屋根の塗装でかかる費用やおすすめの塗料、失敗しないコツまとめ

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屋根は10年から15年をめどに、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、塗装計画をどのように進めたら良いかわからないという方は多いのではないでしょうか。

屋根の役割は、建物を雨水や紫外線から守ることです。屋上からの雨漏りはカビや腐食の原因となり、建物の劣化を早めてしまう恐れがあります。

屋根を定期的に塗装し保護することで、大切なマイホームを長くきれいに保てます。

この記事では、屋根塗装の費用相場や塗料の選び方について解説します。

屋根の塗装に必要な基礎知識がすべて理解できる内容になっているので、ぜひ参考にしてください。

目次

屋根の塗装に必要な相場金額はいくら?

屋根塗装にかかる費用は、大きく分けて以下3つの項目によって決まります。

  • 坪数
  • 屋根材の種類
  • 塗料の種類

それぞれ順番に解説します。

坪数から逆算するおおまかな目安

屋根塗装の坪ごとの費用相場は、以下のとおりです。

坪数工事費用の相場
10坪10〜20万円
20坪20〜40万円
30坪30〜60万円
40坪40〜80万円
50坪50〜100万円
60坪60〜130万円

ただし、屋根の塗装費用は既存の屋根材や塗料によって異なります。

正確な金額を計算するためには、専門業者による現場調査と見積もりが必要です。

外壁塗装にかかる費用の内訳

外壁塗装の内訳は、主に4つの費用で構成されています。

  • 塗料代:約20%
  • 人件費:約30%
  • 足場代:約20%
  • 業者の利益:約30%

工事費用を安く抑えるためには、費用がどのような項目で構成されているか理解しておくことが重要です。

それぞれ順番に見ていきましょう。

塗料代

塗装の材料となる塗料にかかる費用です。

塗料ごとに以下のような違いがあり、メーカーや種類によって価格が異なります。

  • 原料
  • ツヤ
  • 機能(遮熱・断熱)

塗料は見た目や機能のほかに、屋根材との相性を考慮して決定します。

人件費

工事を担当する職人の人件費です。全体の費用のうち、約30%を占めます。

屋根のリフォームでは、塗装以外にも雨どいや板金といったさまざまな専門の職人が入り工事を進めていきます。

足場代

屋根の塗装工事では家の周りを囲うように足場を組み、作業を進めます。

作業を円滑に進めるためには、安定した足場の設置が欠かせません。

足場代に含まれる工事内容は、主に以下のとおりです。

  • 足場の組み立て・解体費用
  • 飛散防止用のメッシュシートを設置する費用
  • 工事中のレンタル料

屋根の上に人が乗って作業するため、外壁塗装用の足場より背が高くなるように組むのが一般的です。

工事費用のおよそ20%を占めており、工事日数や足場の組み方によって費用が変動します。

残りは業者の利益

塗料代や人件費、足場代を除いた残りの約30%は業者の利益になります。

見積もりには「諸経費」「工事諸経費」などと記載されているケースが多いでしょう。

実際の見積もりの例

住宅の敷地が30坪程度の場合に、業者から提案される見積書の例を作ってみました。

あくまでもおおまかなイメージですが、費用のイメージとして参考にしてください。

作業内容数量・単位単価金額
足場・付帯工事】
養生費
一式15,00015,000
足場・付帯工事】
建物洗浄
一式30,00030,000
足場・付帯工事】
足場費
270㎡800216,000
足場・付帯工事】
足場メッシュシート
270㎡10027,000
屋根塗装工事
屋根下地処理
90㎡30027,000
屋根塗装工事
屋根塗装
90㎡1,700153,000
屋根塗装工事
板金塗装
20㎡1㎡/800円16,000
諸経費一式120,000120,000
小計604,000
消費税60,400
値引き-400
合計664,000

