[PR]
フラット35利用者調査(2020年度)によると、注文住宅における床面積の全国平均は124.4㎡です。
これは坪数にすると約38坪となり、40坪くらいの家を建てる人が多いということがわかります。
また国土交通省の「住生活基本計画」によると、家族が住む理想的な住宅の広さは「25㎡×世帯人数+25㎡」となっています。
この式に「4人家族」を当てはめると、必要な広さは「37.81坪」ということになりますので、「4人家族にとって40坪の家は理想的な広さ」ということになります。
今回は40坪の注文住宅を建てるのに必要な予算、人気の間取りなどを解説するので、ぜひ参考にしてください。
※【注目】アキュラホームの平屋住宅
アキュラホームに、3LDKで税抜1,590万円~の「超空間の平屋」があります。
こちらは、補助金最大100万円の「子育てエコホーム支援事業」対象。
補助金は先着順でなくなり次第終了なので、気になる人は早めのチェックがおすすめです。
40坪の家を建てるのに必要な予算相場は?
マイホームの建築費用としては「坪単価×家の広さ(坪数)」というイメージが強いですが、これはあくまでも建物本体の価格にすぎません。
注文住宅を建てる場合、本体工事価格とは別に「付帯工事費」や「諸経費」が必要です。
この「本体工事価格」「付帯工事費」「諸経費」の3つを合計した金額が、注文住宅を建てる際の総費用となります。
総費用=「本体工事価格」+「付帯工事費」+「諸経費」
坪単価60万円で40坪の家を建てる場合だと、総費用の目安は以下のようになります。
坪単価60万円×40坪=2,400万円
付帯工事費 約480万円
諸経費 約240万円
総費用 2,400万+480万+240万=3,120万円
もちろん土地から購入する場合は、別途土地の購入費用も予算に入れておかなければなりませんので、さらに費用がかかります。
この点をまずはしっかり抑えておきましょう。
費用の種類 | 主な内容 |
---|---|
本体工事費 | 建物を建てるために直接的に必要な材料や施工費など ・基礎工事 ・木工事 ・内装 ・足場など |
付帯工事費 | 建物に付帯(関連)した費用という意味 ・地盤改良費 ・ガス・水道・電気などの引き込み工事費 ・駐車場や塀などの外構工事費のこと |
諸経費 | 工事以外でかかる費用という意味 ・火災保険 ・住宅ローン手数料 ・登記費用 ・土地購入時の仲介手数料など |
初めて家を建てる場合は、なかなか予算の総額がイメージできないと思うので、LIFULL HOME’Sの「予算シミュレーター」などを使って、月々の返済額から逆算した方がわかりやすいかもしれません。
無料で利用できるので、一度自分の予算や地域を入力して、候補となるハウスメーカーのカタログを読んでみると、具体的なイメージが湧くと思います。
では上記を把握した上で、ハウスメーカーの価格帯別に必要な費用相場を確認していきましょう。
ローコストメーカーの場合
ローコストのハウスメーカーで40坪の家を建てた場合の目安費用は下記となります。
種類 | 本体工事価格 | 総費用の目安 |
---|---|---|
平屋 | 1,800万円 | 2,340万円 |
部分2階※① | 1,680万円 | 2,184万円 |
2階建て | 1,600万円 | 2,080万円 |
3階建て | 1,880万円 | 2,444万円 |
ローコスト住宅の平均坪単価は40~50万円です。
40坪の家であれば、総費用で2,100万円~2,500万円の予算を組んでおくのが安心です。
代表的なローコスト住宅のメーカーを数社紹介します。
アキュラホーム
社名 | 株式会社アキュラホーム |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿2-6-1 |
坪単価 | 45万~60万円 |
工法 | 木造軸組在来工法 |
オリコン満足度調査 | 15位(2022年) |
ホームページ | https://www.aqura.co.jp/ |
アキュラホームは省エネ性能や耐震性に優れた自由度の高い注文住宅を適正価格で建てることできるハウスメーカーです。
ローコスト住宅の先駆けになった住宅会社ですが、最近は太陽光発電システムや全館空調など、省エネ住宅の開発や普及にも力を入れています。
省エネ性や断熱性、さらに耐震性の高い家づくりにシフトチェンジしており、今ではローコスト住宅というよりもミドルコストのハウスメーカーとして認知されています。
