引越しを自分で運ぶのはきつい?レンタカー VS 業者の費用を比較!

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引っ越し費用を抑える方法の1つとして、レンタカーを使用するという選択肢があります。

レンタカーを利用するメリットは、費用が安くなる他、自分たちでスケジュールを自由に決めることができる点です。

しかし、段ボールの手配から荷物の搬出から搬入まで全て行う必要があり、大型家電の配送、手伝ってくれた人への謝礼など、労力や手間を考慮すると業者に依頼した方がよいケースも。

この記事ではレンタカー VS 業者の費用を比較しているので、どうやって引っ越しするか悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに業者の費用は以下の一括見積もりサイトなどを活用すると、最も安いところが見つかります!

目次

引っ越し業者を使った場合との費用の差は?

「業者に頼むより安上がり」と言われる自力の引っ越しですが、実際にはどの程度金額に差が出るのでしょうか。

レンタカーを使った場合と宅配便を使った場合で、目安の金額を算出してみました。

自力で引っ越す場合にかかる費用

ここでは、一般的な単身引っ越しの荷物量を想定して、レンタカーと宅配便の2パターンで金額を算出しています。

自力引っ越しは比較的近距離の場合が多いため、東京都から千葉県(約50km)への引っ越しで考えてみました。

パターン1(レンタカー使用の場合)

ダンボール(120サイズ:10枚〜15枚)2,500円
テープ・緩衝材などの梱包資材500円
養生資材5,000円
レンタカー(ハイエース12時間)6,800円(※)
ガソリン代(片道)800円
高速道路料金(片道)4,880円
台車代(レンタル)2200円
謝礼(2名)3,000×2=6,000円
合計28,680円
(※)参考:ジャパン24レンタカー

パターン2(荷物を全て宅配便などで送る場合)

ダンボール(120サイズ:10枚〜15枚)2,500円
テープ・緩衝材などの梱包資材500円
大型家具の配送(洗濯機、単身用冷蔵庫を想定)7,535円×2=15,070円(※1)
ダンボールの配送(120サイズ15個を想定)22,950円(※2)
移動の交通費(電車)649円
合計41,669円
(※1)参考:ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」
(※2)参考:ゆうパック

2パターンを比較した結果、宅配便よりもレンタカーを使用したほうが約13,000円安いという結果になりました。

ただし、宅配便を使う場合、以下の表のように、ダンボールの大きさや個数によって料金が大きく変わってきます。

ゆうパック料金目安(東京→千葉)

ダンボールのサイズ10個15個20個25個30個
100サイズ12,700円19,050円25,400円31,750円38,100円
120サイズ15,300円22,950円30,600円38,250円45,900円
140サイズ17,700円26,550円35,400円44,250円53,100円

つまり、大型家具がなく、ダンボールが15個以下であれば宅配便のほうが安上がりです。

全ての荷物がダンボール10個程度に収まるのであれば、宅配便を検討した方がよいでしょう。

引っ越し業者に依頼した場合の費用

引っ越し業者に依頼する場合「全国展開している大手業者」と「地域密着型の地元業者」どちらを利用するかによって料金やサービス内容が異なります。

大手業者の場合

大手業者は格安の「単身パック」を取り扱っているところもあり、料金が高くなりがちな遠距離の引っ越しを考えている人に特におすすめです。

例えば、クロネコヤマトの単身パック「わたしの引越」なら、東京から千葉まで23,100円で引っ越しが完了します。

ただし、繁忙期や土日など、日時によっては追加料金が発生します。

単身パックについては、安くておすすめの業者を「引っ越し単身パック」の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。

地元業者の場合

地元業者を利用する場合、手厚いサービスはありませんが、価格はかなり抑えてくれるところも多いようです。

今回は、関東エリアを中心に事業展開している「赤帽いいとも」を利用して、東京から千葉まで引っ越した場合の料金を計算しました。

「赤帽いいとも」を利用した場合
ダンボール(120サイズ:10枚〜15枚)2,500円
テープ・緩衝材などの梱包資材500円
養生資材5,000円
軽トラ料金13,750円〜
合計21,750円

