[PR]
子どもがいる家庭での引越しは、大人だけの時と比べて、やらなければいけないことがたくさんあり大変です。
子どもの手続きには、普段なじみの無いものが多くややこしい手続きもあるため、事前にしっかり理解しておくことが大切です。
また、環境が変わったことによる子どもが感じるストレスがあるので、ケアが必要になる場合にも備えておきましょう。
この記事では、以下の点について解説するので、ぜひチェックしてみてください。
- 子どもがいる場合に必要な引越し手続き
- 子どもがいる場合の引越しのタイミング
- 引越しで子どもがストレスを抱えている場合
- その他よくある質問
なお、引越し料金をできるだけ節約したい人は、便利な見積もり比較ツールを活用しておきましょう!(※無料で利用できます)
子どもがいる場合に必要な引越し手続き一覧
子どもがいる場合の引越しには、学校や塾・住所の変更に加え手当の申請などさまざまです。
役所での必要書類の取得は一度で終わるように、事前に把握しておきましょう。
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
小学校の転校、幼稚園の転園手続き
小学生・幼稚園それぞれの転園手続きについて解説していきます。
幼稚園・保育所などの手続き
- 現在通っている園があれば、引越しの予定があることを事前伝えておく
- 未就学児の場合は新住所で転園先を探し、空きがあるかを確認する
- 保育所への入所を希望する場合は、旧住所の市区町村が発行する課税証明書が必要になる場合もあるため、必要書類について転園先に確認しておく
- パンフレットが必要な場合は早めに郵送してもらう
小学校の場合の手続き
- 現在通っている小学校の担任に、引越しの予定があることを伝えておく
- 最終登校日に「在学証明書」「教科用図書給与証明書」をもらい「転出証明書」を学校に提出する
- 小学校の場合は引越し先の住所が決定しないと学区が分からないため、事前に転入先の教育委員会に連絡しておけば、必要な書類を送ってもらえる場合もあります
- 転居先で転入の手続きをする際にもらう「転入学通知書」と、前の学校でもらった「在学証明書」「教育用図書給与証明書」を転入先の学校に提出する
手続きは転出の場合は14日前から、転入の場合は転入から14日以内となります。
上記は最低眼必要な手続きとなりますが、転入先が同一市内であるかどうか、あるいは転校先が私立であるかどうかでも必要な手続きが変わってくることがあるので、直前で慌てないようにしっかり確認しておきましょう。
子どもの手当や助成金の手続き
子どもと一緒の引越しで必要な、手当や助成金の手続きは「児童手当」「乳児医療費助成」の2つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
児童手当
住所が変わった場合、早めに申請をしないともらえない月が発生してしまいます。申請は市区町村役場で行うか、郵送でも可能です。
引越し先が同一の市区町村の場合は、住所変更だけで大丈夫ですが、異なる市区町村に引越しをする際には、以下のものが必要になります。
- 所得課税証明書
- 児童手当認定請求書
- 普通預金通帳
- 健康保険証のコピー
- 印鑑
この他に、引越しが決まったら市区町村役場転出届を提出しますが、このときに「児童手当受給事由消滅届」の提出もしておきましょう。また、その際に「所得課税証明書」を必ず発行してもらいます。
「所得課税証明書」がないと新居の自治体で児童手当の申請ができなくなってしまうので注意が必要です。
乳幼児医療費助成
これも児童手当と同じで、同一の市区町村内に引越しをする場合は、住所変更のみで大丈夫です。
他の市区町村に引越しをする場合には、旧居の役場の窓口に「乳幼児医療受給資格者証」と印鑑を持っていき、乳幼児医療費受給資格者証を返却したのち、新居の役場で手続きを行います。
申請に必要な書類は以下のとおりです。
- 子どもの健康保険証
- 所得課税証明書
- 身分証明書
- 印鑑
ただし、役所によっては必要書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。
マイナンバーや予防接種などの手続き
マイナンバーの手続きは大人と同様に住所変更手続きが必須となります。
役所に以下のものを持参して、引越しから14日以内に手続きを行必要な書類は免許証などの身分証明書や転出証明書・家族のマイナンバーカード・印鑑となり、役所で手続きを行います。
引越しから14日以内に手続きを行う必要があります。
銀行口座や保険、塾などの手続き
引越しの際の手続きには、銀行口座や保険、塾に通っている場合などそれぞれ手続きが必要になります。
銀行口座の手続き
引越しをして住所が変わったら、銀行で住所変更の届出をします。手続きには必ず新居の住所が記載された本人確認書類が必要になります。
窓口に行けない場合には、銀行の窓口以外で手続きが可能な場合もあるので、取引銀行に確認しましょう。
銀行口座の住所変更の届出に必要な書類は以下のとおりです。
- 新居の住所が記載された本人確認書類
- 届出印
- 住所変更届(銀行の窓口で記載)
保険の手続き
子どもの引越しの際に必要な手続きの中には「国民健康保険」の手続きがあります。
同じ市区町村内での引越しの場合は、役所の窓口で住所変更と同じタイミングで新しい保険証の発行をしてもらうことができます。
異なる市区町村への引越しの場合には、旧居の役所で資格喪失手続きを行い、新居の役所で加入手続きを行う必要があります。
転出届や転入届だけでは国民健康保険の住所は変わらないため、忘れずに手続きを行いましょう。
塾の手続き
引越しが決まったら、塾の先生にも早いタイミングで連絡をしましょう。
同じ塾があれば、引越し先でも通えるかどうかなども調べて確認しておくことも大切です。
子どもがいる場合の引越しタイミングについて
子どもがいる場合の引越しは、学校などに合わせてなるべく影響や負担の少ないタイミングで引越しをしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
引っ越すなら新学期から?ベストなタイミングは?
