三井不動産の評判は?マンションの賃貸や売買、採用について解説

三井不動産は、オフィスビル、商業施設、ホテル・リゾート、物流施設、住宅、そしてそれら複数の用途を組み合わせた複合施設などを手がける、不動産総合デベロッパーです。

国内の不動産会社のなかでは、売り上げ・事業規模ともに業界最大手。

とくに売り上げにおいては業界2位の三菱地所(約1兆2,000億円)を大幅に上回り、2022年3月期で2兆1,000億円を超えています。

このページでは不動産業界のリーディングカンパニーである三井不動産の事業内容や特徴などについて詳しく解説します。

目次

三井不動産の会社概要

1909年に日本初のホールディングカンパニーとして設立された「三井合名会社」の不動産管理部門である不動産課が1941年に独立し、誕生したのが現在の三井不動産株式会社です。

その後、三井不動産は日本初の超高層ビルである霞が関ビルの建設や、中高層住宅の建設・販売事業、戸建の販売事業など、さまざまな不動産事業を展開し、企業規模を大きくしていきました。

現在、三井不動産のグループ企業数は367で、グループの規模でも不動産業界最大の企業となっています。

会社名三井不動産株式会社
本社〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
代表者代表取締役社長 菰田正信
電話番号03(3246)3131
資本金3,405億5,200万円(2022年7月28日現在)
設立1941年7月15日
売上高(営業収益)2兆1,008億7,000万円(2021年度実績)
事業内容総合デベロッパー
従業員数1,898名(2022年3月31日現在)
主要子会社 三井不動産レジデンシャル、三井不動産リアルティ、三井ホーム 、三井不動産商業マネジメントなど
公式HPhttps://www.mitsuifudosan.co.jp/

支店連絡先と対応地域

三井不動産の支店は国内9カ所、海外に11カ所あります。

国内全域に対応しているのはもちろん、ニューヨーク、ロサンゼルス、ホノルル、ロンドンなど欧米各地のほか、アジア各地でもさまざまな事業を展開しています。

ここでは国内の営業拠点を紹介します。

営業拠点名住所電話番号
北海道支店〒060-0002  北海道札幌市中央区北2条西4丁目1番地(札幌三井JPビルディング 17階)011(231)2481
東北支店〒980-0014  仙台市青葉区本町2丁目4番6号(仙台本町三井ビルディング 6階)022(711)1131
千葉支店〒260-0013  千葉市中央区中央一丁目11番1号(千葉中央ツインビル1号館 11階)043(221)1331
横浜支店〒220-0011  横浜市西区高島一丁目1番2号(横浜三井ビルディング 26階)045(680)5711
中部支店〒450-0003  愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目24番30号(名古屋三井ビルディング本館 10階)052(586)1767
関西支店〒541-0051  大阪市中央区備後町4-1-3(御堂筋三井ビル 9階)06(6205)6700
京都支店〒600-8008  京都市下京区四条通烏丸東入ル長刀鉾町8番地(京都三井ビル 5階)075(255)4733
中国支店〒730-0037 広島市中区中町9番12号(中町三井ビル 5階)082(240)1111
九州支店〒812-0036  福岡市博多区上呉服町10番1号(博多三井ビル 8階)092(271)3871

なお、首都圏や関西圏で売却を検討している人は、ソニーグループが運営している「SRE不動産」をチェックしておく事をおすすめします。

理由は利用者満足度が高く、業界では珍しい売主に有利な「エージェント制」を導入しているからです。(※エージェント制の詳細は、SRE不動産の特集ページで解説しています)

両者を比較することで、どちらの会社が自分たちの不動産を高く売却してくれるのか見えてくると思います。

三井不動産の事業内容

三井不動産グループは、オフィスビル・商業施設・賃貸マンション・ホテルなど、さまざまな業務施設の開発・運営のほか、戸建やマンション分譲、仲介業務などを行っています。

ここでは、三井不動産が国内外で行っている多種多様な事業について、各部門ごとに詳しく紹介します。

オフィス賃貸事業

三井不動産グループが自ら所有若しくはオーナーから貸借しているオフィスビルによる賃貸事業が「三井のオフィス」です。

三井不動産のオフィス賃貸のコンセプトは「その先の、オフィスへ」。

働く人、企業、さらに地域をつなぐ場として新しい価値を提供する「三井のオフィス」は、全国で約3,000社のテナントが利用しています。

また、2017年には法人向けのシェアオフィス事業をスタート。「ワークスタイリング」と名付けられたシェアオフィス事業は、

  • 1カ月、1席単位で様々な目的に利用できる「ワークスタイリング FLEX」
  • 全国約150拠点・10分単位で利用できる「ワークスタイリング SHARE」、「ワークスタイリング SOLO」