足場の範囲や塗装の面積は建物によって異なるため、どれくらいの費用がかかるか見積もりを取得してみないとわかりません。

また依頼する業者によっては、上記の様に細かな内訳を出さずに、ざっくりした金額しか出してこないところもあります。

そのような業者は悪質な追加料金を請求してくる可能性があるので注意しましょう。

残念ながらリフォーム会社の中には「ぼったくり価格」を提示してくるところが今でもあるので、見積もりはなるべく複数取って比較することをおすすめします。

心配な場合は、「SUUMOリフォーム」のような大手サイト経由で業者を探せば、悪質業者に当たる可能性が低くなるので安心です。

費用を安くするコツ

屋根塗装の費用を安く抑えるためには、一括見積もりサービスを使って料金を比較することが効果的です。

1社の見積もりだけで決めてしまうと、施工範囲や単価の妥当性が比較できません。

先ほど紹介した「SUUMOリフォーム」などを利用して、少なくとも3社から見積もりを取得し、金額と工事内容に納得できる業者を探すのが良いでしょう。

屋根の塗装で失敗しないための基礎知識

ここからは、屋根塗装で失敗しないための基礎知識として「塗装が必要な理由」と「屋根材ごとの劣化状況」について解説します。

自宅の屋根の状況と比較して、劣化状況をチェックしてみてください。

なぜ塗装が必要なのか?耐用年数は何年くらい?

屋根塗装が必要とされる理由は、紫外線や雨風による劣化から屋根を保護するためです。

実は、建物への雨水の侵入を直接防いでいるのは屋根ではありません。

屋根の木材に貼り付けられた「ルーフィング材」が雨水の侵入を防ぎ、雨どいに流しています。

屋根の役割はルーフィング材に紫外線や雨水が直接当たらないよう、外側で保護することです。

耐用年数は屋根の材質によって異なり、個別に劣化症状を診断する必要があります。

屋根材ごとの劣化症状(塗装判断の目安)

ここからは、屋根材ごとの具体的な劣化症状について解説します。

スレート屋根(コロニアル)

スレート屋根とは、セメントを薄く伸ばし加工した屋根材です。

軽くて耐震性が高いのが特徴で、豊富なカラーバリエーションから好きな色を決められます。

スレート屋根が劣化すると、以下のような症状が現れます。

  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • 瓦の反り
  • 止め金具の抜け

10年を目安に定期的なメンテナンスが必要です。

セメント瓦

セメント瓦とは、モルタルにセメントや川砂などを混ぜて、瓦型に成形した屋根材です。

陶器瓦と比べると安価で簡単に施工できるため、多くの戸建て住宅で使用されていました。

セメント瓦が劣化すると、以下の兆候が見られます。

  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • 塗装の剥がれ
  • 割れ

セメント瓦は水を含むと耐久性が低下するため、表面の塗料で保護されています。

長く使うためには、塗膜のコーティングが剥がれないよう10年周期で定期的な塗装が必須です。

トタン屋根

トタン屋根とは、トタン板でつくられた屋根を指します。

軽量かつ安価な材料のため、昔からさまざまな屋根に使用されました。

劣化したトタン屋根では、以下のような現象が見られます。

  • サビの発生
  • 色あせ
  • 塗装の剥がれ

サビの発生が進むと穴が開き、雨漏りの原因となります。

5年から10年に1度の頻度で、塗り替えが必要な屋根材です。

モニエル瓦

モニエル瓦の主成分は、セメントと砂です。

セメントは水を含むと強度が落ちるため、防水性を保つためには塗装の膜が残っている状態をキープする必要があります。

モニエル瓦の劣化時に見られる症状は、以下のとおりです。

  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • 塗装の剥がれ
  • 割れ
  • 表面のざらつき

モニエル瓦は生産が終了しているため、現在の新築住宅には使われていません。

10年から20年を目安に、メンテナンスを実施しましょう。

ガルバリウム屋根

ガルバリウム鋼板は、成分の55%がアルミニウムで構成されています。

サビに強く、耐久性や耐震性が高い材質です。

ガルバリウム鋼板は劣化すると、以下のような症状が見られます。

  • 白サビ
  • 赤サビ
  • 電食

ガルバリウム鋼板は「メンテナンス不要」と言われるケースもあるものの、適切なタイミングでメンテナンスすることでより長く使用できます。

10年から15年程度を目安に、塗り替えを検討しましょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルはガラスの基材にアスファルトを染み込ませ、石粒を吹き付けて色合いを出している屋根材です。