子どもがいる家庭の引越しにベストなタイミングは、新生活が始まる春が最も良い時期だといえます。
入園・入学・クラス替えのタイミングで引越しすることで、新しい生活にも入りやすく、クラスのお友達にも受け入れやすい環境であるといえます。
しかし、急な引越しでは幼稚園や保育園の空きがない場合もあるため、引越しが決まったら早めに園を探し手続きを進めていきましょう。
また、新生活をスタートする人が多い3月~4月の引越しは、引越し業者の繁忙期となり引越しの料金が高くなる傾向にあります。
できるだけ費用を抑えるためには、一括見積りサイトの「引越し侍」や「SUUMO」を活用して早めの見積もりで他社との比較をしましょう。
進学や受験を考えるなら何歳の時に引っ越すのがいいの?
子どもの進学や受験を考えている場合の引越しのタイミングを年齢ごとに解説していきます。
3歳ごろ/入園前
子どもが入園する前の引越しでは、子どもが小学校にあがってから引越しをするなどの心配がなくなります。小学生の途中での引越しや受験が決まってからの引越しは、子どもにも負担が大きいです。
今後の将来の進学や受験などの具体的なイメージができたタイミングで引越しをすることで、家族への影響も少なくすむといえます。
4歳ごろ/入園後
入園後以降の引越しでは、子どももある程度成長しており、引越し準備がゆっくりできる時期といえます。子どもが小さいうちや手のかかる時期の引越しは物件探しや引越し準備はとても大変です。
また、4歳ごろになれば今後の子供の将来がより具体的に見えてくるので、進学や受験などの将来に向けて、この時期の引越しも良いといえます。
引っ越すことや転校することはいつ伝える?
学校や園への引越しや転校の連絡は、事情がない限りはできるだけ早いタイミングで伝えましょう。このとき、担任の先生からお友達には伝えるタイミングを聞かれることが多いので、伝えてもいい日にちを考えておいた方が良いです。
また、学校や園ではお別れ会などを行ってくれる場合もあるので、早いタイミングで伝えれば、学校や園も予定を組みやすいです。
年度末ならば、クラス替えなどさまざまなことが学校にはあるので、引越しや転校が決まった際は早めに伝えてあげましょう。
引越しで子どもがストレスを抱えている場合
引越しをすることで感じるストレスはさまざまありますが、子どもの場合は、環境の変化とともにお友達ができるかどうかなどの不安からストレスを感じてしまうことがあります。
子どもの様子やどのような対処ができるかを詳しく見ていきましょう。
子どもがストレスを感じていないかチェックしよう
子どもがストレスを感じているかのチェックとして、以下のようなことが挙げられます。
- 食欲がない
- 睡眠がとれていない
- 急に反抗的になった
- 表情が暗い
小さな子どもの場合は
- おねしょをするようになった
- 夜泣きするようになった
- 突然泣く
- わがまま・かんしゃくが増えた
などがかります。
しかし、ストレスのサインは人によりさまざまです。
子どもの場合は口に出さずに生活態度に出ることが多いので、引越し前の様子と違うなどの変化が見られた場合には、話を聞くなどしながら様子を見てあげましょう。
時には叱ってしまうような場合もあるかもしれませんが、まずは子どもが何かしらのストレスをかかえているのだと理解してあげることが大切です。
引越しを嫌がる場合はどうやって説得すればいい?
家族の転勤などやむおえない事情で、急遽引越しをしなければならない時に、嫌がる子どもをどう説得したらいいか悩んでしまう人もいると思います。
子どもを説得する方法を以下にまとめました。
- 転居先を好きになってもらう
- 新居の買い物を一緒にする
- 引越しをしなければいけない理由をきちんと話す
- 無理な説得はしない
このように、引越し先での生活を嫌なものだという気持ちから、転居先の近くに行ってみたり、買い物をしたり楽しみな気持ちを感じさせることで少し前向きになれることもあるようです。
また、ある程度大きくなった子どもに対しては、無理に説得をしようとするとさらに反発する原因となる場合もあるため、無理な説得はせずに、引越しをしなければならない理由をきちんと話すことが大切です。
そして、引越しは変えられない決定事項であること、子どもが大切な存在であることを伝え、子どもが感じている不安や気持ちをしっかり聞くことも大切です。
もし引っ越し後にこんな症状が出てきたら注意!
