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玄関は「住まいの顔」といわれる、家の第一印象を決定する重要な場所です。訪れた人に好印象を与える、すっきりとした空間を目指したいと思う人は多いでしょう。
しかし、玄関は砂やホコリが溜まりやすく、スペースも限られているため「つい雑然とした空間になってしまう」という悩みも少なくありません。
この記事では、住居の印象をアップする玄関リフォームの基礎知識を紹介します。
引き戸から開き戸への変更、収納の追加といった人気の施工に触れながら、それぞれの費用相場をまとめました。
玄関リフォームの基礎知識
一言で玄関リフォームといっても内容は幅広く、どのような設備を導入するか、範囲はどの程度かなどによって費用は大きく変わります。
まずは施工の種類やよくある理由などを知り、必要なリフォームを見極めることが大切です。
玄関リフォームできる箇所・種類
玄関リフォームの種類は、主に「ドアの交換・変更」「土間や玄関まわりの内装・設備の変更」「位置・広さの変更」などが挙げられます。
多く見られるのがドアの変更で、建て付けが悪くなった古い開き戸を新しくしたり、引き戸を開き戸に交換したりする施工が一般的です。
古いドアを解体する過程でまわりの外壁を壊すこともあり、あわせて壁を新しい色に塗り変えたり、床のタイルを張り替えたりするケースも見受けられます。
玄関まわりの内装・設備の変更は、収納の追加や段差の解消、照明・インターホンの交換、窓のリフォームなどがあります。
また、土間の広さを拡張して土足で過ごせるスペースを増やしたり、広々とした玄関収納をつくったりする施工も人気です。
このように、どのような玄関を目指すかによって施工の内容・範囲は大きく変わるため、「古い設備を新しくしたい」「より快適に過ごせるように内装も変えたい」など、あらかじめリフォームの目的を明確にするとよいでしょう。
玄関リフォームによるメリット
玄関リフォームのメリットは、家の印象をがらりと変えられることです。
玄関は家を訪れた人が最初に立ち入る空間ですが、収納が少なかったり、面積が限られていたりときれいな状態を保つのが難しい場所でもあります。
おしゃれなドアや壁面収納など、使い勝手や見た目にこだわった設備を導入することで、来客に好印象をあたえられるでしょう。
また、玄関のドアは断熱性や採光性、防犯性など住宅性能を左右する重要な設備です。
高性能なドアは隙間風をなくしたり、空き巣などの犯罪を未然に防いだりする効果が期待できます。
家の性能について悩みを抱えている人は、ドアの交換リフォームで解決するかもしれません。
玄関リフォームの理由として多いものは?
玄関リフォームを検討する理由として多いのは、下記のような悩みです。
- 玄関まわりのイメージを変えたい、きれいにしたい
- 玄関まわりが寒いため、断熱性・採光性をアップしたい
- 防犯性のよいドアに変えたい
- 老朽化したドアを交換したい
- カード式やリモコン式など、使い勝手のよいキーシステムに変えたい
- 介護が必要になり、バリアフリーに配慮した玄関まわりに変えたい
種類別の費用・玄関リフォームの期間について
ここでは、玄関のドア交換や種類の変更、収納の追加など人気があるリフォームをピックアップし、それぞれの費用相場を紹介します。
これからリフォームを検討している人は、予算を決める参考にしてください。
玄関ドアの交換
既存の片開きドアを新しいものに変更するなど、同じタイプのドアに交換する費用は20~50万円ほどです。
既存の枠をそのまま使う「カバー工法」の場合は20~30万円ほど、枠ごとドアを交換する場合は50万以内を目安とするとよいでしょう。カバー工法であれば、工事は1日で完了します。
開き戸から引き戸への変更
開き戸を引き戸に変更する費用は、30~50万円ほどです。
標準グレードの引き戸であれば40万円前後で施工できますが、ドアの性能や鍵の種類などによっては費用が高くなることもあります。
開口部の広い4枚タイプの引き戸の場合は40~50万円ほどを目安とするとよいでしょう。カバー工法であれば、工事は1日で完了します。