アイフルホーム
社名 | 株式会社LIXIL住宅研究所 (アイフルホームカンパニー) |
本社住所 | 東京都江東区亀戸1-5-7 |
坪単価 | 40~65万程度 |
工法 | 木造軸組工法 |
オリコン満足度調査 | 15位(2022年) |
ホームページ | https://www.eyefulhome.jp/ |
日本で初めて木造住宅のフランチャイズ制を導入したのがアイフルホームで、国内の加盟店は約180店舗です。
フランチャイズ制度を採用しているからこそ、工務店とハウスメーカーそれぞれの強みを活かすことで、高い商品開発力と低予算化を実現することができています。
アイフルホームを運営しているのは、建築材料・住宅設備機器業界最大手のLIXILグループです。
同じLIXILグループの住宅会社として、「GLホーム」「フィアスホーム」などがあります。
タマホーム
社名 | タマホーム株式会社 |
本社住所 | 東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル |
坪単価 | 38万~50万円 |
工法 | 木造軸組工法 |
オリコン満足度調査 | 21位(2022年) |
ホームページ | https://www.tamahome.jp/ |
タマホームはローコスト住宅の先駆けでもあり、良質な住宅を低価格で建てることができるとすべての世代に高い人気があります。
中でも注目を集めているのが標準仕様が充実している「大安心の家」ですが、北海道などの寒冷地だと高断熱住宅「大地の家」も高い支持を得ている人気商品です。
ローコスト住宅のパイオニア的存在であり、低予算での家づくりを検討しているのであれば、最初に話を聞いておきたいハウスメーカーとなります。
ミドルコストの場合
ミドルコストのハウスメーカーで40坪の家を建てた場合の目安費用は下記の通りです。
種類 | 本体工事価格 | 総費用の目安 |
---|---|---|
平屋 | 2,520万円 | 3,276万円 |
部分2階 | 2,440万円 | 3,172万円 |
2階建て | 2,400万円 | 3,120万円 |
3階建て | 2,600万円 | 3,380万円 |
ミドルコストと言われるハウスメーカーの平均坪単価は50~70万円です。
40坪の家であれば、総費用で3,100~3,400万円くらいを想定しておきましょう。
今回はミドルコストと称して全国展開しているハウスメーカーを3社紹介しますが、地元に根付いて営業されている工務店や住宅会社などの費用相場も同じ価格帯です。
クレバリーホーム
社名 | 株式会社クレバリーホーム |
本社住所 | 千葉県君津市東坂田4丁目3番3号 4階 |
坪単価 | 50万円~70万円 |
工法 | 木造軸組工法 |
オリコン満足度調査 | 12位(2022年) |
ホームページ | https://www.cleverlyhome.com/ |
高級感のある外壁タイルでお馴染みのクレバリーホームは、フランチャイズ制を導入しているので、日本全国47都道府県すべての地域で建てることができるハウスメーカーです。
全国の加盟社数は、2022年3月時点で154店舗があります。
クレバリーホームが家づくりにおいて心がけているのが「美しさ」「強さ」「健やかさ」の3つで、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞を何度も受賞しており、子育て世代を中心に高く評価されています。
ヤマダホームズ
社名 | 株式会社ヤマダホームズ |
本社住所 | 群馬県高崎市栄町1番1号 |
坪単価 | 48万円~70万円 |
工法 | 木造軸組工法、2×4、2×6、木質系プレハブ |
オリコン満足度調査 | 23位(2022年) |
ホームページ | https://yamadahomes.jp/ |
ヤマダホームズが提案しているのが「暮らしに合わせた住まいのかたち」です。
それぞれの家族にあわせた住まいづくりはもちろん、建てたあとのサポートにも力を入れています。
ヤマダホームズという社名からわかるように、家電業界最大手「ヤマダ電機」の子会社で、家電の専門店だからこそ実現できる、快適で豊かな住まいづくりを提案してくれます。
トヨタホーム
社名 | トヨタホーム株式会社 |
本社住所 | 愛知県名古屋市東区泉1丁目 23番 22号 |