赤帽いいともを利用した場合、22,000円程度で引っ越しが完了します。

ただし、ダンボールなどの梱包資材は自分で用意する必要があり、養生もエレベーター以外は自分で行わなければなりません。

必要最低限のサービスで、とにかく引っ越しを安く済ませたい人にはおすすめです。

自力引っ越しが損か得かの境目は「大型荷物がない」かつ「ダンボール10個程度」

東京から千葉まで「自分で引っ越しする場合」と「業者を利用する場合」の料金を比較すると、以下のようになりました。

自力(レンタカー)28,680円
自力(宅配便)41,669円
大手業者(クロネコヤマト)23,100円
地元業者(赤帽いいとも)21,750円

一見すると地元業者を利用するのが最もお得に見えますが、荷物量によっては自力のほうが安上がりな場合もあります。

レンタカーのサイズやレンタル時間を工夫したり、梱包・養生のダンボールを無料でもらってきたりすれば料金はぐっと抑えられます。

また、荷物がダンボール(120サイズ以下)のみ10個程度の場合は、宅配便が最もお得です。

上記の「自力(宅配便)」の金額には、大型家具・家電の配送料金が15,000円ほど含まれているため、それを除けば20,000円以下で引っ越しが完了します。

つまり「大型荷物がない」かつ「ダンボール10個程度」なら、自力の引っ越しのほうがお得になる可能性が高いです。

自力引っ越しで失敗しないためのポイント

冷蔵庫や洗濯機など大型家電をどうするか?

自力での引っ越しで早めに考えておかなければいけないのが、洗濯機や冷蔵庫などの大型家電を運ぶ方法です。

「人手やレンタカーを使って自力で運ぶ」「大型荷物を単品で運搬してくれる業者に依頼する」の2択が一般的です。

自力で運ぶ場合

一般的な各家電の重さは以下の表のとおりです。

大型家電の重さの目安
縦型洗濯機30〜40kg
ドラム式洗濯機70〜80kg
冷蔵庫(一人暮らし用)30〜50kg

一人で運ぶには重く、転倒などの危険も伴うため、無理をせず人手を借りて複数人で運びましょう。

また、台車も用意したほうが安心です。1日2,000円程度で台車のレンタルサービスを行っている業者もあります。

家電は横にすると故障の原因となるため、立てたまま運ばなければいけません。

余裕を持って車に積めるように、軽トラやハイエースなど大きめの車を用意しておきましょう。

業者に依頼する場合

大型の荷物だけを業者に依頼する場合、引っ越し業者または運送会社を利用するのが一般的です。

大手引っ越し会社のヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)では、家具・家電の配送を1点から依頼できます。

費用はかかりますが、梱包から開梱・設置まで全てやってくれるため、無理に自分で運ぶ際の故障のリスクを考えると専門業者に依頼したほうが安心です。

料金は荷物のサイズや輸送距離によって異なります。

洗濯機(全自動・ドラム式)、単身用冷蔵庫の輸送料金の目安
東京都内の引っ越し7,535円
東京都→千葉県(約50km)への引っ越し7,535円
東京都→愛知県(約300km)への引っ越し8,085円
東京都→大阪府(約500km)への引っ越し8,855円
※洗濯機の取り外し・取付けは別途料金が必要

他にも、アーク引越センターの「大物限定プラン」や、赤帽いいともの「家財運搬サービス」(首都圏近郊エリア限定)など、大型家財のみの運搬を引き受けてくれる引っ越し業者はいくつかあるようです。