引き戸から開き戸への変更
引き戸から開き戸へ変更する費用は30~50万円ほどです。開き戸から引き戸・引き戸から開き戸のリフォームはどちらも工事費用の相場が大きく変わりません。
ドアのグレードやオプションの有無などによって金額が変わり、工期はカバー工法であれば同じく1日程度です。
玄関の位置変更、移動
玄関の位置を変更するリフォームは費用が膨らみやすく、相場は100~300万円ほどです。
玄関の近くに水回りや階段が設置されており、それらをまとめて移動する場合はさらに費用がかかります。
間取りや外装・内装の変更をともなう大掛かりなリフォームが必要になると、1,000万円以上かかるケースも少なくありません。工期はリフォームの範囲によって異なり、2ヶ月以上かかることもあります。
玄関に収納クロークを追加する
玄関に収納クロークを追加する費用は、5~45万円ほどです。
カウンタータイプや壁面収納タイプ、フロートタイプなど収納の種類によって費用が変わり、最も安く設置できるのはカウンタータイプです。
デザインやサイズなどによっても費用が異なるため、あらかじめ予算を伝えたうえで適切なプランを提案してもらうとよいでしょう。工期は1~2日ほどが一般的です。
土間の拡張
土間の拡張りフォームは、せまい玄関を広くしたいときや収納スペースを増やしたいときなどに採用されることが多く、費用は30~100万円ほどです。
ドア交換や収納の増設などをあわせて行う場合はさらに費用が加算されます。工期は面積や施工内容などによって異なり、3日~2ヶ月ほどを目安としましょう。
間取り変更や玄関の位置移動をともなう場合など、大掛かりなリフォームになる場合はは2週間以上が目安となります。
玄関まわりの段差を解消する
玄関まわりの段差を解消するには、スロープの設置がおすすめです。
費用相場は20~50万円ほどで、手すりを付けたり、グレードの高い床材を使用したりする場合はさらに費用が加算されます。
大掛かりな施工になると相場以上の値段になり、100万円以上の費用がかかるケースも少なくありません。工期は1~8日ほどで、状況によっては2週間ほどかかるケースもあります。
玄関タイルのリフォーム
玄関のタイルを張り替えるリフォームは、4~10万円ほどです。タイルの種類によって費用が異なり、見た目にこだわった高級感のあるタイルは10~20万円ほどを目安とするとよいでしょう。
タイルの張り替えのみであれば、工期は1~3日ほどです。
ここまで玄関リフォームの費用相場を解説してきましたが、各項目で金額の幅が広いのが分かるかと思います。
自分たちの理想とするリフォームをできるだけ費用を抑えて完成させるには、業者選びがとても重要です。
もしリフォームが初めてで、どこに依頼したら良いのか悩んでいる人は、大手のリクルートが運営する「SUUMOリフォーム」で相談してみるのもおすすめです。
自分がリフォームしたい箇所や予算などをクリックして選ぶだけで、簡単に業者選びのアドバイスがもらえます(無料サービスです)。
リフォームは大きな費用がかかるので、失敗しないように依頼する業者は慎重に選びましょう。
玄関リフォームの具体例と事例紹介
ここでは、玄関リフォームの事例に触れながら、施工のポイントや工期・費用などを紹介します。玄関まわりの設備やデザインなどで悩んでいる人は参考にしてください。
リフォーム用の玄関ドアで工期をタイトに
築25年の戸建住宅を改修し、内装や水回り、外壁・屋根など全面的なリフォームを行なった事例です。
外壁と玄関のドアに統一感を持たせることで、まとまりのある外観に仕上げています。ドアはリフォーム用を採用し、わずか1日で交換が完了。
既存のドアと同じサイズを選び、もともと使われていた枠を再利用することで、工期を短く、費用を安く済ませられます。
古い引き戸を両開きドアにリフォーム
築90年以上の古い引き戸を、ヨーロッパ風をイメージした両開きドアにリフォームした事例です。
木材の風合いを活かした昔ながらの玄関を一新し、家のイメージをがらりと変更しました。開口部の広い両開きドアを採用したことで、暗くなりがちな玄関の開放感を向上。
