅会社や営業マンにお願いすることを強くおすすめします。

※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
ローコスト住宅(1000万円台)
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3000~3500万円の住宅
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