など、時間や場所に縛られない多様な働き方に対応する自由なオフィスを提供しています。

商業施設賃貸事業

三井不動産の大きな特徴のひとつでもある商業施設事業。

「三井ショッピングパーク ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」など、日本全国で多種多様な商業施設を手がけています。

なかでも、「三井ショッピングパークららぽーとTOKYO BAY」(千葉県船橋市)は、延床面積約256,000平方メートル、店舗数が約440店舗と、ショッピングセンターの中では国内最大の規模であり、年間約2,500万人が訪れています。

三井不動産が手がける商業施設の主な商品ブランドは以下のとおりです。

三井ショッピングパーク ららぽーと全国18施設。ファッションをはじめ、食やエンターテインメント施設などが集結し、全国に展開するリージョナル型ショッピングセンター。
三井アウトレットパーク全国13施設。明るく開放的な街並みの中、ブランドアイテムのショッピングをリーズナブルに楽しめる施設。
三井ショッピングパーク アーバン全国21施設(RAYARD含む)。オンリーワンのショップや人気ブランドの新業態店舗など、独自性の高いテナントが特徴。都心型商業施設。
三井ショッピングパーク RAYARD全国2施設。公園と商業施設一体型の新商業施設ブランド。
現在、東京渋谷の「RAYARD MIYASHITA PARK」と、名古屋の「RAYARD Hisaya-odori Park」の2か所のみ。

マンション分譲事業

三井不動産グループでは、徹底した品質管理のもと、クオリティの高い住宅の分譲事業を行っています。

分譲マンションの主力商品は、パークホームズ、パークシティ、パークタワーの3ブランド。

都市型マンションのパークホームズ、大規模開発マンションタイプのパークシティ、タワーマンションタイプのパークタワーなど、商品ごとに特徴が分かれています。

主力ブランド以外にも、都心の超一等地(白金、麻布など)で分譲される「パークマンション」や、ワンランク上の立地(青山、渋谷など)で分譲される「パークコート」、都心型小世帯向けマンション「パークリュクス」などのシリーズがあります。

三井不動産、が2021年に全国で分譲したマンション戸数は3,982戸で、主要分譲企業の中では4位だったものの、首都圏での分譲戸数は3,118戸でトップ。

このことからも、三井不動産は「都市のマンション分譲に強い企業」だということが分かります。

戸建分譲事業

マンション分譲のイメージが強い三井不動産ですが、首都圏を中心に戸建分譲も行っています。

それが都市型戸建住宅「ファインコート」です。

三井不動産は「街並みをデザインする」をコンセプトに、1995年から戸建分譲事業を開始。

これまで14,000戸を超える戸建を供給してきました。

ファインコートシリーズでは、プロジェクトの規模や立地環境に応じて、それぞれに連なる魅力と個々の魅力を演出。

街並みのデザインや意匠設計はもちろん、ZEH性能や耐震性能にもこだわった建物本体の性能の高さも魅力のひとつとなっています。

ファインコートシリーズは街並みのデザイン性や住宅機能の先進性、好立地での分譲が多いことなどから、ユーザー人気が高くなる傾向があります。

2022年12月に第1期1次販売の登録抽選が行われた「ファインコート新百合ヶ丘グランレガシー」は、最高倍率が6倍、平均倍率が3.2倍をつけ即日完売となっています。

仲介事業

三井不動産グループの仲介事業は、「三井のリハウス」が担っています。

2021年度の全国売買仲介取扱件数は41,183件で、不動産仲介事業の売買仲介取扱件数においては、36年連続で全国No.1を達成。

累積売買仲介取扱件数は100万件を超え、まさに業界の「№1ブランド」といえるでしょう。

新築請負事業

三井不動産グループで新築住宅の請負事情を担うのは、2×4(ツーバイフォー)住宅のトップメーカーとして長年培ってきた高度な技術と提案力により、品質、デザインに定評がある「三井ホーム」です。

三井ホーム独自の「プレミアム・モノコック構法」は、強固に一体化した面構造による高い剛性が強み。

最新の実験では、震度7相当の強い揺れに連続60回も耐え抜いています。

また、1970年代には国内のハウスメーカーとしては初となるインテリアコーディネーター制度を導入し、耐震性だけではなく、外観やインテリアなど、デザイン性の高さが三井ホームの特徴となっています。

その他

その他、三井不動産では、三井ガーデンホテルズやザ・セレスティンホテルズなどのホテル運営、リゾートやゴルフ場の運営なども行っています。

また、あの「東京ドーム」を運営しているのも三井不動産グループです。

三井不動産の強みは?最大の特徴は?