坪単価 | 55万円~80万円 |
工法 | 鉄骨系プレハブ |
オリコン満足度調査 | 11位(2022年) |
ホームページ | https://www.toyotahome.co.jp/ |
トヨタホームが提唱している3つの安心があります。
- 建てるときの安心
- 建てたあとの安心
- トヨタグループの総合力で支え続ける安心
世界基準のモノづくりをしているトヨタなので、家づくりにもトヨタグループのDNAがしっかりと受け継がれています。
戦後の焼け野原をみてトヨタ創業者の豊田喜一郎氏が感じたのは「燃える家ではダメだ」という思い。
それはトヨタホームが今でも掲げている家づくりの原点になっており、鉄骨住宅にこだわる理由でもあります。
大手ハウスメーカーの場合
大手ハウスメーカーで40坪の家を建てた場合の目安費用は下記となります。
種類 | 本体工事価格 | 総費用の目安 |
---|---|---|
平屋 | 3,200万円 | 4,160万円 |
部分2階 | 3,120万円 | 4,056万円 |
2階建て | 3,000万円 | 3,900万円 |
3階建て | 3,400万円 | 4,420万円 |
大手ハウスメーカーの平均坪単価は70~100万円です。
三井ホームなど、テレビCMなどでもよく目にする住宅会社などが該当します。
40坪の家だと総費用で4,000万円を超えてきますが、邸宅シリーズの家になると5,000万円を軽く超えてきます。
三井ホーム
社名 | 三井ホーム株式会社 |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル53階 |
坪単価 | 70万円~100万円 |
工法 | 2×4、2×6(プレミアム・モノコック構法) |
オリコン満足度調査 | 6位(2022年) |
ホームページ | https://www.mitsuihome.co.jp/home/ |
三井ブランドともいわれ、開業医や弁護士などの高所得者に根強い人気があるハウスメーカーです。
三井ホームでは建築家、インテリアコーディネーター、エクステリアデザイナーらが集結して作られる「クリエイティブパートナー」が、一邸一邸の住まいをデザイン。
世界に1邸だけの完全オーダーメイド住宅を提案してくれます。
三井ホームが独自開発した2×4工法を進化させた「プレミアム・モノコック工法」に、全館空調システム「スマートブリーズ」を組み合わせた、プレミアムクラスの高気密高断熱住宅が人気です。
三菱地所ホーム
社名 | 三菱地所ホーム株式会社 |
本社住所 | 東京都新宿区東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア7階 |
坪単価 | 70万円~90万円 |
工法 | 2×4、2×6工法 |
オリコン満足度調査 | 圏外 ※高評価企業ランクイン |
ホームページ | https://www.mitsubishi-home.com/ |
日本の不動産総合デベロッパーとして知られる三菱地所グループに属して、個人の住宅事業を担っているのが「三菱地所ホーム」です。
三菱地所グループにおける唯一のハウスメーカーでもあります。
三菱地所ホームの特徴は「全館空調のエアロテック」と「高気密高断熱」の家づくりですが、2022年時点では関東地方と近畿地方にしか営業の拠点がありません。
かなり先進的で独創的なデザイン住宅を手掛けることでも知られており、高い技術力と開発力があるハウスメーカーです。
快適な家をつくるための間取り見本
続いては40坪の家の色々な間取りパターンについて、注意点やワンポイントアドバイスを解説していきます。
まずは一般的で使いやすい、オーソドックスな間取りから紹介するので参考にしてください。
同じ「40坪の家」でも、ハウスメーカーによって実現できる間取りや設備は大きく変わってきます。
あとで後悔しないためにも、事前にカタログを見比べたり、展示場へ行くなどして出来る限りの情報を集めましょう。
下調べに時間をかけた分だけ、家づくりで失敗する可能性は減っていきます。
もし近くに展示場がない場合は、LIFULL HOME’Sのようなポータルサイトを使ってカタログを取り寄せて、自分の理想に近い間取りを探しましょう。(無料で取り寄せられます)
それを基にハウスメーカーに希望を伝えれば、理想通りの間取りを実現できると思います。
※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