以下の症状が見られる場合は、劣化が進んでいると考えられます。

  • 色あせ
  • カビ・藻の発生
  • コーティングの剥がれ

表面に吹き付けられた石粒が剥がれると、色あせが発生します。

アスファルトシングルの塗装周期は10年に1度が目安です。

日本瓦

日本瓦とは、粘土を原料とする焼き物の瓦を指します。

耐久性に優れており、メンテナンスしなくても50年程度は使用できると言われています。

日本瓦が劣化すると、以下の症状が現れます。

  • しっくいやモルタルの劣化
  • 割れ

日本瓦の修繕には、基本的に塗装ではなく部分交換やふき替えで対応します。

劣化が気になる場合は、専門業者に現地調査を依頼しましょう。

大事な「遮熱機能」と「断熱機能」

屋根のリフォームに使用される塗料には「遮熱機能」や「断熱機能」を持った商品があります。

遮熱と断熱の違いは、以下のとおりです。

機能特徴効果を発揮する季節
遮熱熱を反射する
断熱熱伝導を絶つ一年中

熱は上昇する性質があるため、夏場は上層階や屋根裏部屋が高温になる傾向にあります。

遮熱とは太陽光を反射し、住宅の温度が過剰に上がるのを防ぐ機能です。

遮熱塗料で屋根を塗装することで部屋の温度上昇を抑えられれば、エアコンの使用頻度が下がり電気代を節約できます。

一方、断熱とは熱が室内外に伝わりにくくする機能です。

夏の暑さ対策に加え、冬は暖房で暖まった空気が屋外に逃げるのを防ぐため、季節にかかわらず室内を快適な状態に保てます。

塗料選びに迷う場合は、オールシーズンで効果を発揮する断熱塗料を選ぶのがおすすめです。

屋根の色で人気なのは何色?

屋根の色で人気なのは「ブラウン」と「グレー」です。

どちらも汚れが目立ちにくく、外壁やサッシと色を合わせやすいのがポイントです。

人気のある屋根の色をまとめると、以下のとおりです。

ブラウン・やわらかい印象になる
・色を合わせやすい
グレー・汚れが目立ちにくい
・太陽光を吸収しにくい
・色を合わせやすい
グリーン・さわやかなイメージになる
・雰囲気を変えられる
ブラック・引き締まった印象になる
・汚れが目立ちにくい
ネイビー・引き締まった印象になる
・汚れが目立ちにくい

屋根の色を決める際は、以下3つのポイントを押さえておくことが重要です。

  • 外壁やサッシの色とのバランス
  • 汚れが目立ちにくい
  • 近隣との調和

リフォーム業者に依頼すれば、色決めに役立つカラーサンプルや色見本帳を取り寄せられます。

自宅に合う色を検討してみましょう。

※こちらのページで「リフォーム会社の口コミとランキング」を掲載しているので合わせて参考にしてください。

塗料ごとの特徴と単価、耐用年数

ここからは、塗料ごとに特徴や単価、耐用年数について解説します。

それぞれをまとめた表は、以下のとおりです。

平米単価耐用年数の目安
ウレタン塗料1,500〜2,000円8〜10年
シリコン塗料1,800〜2,500円10〜15年
フッ素塗料3,300〜4,500円15〜20年
無機塗料4,500〜5,000円20〜25年

1つずつ詳しく解説します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は価格の安さと施工性の高さが魅力の塗料です。