遠距離の引っ越しの場合には、運送会社に依頼したほうが安く済む場合もありますが、多くは輸送のみのサービスのため、梱包や設置は自分で行わなければなりません。

洗濯機を自分で設置するのが難しそうなら、専門の取り付け業者を手配しておくのも忘れないようにしましょう。

運び出す前に新居と旧居の養生をしっかりしておく

荷物の運び出し・運び入れの際には建物の養生が絶対に欠かせません。

自力での引っ越しで建物の床や壁を汚したり傷つけたりしてしまった場合、全て自己責任です。

「費用を浮かせようと自力引っ越しを選んだのに、高額の修理費用を請求された…」とならないように、傷つきそうな場所は全て保護しておきましょう。

特に養生が必要なポイントは以下のとおりです。

主に養生が必要な場所

  • 玄関周辺
  • 部屋の床、壁
  • 部屋や共用部の角
  • エレベーター内部
  • マンション共用部の床・壁
  • 家具には毛布

荷物があたってしまいそうな玄関周辺や壁、角はダンボールなどでしっかり保護しておきましょう。

養生用のプラスチック板はレンタル業者から借りることもできますが、近場にダンボールを無料配布しているスーパーなどがあれば、ダンボールで代用したほうが安上がりです。

ダンボールは壁などへの色移りを防ぐために、印刷されていない方を壁側に向けます。

また、床面も台車の車輪の跡がついたり荷物を落としたりする可能性があるため、専用の布製マットや「ベニヤ板+ブルーシート」などで覆っておくと安心です。

マンションの場合は、階段やエレベーター内部も養生が必要です。

手すりやガラス、鏡など傷つきやすい部分が多いため、注意しましょう。

養生テープは、必ず専用のものを使います。

普通のガムテープは粘着力が強すぎて壁の塗装を剥がしてしまったり、のりの跡が残ってしまったりするため使用できません。

また、家電や家具を運ぶ際には毛布などで覆っておくと、万が一ぶつけた際に家財と建物両方を守れます。

養生は手間と時間がかかりますが、大家さんやマンションオーナーとの信頼関係を維持するためにも、妥協せずに行いましょう。

引っ越し日のスケジュールには余裕を持たせる

自分のペースで好きな時間に動けるのが自力引っ越しのメリットです。

ただし、全てを自分で行う必要がある分、早めに準備しておかねばならないことがたくさんあります。

余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。

自力引っ越し前にやるべきこと

  • 荷物の梱包
  • 不要品の処分
  • 水道・電気などの各種手続き
  • レンタカーの予約(大型の車を初めて運転するなら練習も)
  • 友人・知人へ手伝いの依頼
  • 大型家具の分解
  • 冷蔵庫・洗濯機の水抜き

引っ越しが決まったら、荷物の梱包や不用品の処分、水道などの各種手続きを行います。

ここまでは業者に引っ越しを依頼する場合と同じですが、自力引っ越しではレンタカーの予約、知人・友人への手伝いの依頼も事前にしておかねばなりません。

レンタカーは早めに予約すると割引が入り、手伝いの依頼も早めに連絡したほうが予定を合わせやすいため、優先して行ったほうがよいでしょう。

また、トラックやバンなど大型の車を初めて運転するのであれば、事前に運転の練習もしておいたほうが安心です。

慣れない車に大量の荷物を乗せ、初めての道を運転するのは交通事故のリスクが高まります。大型車の運転に慣れた人が手伝いで来てくれるのであれば、その人に運転をお願いしたほうが良いかもしれません。