子どものストレスのサインは、睡眠・食欲・行動・身体・感情にあらわれることが多く、サインを見逃さないためにも、子どもの様子を見ることが大切です。
以下のような症状に注意してみましょう。
睡眠
- 寝つきが悪い
- 寝ている途中でよく目が覚める
- 早く起きてしまう
- 朝起きられない
- 寝すぎてしまう
- 怖い夢を見る
食欲
- 食欲がない
- 食べ過ぎてしまう(甘いものや炭水化物に注意)
- 吐き気・嘔吐がある
- 体重が増えなく、痩せた
- 急な体重の増加
身体
- 頭痛や腹痛などの痛みを訴える
- 便秘や下痢などが続く
- おねしょのぶり返し
- トイレが近い・おもらしをする
- 元気がなく、だるそう
- 爪を噛むようになった
- めまいがある
- アレルギー症状の悪化
- 微熱がつづく、よく風邪をひく
行動
- 赤ちゃんがえり・甘えてくる
- よくしゃべるようになった
- 口数が減った
- 1人でいるのを怖がる
- 1人で過ごすことが増えた
- 自分より小さい子や大きい子と遊びたがる
- 好きだったおもちゃで遊ばなくなる
- 朝は元気がなく、夕方くらいから元気になる
- お絵描きの色使いが暗くなった
感情
- よくイライラするようになった
- 怒りっぽい
- 落ち着きがない
- 忘れっぽくなる
- すぐに泣く・急に泣き出す
- 感情の起伏が激しい
- 焦っている
- ぼんやりしている
このように、体重の増減や食欲がない場合やすごく食べてしまうなど、人によりさまざまあることや、日によって両方の症状が出る場合などもあるのがストレスのサインの特徴です。
自宅でだけではわかりづらいことは、学校や園とコミュニケーションを取り、変化を聞くことも重要です。
その他のよくある質問
友達とのお別れ会は開いた方がいい?
お別れ会は学校や園、お友達が開いてくれる場合もありますが、こちらがお別れ会を主催する必要はないでしょう。
近年ではコロナ禍の影響もあり難しい場合もありますが、お別れ会を開いてくれた場合には、お友達に贈り物をするのがベストといえます。
友達へのプレゼントはどんなものがいい?相場はいくら?
転園や転校の際のプレゼントの予算はひとり100~300円くらいが相場となります。ハンカチや文房具など、消耗品で便利なものが良いとされています。
小分けにしたお菓子などを準備するのも良いですが、食べ物はアレルギー等も考慮しなければならないため、避けた方が無難といえます。
また、園や学校によっては贈り物を禁止している場合もあるので、事前に確認をしておきましょう。
子ども部屋の荷造りは本人に任せるべき?
子ども部屋の荷造りは、「持っていくもの」「持って行かないもの」「部屋のどこに何を置くか」などを子どもと一緒に決めておくとスムーズです。
荷造りを始める前にやることは以下のとおりです。
- 新居のイラストや図面を活用して家具の配置場所・収納場所などを決める
- 持っていくもの・持っていかないものを決める
- 学校や園ですぐに必要なものは別にしておく
家具の配置や収納場所が決まったら、どの収納棚に何をしまうかを決めておき、それぞれ分かるように荷造りをしていきましょう。ダンボールに分かるように記載しておけば、新居で荷物を片付けるときも楽にできます。
また、子どもと一緒に家具の配置などを決めていくことで、引越しの片付けに協力的になる・新しい環境への不安が軽減される・新居に行く楽しみができるなどのメリットもあります。
まとめ
今回は、子どもの引越しの際の手続きや注意点について解説しましたが、子どもの引越しには、必要な手続きがたくさんあります。手続き漏れなどがないためにも、事前に確認しておくことが大切です。
また、子どもは大人以上に、新しい環境での不安やストレスなどに敏感です。子どもに影響の少ない引越し時期を考慮するほか、引越し前後の様子に変化がないかなど、いつも以上に気に掛けるようにしましょう。
様子を見て不安な気持ちなどがあれば、しっかり話しを聞いてあげましょう。
親も子どもも新居への楽しみな気持ちが溢れ、楽しい新生活ができるように引越しの準備に取り組むことが重要です。
なお、引越し料金をできるだけ節約したい人は、便利な見積もり比較ツールを活用しておきましょう!(※無料で利用できます)