・ローコスト住宅(1000万円台)
・2000~2500万円の住宅
・2500~3000万円の住宅
・3000~3500万円の住宅
・3500~4000万円の住宅
・4000万円以上の住宅
・月々の支払額でシミュレーションしたい人
2階建ての間取り例
社名 | 住友林業 |
商品名 | Forest Selection BF |
延床面積 | 129.18㎡(39.06坪) |
間取り | 4LDK |
シンプルでシックな外観でありながら、建築コストを抑える効果が高いことで人気なのが1階と2階の広さがほぼ同じになるニ階建て住宅です。
延床面積が40坪と最近の住宅にしては少し広めの間取りなので、1階に独立タイプの和室を設けることができており、2階にも大容量の大型収納スペースがあります。
1階の和室を祖父母の部屋にすれば、同居型の2世帯住宅としても十分な広さがあります。
4LDKの間取りとしてはオーソドックスな形ですが、よくまとまっていると思います。
ただ1点だけ気になるのが、玄関部分が全体的に少し狭いのと収納スペースが少ないように感じます。
部分2階の間取り例
社名 | タツノコホーム |
商品名 | プレスト |
延床面積 | 135.80㎡(41.0坪) |
間取り | 5LDK |
1階と2階の床面積が同じ建物のことを「総二階」といいますが、こちらの住宅のように1階の床面積が広い住宅のことを「部分二階」といいます。
部分二階は総二階よりも少し割高になってしまうのがネックですが、広いLDKを希望している人やお子さんが1人など、2階に多くの部屋を必要としない家庭におすすめの間取りです。
1つ前に紹介したのと同じ40坪の4LDKですが、部分二階にしたことで各部屋の広さがゆったり確保できているように思います。
平屋の間取り例
社名 | パナソニックホームズ |
商品名 | ウチとソトをつなぐ平屋 |
延床面積 | 128.47㎡(38.86坪) |
間取り | 3LDK |
40坪の平屋を希望するのであれば、土地の広さは80坪以上が理想です。
同じ40坪でも2階建てに比べて平屋は階段スペースが不要なので、居住スペースを広く取ることができます。
今回はパナソニックホームズの間取りを紹介しているのですが、帰宅後すぐに手洗いうがいができるように玄関横に洗面台が設置してあったり、キッチンの横には子どもたちが宿題をしたりする見守りスペースがあります。
さらに前面の庭にはLDKから繋がるような大きいウッドデッキがあり、室内から室外への繋がりをうまく演出するのも最近の平屋住宅のトレンドになっています。
3階建ての間取り例
社名 | セキスイハイム |
商品名 | デシオ |
延床面積 | 136.86㎡(41.4坪) |
間取り | 4LDK |
3階建て住宅の場合、1階と2階にLDKと水まわりをつくるのが理想で、3階部分は子ども部屋などや趣味の部屋となります。
祖父母と同居するのであれば、今回紹介している間取りのように1階部分に祖父母の部屋と水まわり、2階部分をLDKにするのが理想です。
それと3階建ては各部屋の広さを確保しようとして、家全体の収納スペースが少なくなりがちなので注意しましょう。
おしゃれ、カッコいい家の間取り例
ここまでは比較的オーソドックスな間取り例を紹介してきましたが、このブロックではおしゃれでカッコいい間取り例をいくつか紹介します。
特におしゃれさカッコよさにこだわる場合は、各ハウスメーカーのプランを徹底的に比較する必要があります。なぜなら、それぞれメーカーごとに得意分野、不得意分野が異なるからです。
まずは、マイホームを建てようとしている地域のハウスメーカーのカタログをできるだけ取り寄せるところから始めましょう。
自分たちのイメージに近いプランがあるのかカタログを見比べることで、おしゃれでカッコいい家が得意なハウスメーカーが見つかると思います。
※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
・ローコスト住宅(1000万円台)
・2000~2500万円の住宅
・2500~3000万円の住宅
・3000~3500万円の住宅
・3500~4000万円の住宅
・4000万円以上の住宅
・月々の支払額でシミュレーションしたい人
外観がカッコいい回遊動線の家
社名 | ユニバーサルホーム |
商品名 | ビー・コンフィ |
延床面積 | 136.50㎡(41.2坪) |