業界最大手である三井不動産の強み、そして最大の特徴は、グループが待つ総合力と、同社がこれまで取り組んできた「街づくり」にあります。

グループの強み

「マンションのみ」など特定分野を扱う「専門デベロッパー」ではなく、三井不動産は、街を構成するさまざまな不動産を幅広く手がける「総合デベロッパー」。

総合デベロッパーであるからこそ、その事業領域は多岐にわたります。それをカバーするのが業界最多、367社のグループ企業です。

さまざまな事業領域をカバーするグループ力は、三井不動産の大きな強みになっています。

三井不動産の街づくり

三井不動産が行っているさまざまな事業に共通している考え方は、「街づくりを通したサービスの提供」です。

日本初のアメリカ型ショッピングセンター「ららぽーと」や本格的アウトレットモールの建設、日本橋をはじめとした都心エリア再開発への取り組みなどは、そこに集まる人や地域に対しての「街づくりを通したサービスの提供」といえるでしょう。

同社が街づくりにおいて掲げるコンセプトの一つに「経年優化」という考え方があり、この考え方は、商業施設やオフィスビル建設、都市の再開発、分譲住宅事業にも共通しています。
※「経年優化」とは、時間の経過とともに取り巻く環境に馴染み、街の風景の一部となって、年月を経るたびに愛着が深まり、魅力を増していくという考え。

同社は、街づくりは建物の完成がゴールではなく、むしろスタートだといいます。

このような思想のもと、街づくりを続ける同社の姿勢こそが業界最大手の地位を守り続ける原動力となっているのではないでしょうか。

三井不動産の口コミ評判は?

三井不動産を利用した人の口コミを調査しました。
当然ですが良い口コミ、悪い口コミの両方があるので、利用しようと考えている人はぜひ参考にしてください。

良い口コミ


他社の営業では、会っても電話でも資料のやり取りにしても、どこかに疑問や小さなイライラが伴ったが、担当していただいた方は、全てに丁寧に対応してくださり、とにかくストレスがなかった。

売り出してすぐにコロナ自粛になり、動きがなく不安と長期化を覚悟するしかなかったが、異例の状況下でも最善の提案と動きをしてくれたので、引っ越し後ダブル家賃は2ヶ月ほどで済み、それも売却益で充分に回収できた。

VRを使った内覧もコロナ禍では、とても役に立ったと思う。星1つ減らしたのは業者のせいと言うより、コロナで役所の業務にも滞りがあったり、買い手の都合により、決済が期限ギリギリになり、想定より長く不安だったため。

リフォームなしでの売却だったが、10年前に購入した金額より高値で売れた。コロナで内覧希望が数件しかなかったにもかかわらず、2ヶ月で契約できた。

(おうちの語り部:三井不動産の口コミより引用)


丁寧な担当者だったので、好感触でした。ただ、売却完了後の手続きに関してはずさんさが目立ちました。早めに準備したいことについても確認に時間がかかり、結局売直前での準備が発生しました。
少し高めスタートにしたので時間はかかるだろうとのことでしたが、売却完了希望の3ヶ月前に売却できたのでよかったです。値下げの提案も程よいタイミングでしてくれたので、長引かずに売却完了できました。

相見積もりをとったので、手数料を大幅に値引いて貰えました。売却活動期間も半年以上と長めに取ったので、強気の価格からスタートして、査定金額を少し上回る金額での売却ができました。

(おうちの語り部:三井不動産の口コミより引用)

悪い口コミ


熱心に言われ、かなりのベテラン販売員の感じでした。
2軒ほど頼んだのですが、まだ決める前から色々行ってこられて、「やりて」のような感じがして、決めました。
受け答えはしっかりして、少し強引でした。
今思うと、満足度はありません。

もう2度とあんな安値では買い戻せないので、もう少しよく考えたらよかった、と後悔しきりです。
スピードはかなり早かったです。
コロナ渦中で、売れない、と言われ、不動産業者に売ることにしたが、あまりにも価格が低く、
今なら、不動産も活発化しているので、もう少し待てば良かった、と後悔しきりです。