塗料の表面に光沢があるため、費用を抑えながら高級感のある仕上がりにできます。

ウレタン塗料にはもとのかたちに戻ろうとする「弾性」があり、セメント瓦のようにひび割れしやすい瓦と相性が良いとされています。

ただし紫外線に弱いため、ほかの塗料と比べると耐用年数は長くありません。

短いサイクルで塗装したい方や、とにかく費用を抑えたい方におすすめの塗料です。

シリコン塗料

シリコン塗料は耐久性と費用のバランスがよく、コストパフォーマンスに優れた塗料です。

固い塗膜で水をはじき、雨水や湿気から屋根が劣化するのを防ぐ効果があります。

また、耐熱性に優れており熱による塗料の膨張に強いため、長い期間できれいな状態を維持できます。

フッ素塗料

フッ素塗料は、近年外壁や屋根の塗装に採用されるケースが増えた塗料です。

塗料の原料となるフッ素と炭素の結合が強く、紫外線によるダメージに強いのが特徴です。

また親水性に優れており、屋根についたほこりや汚れを雨水の力で洗い流す効果があります。

塗料のなかでは高級グレードに位置しており、施工業者によってはフッ素塗料を扱っていないケースがあります。

無機塗料

無機塗料とは、原料に炭素を含まない「無機物」を混ぜてつくられた塗料です。

無機物の配合割合はメーカーや種類によって異なり、それに応じて価格が変動します。

塗料のなかでは高い価格帯で販売されており、平米単価で5,000円程度になる可能性があります。

1回の費用が高くなっても、工事頻度の軽減を優先したい方に向いているでしょう。

塗料選びで迷った時のアドバイス

塗料の選び方に迷う場合は、シリコン塗料を選ぶのがおすすめです。

シリコン塗料はコストパフォーマンスが高く、はじめて屋根を塗装する方でも安心して使用できます。

多くのメーカーから豊富な種類が販売されており、自分の好みにあった色や光沢を幅広い種類から選択可能です。

ぜひ参考にしてみてください。

塗装工事の流れと必要な期間

ここからは、屋根塗装工事の流れや期間について解説します。

工事がどのように進むのか把握しておくと、塗装業者との打ち合わせをスムーズに進められます。

塗装に必要な日数の目安

屋根の塗装にかかる日数は、1週間から10日が目安となります。

屋根と同時に外壁塗装やバルコニー防水をする場合は、おおむね1ヶ月程度かかるでしょう。

工事のおおまかな流れ

工事の流れは、大まかに以下の7ステップに分けられます。

  1. 足場の設置
  2. 養生
  3. 高圧洗浄
  4. 下地補修
  5. 下塗り・上塗り
  6. 縁切り
  7. 撤去

順番に見ていきましょう。

足場の設置

工事初日は、足場の設置から始まります。

足場が積まれたトラックは、自宅前に駐車して作業にあたるのが一般的です。

前面の道路が狭くトラックによって人の往来が難しくなる場合は、誘導員を設置して通行人の安全を確保します。

養生

施工範囲以外に塗料がつかないよう、養生シートで保護します。

近隣の車や植栽が足場から近い場合は、許可を得たうえで自宅と同様に養生する場合があります。

高圧洗浄

屋根についた汚れやコケを、高圧洗浄機を使ってきれいに落とす作業です。

作業中は水が飛散する可能性があるため、工事前に一定範囲の近隣住宅に状況を説明しておくと、トラブル防止に役立ちます。

下地補修

塗装する前に、痛んでいる箇所を補修します。

たとえば瓦が割れているケースでは、シーリング材で隙間を埋めたり部分的に差し替えたりといった補修が考えられます。

下塗り・上塗り

塗装工程は、塗料の密着度を高めるために数回に分けて実施されます。

下塗りや中塗りの回数は塗料によって異なり、メーカーが推奨する塗装方法を基準にします。

縁切り

縁切りとは、屋根材の重なっている部分が塗料でふさがれないようにカッターやヘラを使って隙間をつくる作業です。

縁切りをしなければ屋根の下に入り込んだ雨水の抜け道がなくなり、雨漏りの原因となります。

施工業者によっては、樹脂でできた「タスペーサー」を屋根の間に挟んで縁を切る場合があります。

撤去

最後に足場を解体して、工事は完了です。

工事中の注意点

屋根塗装の工事では、近隣の住民への配慮に注意を払う必要があります。

近隣住民が「なにも聞いていない」状態は、認識のズレからトラブルの元になるからです。

たとえば、足場の設置と解体を実施する日は大きな音が発生します。

在宅勤務や来客など大きな音が発生する日には向かないイベントと重なった場合、事前に連絡がなければ近隣住民は不満を感じる可能性があります。

工事前には近隣に直接挨拶にまわり、工事の概要や協力をお願いしたい旨を伝えておきましょう。

屋根の塗装でよくあるトラブル

ここからは、屋根の塗装でよくある3つのトラブルについて解説します。

  • 色の仕上がりがイメージと違う
  • 工事後に雨漏りが発生した
  • 雨漏りが直らなかった

1つずつ見ていきましょう。

色の仕上がりがイメージと違う

打ち合わせた色で施工したにもかかわらず、イメージと異なる仕上がりになったケースです。