間取り | 4LDK |
変わったデザインが目を引く外観、そして家事効率にこだわった回遊動線の間取りです。
屋根に向かってのびる傾斜外壁が目を引く珍しいデザインの外観は、建物全体をスタイリッシュに魅せる効果と家を大きく見せてくれる効果があります。
間取りで一番こだわった箇所が、共働き夫婦なので家事を楽にしたいという希望。その結果たどりついたのが回遊動線でした。
玄関入ってすぐ流行の土間収納があり、そのすぐ近くにファミリークローゼットがあるのも動線のことをしっかり考えながら間取りづくりをしたと思われます。
2階のトイレも各部屋から独立した位置に設置されており、かなりよくできた間取りだと思います。
シンプルだけどセンスのよい間取りの家
社名 | 不明 |
商品名 | 不明 |
延床面積 | 132.23㎡(40.0坪) |
間取り | 4LDK+書斎 |
1階の真ん中に大きなファミリークローゼットがあるのですが、このクローゼットが良い感じに目隠し効果となり、トイレや洗面所への出入りが気になりません。
キッチンを中心に回遊できる間取りはよく見かけますが、ファミクロを中心に回遊できる間取りはすごく珍しいと思います。
また2階の子ども部屋もそれぞれ均等な広さに配置されていて気持ちが良いですし、主寝室の隣に収納をつくらず、独立したウォークインクローゼットにしているのもフリースペースがあることで、使い方の幅が広がるのではないでしょうか。
40坪の間取りとしては、本当によくまとまっているという印象です。
オシャレなR外壁の家
社名 | トヨタホーム |
商品名 | エスパシオEF |
延床面積 | 136.76㎡(41.37坪) |
間取り | 5LDK |
最大の特徴は美しい曲線を描くR外壁です。3階建てということもあり、近所でもかなり目立つ住宅になっているのではないでしょうか。
さらに驚くのが3階建てでありながら夫婦2人と愛猫8匹で暮らす家であること。
こちらの間取りで問題に感じたのが、いくら夫婦2人とはいえ、あまりにも収納スペースが少ないこと。
玄関とキッチンまわりには、もう少し収納スペースがあると便利だと思います。
それと1階のトイレ位置も気になります。
凛とした佇まいが目をひく平屋の邸宅
社名 | アーキテックプランニング |
商品名 | classS |
延床面積 | 138.09㎡(41.7坪) |
間取り | 3LDK+多目的スペース |
間取りだけみると50坪くらいあるのかと思うような広さを感じます。
多目的ルームを含めると30帖を超える大きなLDK。
主寝室も8帖あり、大きなウォークインクローゼットも備わっています。
玄関には十分な広さのシューズクローゼットがあり、それとは別に物置スペースもつくられています。
そして1番魅力を感じたのが広い洗面脱衣所です。これだけの広さがあれば洗濯物をたたんだりアイロンをかけるユーティリティースペースにも不自由しません。
もちろん窓側を室内干しのスペースとして使うこともできます。
40坪の完全分離二世帯住宅
社名 | アイ工務店 |
商品名 | 二世帯住宅 |
延床面積 | 132.48㎡(40.0坪) |
間取り | 2LDK+小屋裏×2世帯分 |
40坪で完全分離型の二世帯住宅というのも驚きなのですが、間取りからは予算をいかに抑えるかを考えて作られていることがわかります。
左右対称の総二階建ての間取りなのですが、二世帯住宅だとどうしても子世帯が広い面積になりがちで、左右対称の総二階にするのは思っているよりも難しいです。
しかしこちらの間取りでは、お風呂や洗面室を1階と2階に分散するなどの工夫がされています。
1つ疑問に感じたのが3階部分の小屋裏部屋は2部屋とも子世帯のスペースでもよかったのではないか?という点です。
高齢になると1階から3階まで階段を上り下りするのは大変ですし、そこは臨機応変に子世帯の居住スペースにした方が何かと使い勝手がありそうだと感じます。
間取りで失敗しないための注意点
このブロックでは40坪の家づくりで失敗しやすいポイントをいくつか紹介します。
間取りで一番後悔するポイントは「収納」
注文住宅を建てた人に話を聞くと、断トツに多いのが収納に関する失敗談です。
原因としては、ただ収納をつくればよいというのではなく、やはり実際にモノを入れてみないとイメージが掴みづらいことにあります。
収納に関する失敗談として多いのが、
- 玄関近くにコートをかけるような収納スペースもつくっておくべきだった