周りの家は大分高値で売れたようです。
焦らず、もう少し考えたら良かったです。
その土地は「売地」にしたら、すぐに売れたそうです。65坪もあったので、更地にしたら、かなり広かった!
満足度はありません。1軒の業者でなく、もっとよく調べたら良かったです。

(おうちの語り部:三井不動産の口コミより引用)



売却に関する対応は迅速でしたが、売却価格の検討時に高く売れる方法を教えてくれず、売りやすい価格のみの提示で、結果的に適正価格より安い価格での売却になり良い気持ちになれなかったです。

売却依頼をしてからの販売活動開始時期が早く、その結果としての早期売却が実現できた。ただ結果論ですが、我が家の売却後、ご近所で我家の売却価格を大幅に上回る価格での売却が行われたことを知り、悔しかったです。

売却検討開始した時、転宅予定の秋までに早く売却したいと十分適正価格を考えずに業者任せにしてしまいましたが、結果的に安すぎる価格で売却することになり悔やんでおります。

(おうちの語り部:三井不動産の口コミより引用)


契約直後に担当者が変更。担当者との相性が大切と聞いていたので、これは詐欺に近いかと。案の定、活動は難航し、売却金額も大きく下回った。また活動結果への早いレスポンスがなかったことがより難航したと思う。

急いではいなかったが、当初は6ヶ月目安で考えていた。しかしながら結果として仮契約で9ヶ月、本契約で11ヶ月かかってしまった。販売活動の結果への早いレスポンスでもっと早く売却できたと思う。

最初は周辺事例をベースに説明をいただき、部屋の個性を考えての提案をしていただいたので契約をきめたが、担当者が変更後は他人事のような感じで熱意が感じられなかった。

(おうちの語り部:三井不動産の口コミより引用)

良い口コミでは、丁寧な接客や提案で早く売却できたことに満足しているとの意見がありました
一方悪い口コミは、熱心だが少し強引なやり方に不満を感じている人や、担当者が契約後に変更してしまい、熱心さがなくなったと感じた人もいるようです。

三井不動産に関するよくある質問

三井不動産に関するよくある質問をまとめてみました。

三井不動産グループで今後販売が予定されている物件情報を知りたい

現在販売中または販売予定の新築分譲物件についての問い合わせ先については、各物件のHPを参照するか、下記のすまいとくらしの総合窓口(コンシェルジュ営業部)へ問い合わせてみてください。

連絡先0120-921-631
受付時間11:00~17:00
定休日火曜・水曜・木曜(夏季休業・年末年始除く)

ただし、HP公開前の個別の物件についての問い合わせには答えられない場合があるそうなのでご注意を。

賃貸アパートや賃貸マンション探しもしてくれる?

首都圏および関西圏、名古屋等の地方主要都市で賃貸マンションを探している人は「三井不動産レジデンシャルリース公式サイト」 へ。

三井不動産グループの企画物件「PARK AXIS」を探している方は『「PARK AXIS」シリーズ公式サイト』 へ。

東京都心部で賃貸マンションを探している人は「レジデントファースト公式サイト」 へ。

ただし、今のところ首都圏および地方主要都市以外では賃貸の住まい探しには対応していないようです。

三井不動産の年収は?採用条件はなに?

同社の公式HPによると、新卒採用(2024年4月入社)の応募資格については、

1.西暦2024年3月までに四年制大学・大学院(修士課程または博士課程)を卒業・修了または卒業・修了見込みの方。
2.職歴がない方。

となっています。

初任給については2022年4月実績で、

  • 総合職:大卒255,000円 院了290,000円
  • 業務職:大卒210,000円
  • 賞与:年2回

となっています。

キャリア採用(中途採用)の応募資格は、大学卒業後または大学院修了後の就業経験満4年以上の人で、不動産業務に関する経験は不問となっています。

給与については「当社規定による」となっているので、詳細は不明です。

尚、新卒採用キャリア採用ともに、「当社の役員・社員本人の子女、兄弟姉妹、配偶者の方はご応募いただけません」となっていますのでご注意ください。

まとめ

今回は三井不動産の特徴や業務内容などについてまとめてみました。

三井不動産は、業界最大手の企業であり、さまざまな事業に取り組み、グループ会社も多く、都市部の不動産取引に強い、「街づくり」に力を入れている不動産総合デベロッパーです。したがって三井不動産は、

  • 大規模不動産についての相談をしたい
  • 安心して取引できる不動産会社と取引したい
  • 都市部での不動産取引について相談したい
  • グループ規模が大きく、ワンストップで対応してくれる不動産業者に任せたい

などの人にはおすすめの不動産会社です。

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