引っ越し直前には、ベッドなどの大型家具を運びやすいように分解しておきます。

元通りに組み立て直せるように、説明書とネジなどの部品はしっかりまとめて保管しましょう。

また、前日は冷蔵庫と洗濯機の水抜きが必要です。忘れてしまうと水漏れして荷物が濡れる可能性があるため気をつけてください。

ここまでが前日までの作業ですが、意外とやることが多くて時間がかかることが予想されます。

引っ越し当日は体力や集中力を使うため「梱包作業が間に合わずほとんどど寝られなかった…」とならないようにスケジュール管理に気をつけましょう。

また、当日の荷物の運び出しや運び入れも、素人が行うと思った以上に時間がかかるものです。

日が落ちて暗くなってしまうと転倒や荷物落下の危険が増すため、運搬作業は明るいうちに済ませることをおすすめします。

怪我や荷物の破損はすべて自己責任になる

引っ越し業者を使った場合、荷物・建物の破損には補償がつくことも多いですが、自力の引っ越しは全て自己責任です。

また、家財・建物の破損の危険だけでなく、慣れない長時間の運搬作業で怪我のリスクも伴います。

重たい荷物で腰を傷めたり、足の上に荷物を落下させたりと大怪我につながるポイントが多々あるため、慎重に作業せねばなりません。

万が一動けないような怪我を負ってしまった場合に備えて、できる限り2〜3人で作業を行うことをおすすめします。

事故防止のために、トラックの積み込みの際にはダンボールや大型家具の間をクッションや毛布などで埋め、隙間ができないように気をつけます。

荷物は一部だけ高くならないように、平均的な高さに積み上げましょう。

最後にロープやベルトで固定するのも重要です。

積み込みが甘いと運送中に荷崩れし、荷物の破損や第三者の怪我につながる場合もあるため、隙間や緩みがないかしっかり確認してください。

しかし、どれだけ気をつけていても、素人の引っ越しは業者に依頼する場合よりも荷物の破損のリスクが高くなります。

「高価・壊れやすい家財がある」「大型の荷物が多い」「高層階の引っ越し」などの場合は、引っ越し業者に依頼したほうが安心・安全です。

手伝いを頼むと結局割高になってしまうことも

知人・友人に引っ越しを手伝ってもらったら、必ず何かしらの形でお礼をしましょう。

車や公共交通機関で来てくれた人には、ガソリン代や交通費を渡すのも忘れずに。

作業中の飲み物や軽食なども依頼側が負担し、相手に金銭的な負担が発生しないように気を配りましょう。

お礼の形は関係性によってさまざまですが、一例を紹介します。

  • 作業後の夕食代を負担
  • 作業中の飲食代を負担
  • 商品券や贈り物を渡す
  • 謝礼金を包む

ネット上には夕食代を負担するという声が多く、寿司や焼き肉など少し豪華な食事をごちそうするのが喜ばれるようです。

特に友人関係の場合は、現金をもらうことに抵抗を感じて断られてしまうケースもあるため、食事やプレゼント、ギフトカードなどをおすすめします。

謝礼金を包む場合、金額は3,000円〜5,000円程度が一般的なようです。

友達とわいわい行う引っ越しはいい思い出として残りますが、人数が増えるほど謝礼にかかる金額も大きくなります。

結果的に「素直に引っ越し業者に依頼したほうが安かった…」となる可能性もあるため、依頼する人数やお礼にかかる金額は事前に頭に入れておきましょう。

ちなみに、「引越し侍」や「SUUMO」などの一括見積もりサイトを活用すると、簡単に最安値で引っ越しできる業者を見つけることができます。

両サイトともに無料なので、楽に安く引っ越ししたい人は、ぜひ活用してみてください!

自力引っ越しに関するよくある質問

引っ越し用のダンボールはどこで買えばいいの?

引っ越しに必要なダンボールは、ホームセンターやネットの通販サイトで購入できます。

通販サイトだとまとめ買いが安く、サイズの種類が豊富で、家まで直接届けてくれるため便利です。

Amazonなどには、ダンボールと緩衝材、テープなどがセットになった「引っ越しセット」も販売されています。

また、「ホームセンターやドラッグストアなどで使用済みのダンボールを無料でもらう」という方法もあります。店舗によってはもらえないこともありますが、ドラッグストアは比較的快く譲ってくれるようです。

ダンボールを選ぶ際は、厚みがあり、水濡れの跡がなく、なるべく汚れが少ないものを選びましょう。

スーパーなど食材を扱っているお店のダンボールは、虫や虫の卵がついている可能性があるため、避けたほうが安心です。

乗用車の場合、だいたい何往復すれば荷物運べる?

荷物がダンボールのみであれば、だいたいは1回で運べます。

乗用車を使う場合、大きさにもよりますがダンボール20個程度は積めるようです。

単身引っ越しだと必要なダンボールは10〜15個のため、大きめの車なら余裕でしょう。ただし、積みすぎるとバックミラーで後方確認ができなくなったり、運転が難しくなったりするため無理は禁物。

軽自動車の場合は数回に分けて運んでください。

ダンボール以外の荷物がある場合、車の形状や荷物の大きさによって往復の回数は変わってきます。

家財を全部乗せて一度で引っ越しを済ませたいのであれば、大きめのトラックやバンをレンタルしましょう。

ニッポンレンタカーのサイトには、荷物量を入力することで適切な車のサイズを教えてくれる便利なページがあります。

参考:ニッポンレンタカー「引越しアドバイス」

レンタカーの価格の目安は以下の表のとおりです。

レンタカーの価格の目安(ニッポンレンタカーで12時間レンタル)

T-Hクラス軽トラック6,600円
G-Hクラス軽バン6,600円
V-Aクラスライトバン9,350円
D-Dクラスワンボックスバン13,750円
T-Cクラストラック12,650円
R-Dクラスアルミバン15,950円
※全て非会員価格

エアコンの取り外し・取り付けはどうする

エアコンの取り外し・取り付けは自分で行うのも不可能ではありませんが、事故や故障につながる危険があるため専門業者に依頼するのがおすすめです。

室外機にはガスが使われており、失敗すると破裂の恐れがあります。

また、素人が取り外しをした場合、内部が故障している可能性があるため、業者が再取り付けを受け付けてくれないケースもあります。

自分で作業する手順はネットで探せば見つかりますが、その後のさまざまなリスクを考えるとお金を払ってプロに依頼したほうが安心です。

マンション規約で自力引っ越しが禁止されている場合もある?

マンションなどによっては、自力での引っ越しが禁止されている場合があります。

建物の破損や住民の怪我などを防止するために、業者を利用するよう規約で定めている集合住宅も多いようです。

規約に定めがなくても、管理会社などへの相談なしで自力引っ越しをするのは避けたほうがいいでしょう。

作業時に駐車スペースやエレベーターを占領してしまうこともあるため、周知が漏れていると思わぬ住民トラブルになる可能性も。

せっかくの新居の住心地が悪くならないように、事前の確認はしっかり行ってください。

まとめ

レンタカーや宅配便を使って自分で引っ越しを行うことは可能です。

荷物が少なく、大型の家電・家具がない人なら、業者に頼むよりもかなり安く費用を抑えられます。

ただし、作業の全てを自分で行わなければならないため怪我のリスクがあり、万が一事故が起こった場合の責任も自分で負わなければなりません。

手間やリスクを考えると「素直に業者を使ったほうが良かった…」となる可能性もあるため、まずは業者に見積もりを依頼して、どうするか決めることをおすすめします。

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