- クローゼットの奥行やパイプの高さまで考えなく使いづらい
- リビングに収納が少なく、子どものおもちゃなどが散らかる
- キッチンパントリーが小さすぎて使いづらい
収納スペースの失敗を減らすには、この収納には何をしまうのかという具体的なイメージを持ちながら広さや奥行を考えることです。
特にキッチンまわりは家の中で一番収納が必要なスペースなので、イメージしているよりもひと回り大きめの収納にしておくことが大事です。
洗面脱衣所の広さに注意
最近トレンドなのがガス乾燥機の「乾太くん」です。
このような設備の導入を考えているのであれば、これまでよりも洗面脱衣所は広くしなければいけません。
洗面台と洗濯機を置くスペースがあればよかったのが、あと1つ乾燥機を設置するスペースが必要になります。
考え方としては洗濯機を2台置くようなイメージで洗面脱衣所の広さを考えるようにしましょう。
乾燥機設置時の注意点
乾燥機の設置場所についても失敗の声を多く聞くので注意しましょう。
乾燥機には専用の設置台が販売されているのですが、これが少し高くて使いづらいという声が多くあります。
もちろん使う人の身長にもよるのでしょうが、160㎝以下だと高さ的に少し使いづらく感じるかもしれません。
そういう場合は専用の設置台をおかずに、大工さんなどに造作してもらうという手があります。
材料費くらいはかかってしまうと思いますが、自分の身長にあわせてオリジナルの設置台を作ってもらえないか相談してみましょう。
リビング階段のデメリットを理解しておく
少し前までリビング階段は冷暖房の効きが悪くなることで敬遠されがちでしたが、最近は建物の高気密高断熱化が進んだことで、冷暖房効果をデメリットと捉えることが減ったように感じます。
しかし、リビング階段のデメリットはそれだけではないので、その他の気になる点も把握して採用するか決めることをおすすめします。
リビング階段のデメリットとしては、以下のような点があげられます。
- 熱、音、臭いが階段を通じてダイレクトに2階に伝わる
- 夜の来客時など、子どもたちが2階から下りづらい
- リビング階段を優先したことで2階の間取り位置が限定されてしまう
熱、音、臭いの問題はリビング階段の上り部分に引き戸を設置することで緩和することができます。
営業マンが作成した間取りは危険
間取り失敗例として多いのが「最初に提案してもらった間取りから大幅に変更になってしまった」という話です。
このようなことが起こる原因は、営業マンが書いた間取りに対し、設計士がダメ出しをして変更になるパターンです。
一般的な住宅会社やハウスメーカーでは、まず営業マンが接客対応をして間取りの希望などを聞き取りしながら簡単なプラン図を作成します。
しかし、営業マンはプロの設計士ではありませんので、正式なプラン図の作成時になり、営業マンが描いた間取りプランでは収まりが悪く、強制的に間取りの変更を余儀なくされることは珍しくありません。
このようなミスを防止するには、ハウスメーカーに行く前に家づくりのアドバイザーに相談するという方法があります。
「HOME4U家づくりのとびら」では、家づくりのアドバイザーが自分たちの理想の家づくりプランを無料で作成してくれます。NTTグループが運営するサイトで、信頼性もバッチリです。
ちなみに、NTTグループが運営するサービス全体の利用者は1,400万人で実績もかなりあります。
作成してもらった家づくりプランをもとに、ハウスメーカーの営業マンと家づくりについて打ち合わせすれば、強制的な間取りの変更などのトラブルを避けることができます。
スケジュールに余裕をもつ
スケジュールに余裕をもったマイホームづくりを計画することも、失敗や後悔を減らすのに効果的です。
「来年の春に子どもが小学校にあがるので、それまでにマイホームを完成させて引っ越したい。」
「国からの補助金がもらえるので、その申込締め切りまでに正式に契約をしたい。」
このようにスケジュールに迫られてしまうと、どうしても間取りで妥協してしまう点が増えたりします。
マイホームを計画してから引き渡しまでには、どんなに急いでも6ヵ月はかかります。
余裕をもったマイホームづくりをするには、計画から引き渡しまで1年ほどのスケジュールで動くことをおすすめします。
よくある質問
40坪の注文住宅に関して、今回紹介しきれなかった部分や、インターネットなどでよく質問されている内容などをまとめました。
40坪以上の家は固定資産税が高いって本当?