とくに、インターネットの画像や紙のカタログを使って打ち合わせしている場合は、画素数や印刷の兼ね合いで実際の色と認識のズレが生じやすくなります。

イメージと実物の差を埋めるためには、大きなカラーサンプルを使い現地で色を合わせるなど、丁寧に打ち合わせを重ねることが重要です。

工事後に雨漏りが発生した

屋根の塗装には雨水が抜ける道を作るための「縁切り」と呼ばれる工程があります。

工事前にはなかった雨漏りが発生し始めた場合、業者が縁切りを怠っている可能性があります。

雨漏りを防ぐための重要な工程となるため、縁切りが見積もり項目に含まれているかをよく確認し、工事後の写真で作業の完了をチェックしましょう。

雨漏りが直らなかった

雨漏りの解消を目的として屋根を塗装したものの、期待どおりに改善がみられなかったケースです。

雨漏りは複合的な要因で発生している可能性が考えられるため、たんに屋根の割れを復旧しただけでは改善しない可能性があります。

工事前の徹底的な原因調査を実施したうえで、どのように対策するか業者から丁寧に説明を受けましょう。

屋根の塗装で使える補助金・助成金

補助金や助成金などの支援制度を活用することで、屋根塗装の費用負担を軽減できます。

ここからは、自治体の支援制度や火災保険の活用について解説します。

自治体が行っているリフォーム支援制度

全国の自治体は、独自の支援制度を設けて屋根のリフォームに補助金を支給しています。

東京都の場合、以下の自治体では屋根の塗装に対する支援制度が用意されています。

東京都の助成金

対象の自治体事業の名称補助金の上限
渋谷区住宅簡易改修支援事業10万円
目黒区住宅リフォーム資金助成10万円
大田区住宅リフォーム助成事業20万円
北区住まい改修支援事業10万円
東村山市住宅修改築費補助制度10万円

支援制度の詳細は、自治体の公式ホームページや役所の窓口で確認できます。

お住まいの自治体で活用できる制度がないか、調べてみましょう。

火災保険が使える場合も

自然災害により被害を受けた屋根の原状回復工事には、火災保険が適用できる可能性があります。

活用できる可能性のある被害の具体例は、以下のとおりです。

  • 雨どいの破損
  • 板金の剥がれ
  • ひさしの破損
  • 屋根のめくれ・ズレ・落下
  • ベランダの破損・倒壊

詳しい補償の範囲は、加入している保険会社へ確認してみましょう。

助成金などを申請する際の流れ、注意点

助成金を申請するおおまかな流れは、以下のとおりです。

  1. 工事内容の検討
  2. 申請
  3. 審査結果の受け取り
  4. 工事契約
  5. 工事の完了報告
  6. 助成金の申請

自治体によっては、指定業者での施工が助成金の要件となっている場合があります。

その場合は自治体の指示に従って紹介を受け、見積もりを取得しましょう。

必要書類を提出し審査を通過すると、助成金の受給資格を獲得できます。

工事完了後、完成後の写真などを添えて報告し、助成金を申請すれば手続きは完了です。

要件の詳細は、窓口や自治体の公式ホームページでチェックしておきましょう。

※こちらのページで「リフォーム会社の口コミとランキング」を掲載しているので合わせて参考にしてください。

よくある質問

ここからは、屋根塗装でよくある質問について解説します。

屋根の塗装をDIYすることはできる?

屋根に上る行為は思わぬ事故につながる恐れがあるため、DIYは避けましょう。

安全に足場を組み、経験豊富な職人に任せることで、塗装の質がアップします。

屋根の塗装は外壁と一緒にやるとお得なの?

足場を組む工事が1回で済むため、外壁と同時に屋根を塗装するとお得になります。

また、別々に施行した場合と比べて色やデザインの統一感を出しやすくなるでしょう。

削減できた足場代は、キッチンやユニットバスなどほかの部分をリフォームする費用に充てられます。

数年先に外壁塗装を計画するのであれば、まとめての工事を検討してみましょう。

屋根の塗装におすすめの季節はある?

屋根塗装に適した時期は「4月から5月」もしくは「9月から10月」とされています。

2つの時期が適しているとされる理由は、以下のとおりです。

  • 気温が安定している
  • 梅雨の影響を受けにくい
  • 台風の影響を受けにくい

一方、寒さが厳しい冬や天候が安定しにくい台風シーズンは、閑散期の1つといえるでしょう。

見積金額から値引き交渉する場合は、業者にとっての閑散期を狙うと効果的です。

まとめ

屋根は雨水や紫外線に常にさらされており、ダメージが蓄積しやすい箇所です。

定期的にメンテナンスすることで、雨漏りのリスク回避や建物の美観維持につながります。

もし何か異変を感じた場合は、できるだけ早く専門業者を呼んでチェックを行いましょう。

後回しにするほど修繕費がかさむ可能性が高いので、なるべく早く対処することが重要です。

その際には最低でも3社に見積もりを依頼して、割高な業者に当たらないようにチェックしましょう。

SUUMOリフォーム」などの大手サイトに登録している業者に依頼するのが無難な探し方です。

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