「建物が40坪を超えると税金が高くなると聞きましたが本当ですか?」という質問をよく見かけます。
おそらく固定資産税のことを言っているのだと思いますが、40坪を超えると一律で税金が高くなるというのは間違った情報です。
新築の場合だと建ててから3年間は固定資産税の軽減措置を受けることができ、本来の固定資産税額が2分の1に減額されます。長期優良住宅だと新築から5年です。
ただし、この軽減措置は建物の大きさが120㎡までになっており、120㎡を超える部分に関しては通常通りの固定資産税を納税しなければなりません。
120㎡というのは、坪数にすると36.2坪になります。
わかりやすく160㎡の新築を建てて、本来の固定資産税が16万円だったとした場合、120㎡分は2分の1に軽減されるので「12万円→6万円」となります。
超過している40㎡分に関してはそのまま4万円の納税となるので、合計すると本来16万円の納税額が10万円に減額されます。
2階にトイレは必要ですか?
「絶対に2階のトイレは必要ない」と決めているのであれば、それで構わないと思います。
しかし2階にトイレを設置するか迷っているのであれば、新築時に設置しておくことを強くおすすめします。
将来的に家族が減り、2階の子ども部屋は誰も使わなくなるのだから2階トイレはいらないという考え方も間違いではありませんが、将来的にご両親と同居することになり家族が増えることだってあるはずです。
あとから2階にトイレを設置するリフォームとなれば、費用面でも大きな出費になります。
しかし新築時であれば、わずか20~30万円の追加費用で2階にトイレを設置することができます。
断熱玄関ドアって必要ですか?
高気密高断熱の家づくりがトレンドなので、最近では多くの人が窓ガラスや断熱材に関心を持っています。
室内の熱が外に一番逃げてしまう場所が窓ガラスというのは、ハウスメーカーの営業さんから何度も説明されているはずですが、窓の次に熱が逃げるのが玄関だということはあまり営業さんも教えてくれません。
なぜ営業さんが玄関の話をあまりしてくれないのでしょうか?
それは断熱性能が高い窓ガラスは標準仕様だけど、断熱性能が高い玄関ドアは多くの住宅会社では標準仕様に入っていないからです。
しかも断熱ドアはまだまだ高価で、それなりに高性能な断熱ドアとなれば50万円~70万円ほどします。
かなり費用負担が大きいので、現状では断熱玄関ドアはおすすめしづらいのが本音ですが、もしこだわりたいならしっかりと比較してから選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は40坪の注文住宅を建てる際の相場価格や間取り例について詳しく解説しました。
40坪の家だと、間取りの自由度もかなり広がります。
しかしそれと同時に、土地の広さも必要になるので、土地から購入してマイホームを建てる方は資金的な問題をしっかり考えておく必要があります。
そして家が大きくなる分、高気密・高断熱化も難しくなるので、経験や実績があるハウスメーカーや工務店にお願いするようにしましょう。
まずは気になるハウスメーカーのカタログを取り寄せてみて、良さそうだなと思ったところに、土地探しからまとめて相談するのもよいと思います。
かなりたくさんの選択肢があるので、時間をかけてでもしっかり下調べすることが失敗しないためのコツです。
※参考:予算ごとのカタログ特集ページ
・ローコスト住宅(1000万円台)
・2000~2500万円の住宅
・2500~3000万円の住宅
・3000~3500万円の住宅
・3500~4000万円の住宅
・4000万円以上の住宅
・月々の支払額でシミュレーションしたい人