ドアの上部にすりガラス風の大きな窓を取り付け、プライバシー性に配慮しつつも太陽の光を取り入れやすい、明るい玄関を目指しました。
古民家の玄関をバリアフリーリフォーム
古民家の玄関を大幅に改修し、身体が不自由な方でも1人で利用できるバリアフリー住宅を目指した事例です。
車椅子に乗ったまま出入りができるように、玄関のドアは開口部の広い引き戸を採用。
階段の横には段差解消機を設置し、簡単に上下移動ができるようになりました。
このように、自宅のバリアフリー化にともない、玄関まわりをリフォームする事例は多くあります。
現代で採用されている開き戸は、機密性やセキュリティ性などの住宅性能を高められる一方で、入口がせまく車椅子で走行できないデメリットがあるからです。
ほかにも手すりの設置やスロープの新設、段差の解消など、玄関まわりのバリアフリーリフォームはさまざまな種類があります。
大容量シューズクローク付き!土間収納のある玄関
既存の玄関に、新たな土間のスペースを新設したリフォーム事例です。依頼者は家族との同居をきっかけに、収納を増やしたいと考えリフォームを検討しました。
側面にあった壁の一部を取り払い、拡張した土間にコート掛けやシューズクロークを設置。
扉のない壁面収納を採用したことで、限られたスペースを最大限に活用できる、広々としたウォークスルークローゼットが実現しました。
玄関リフォームでおすすめ!リフォーム会社ランキング
リフォーム会社選びは、施工の満足度に影響をあたえる重要なポイントです。どのように選ぶべきかわからない人は、豊富な実績がある大手リフォーム会社を選ぶとよいでしょう。
新築そっくりさん
「新築そっくりさん」は、住友不動産株が手がけるリフォーム事業です。
500万円以上の改修工事が対象となる「大型リフォーム受注数ランキング2023」で1位を獲得しており、さまざまな施工に対する実績が豊富にあります。
玄関まわりをまるごとリフォームしたい場合や、家全体を改修したい場合など、大掛かりなリフォームを検討している人におすすめです。
住宅展示場名 | 住所 |
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東京東ショールーム | 〒130-0002 東京都墨田区業平1-18-11 |
リフォームギャラリー新宿 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル2F |
町田ショールーム | 〒194-0021 東京都町田市中町4-18-11 ジュネス中町1階 |
立川ショールーム | 〒190-0003 東京都立川市栄町6-1 立飛ビル3号館2階 |
田端ショールーム | 〒116-0012 東京都荒川区東尾久1-30-6 |
堺東ショールーム | 〒590-0075 大阪府堺市堺区南花田口町2-3-20 三共堺東ビル南館2階 |
住まいのリフォームカウンター阿倍野 | 〒545-0052 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1 あべのベルタ1階 |
リフォームカウンター西梅田 | 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-1-7 住友不動産西梅田ビル5階 |
枚方ショールーム | 〒573-0027 大阪府枚方市大垣内町2-6-12 松下第2ビル1階 |
ヤマダホームズ
「ヤマダホームズ」は、注文住宅や不動産、リフォームなどを手がけるハウスメーカーです。
大手ハウスメーカーならではの提案力・対応力が人気を集めており、部分リフォームからフルリノベーションまで幅広い実績があります。
築年数15・20・25年目におすすめの「おまかせリフォームパック」があり、劣化しやすい箇所をまとめて依頼するのもおすすめです。
玄関とあわせて水回りや外壁などのリフォームを検討している人に適しています。
住宅展示場名 | 住所 |
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立川展示場 | 〒190-0015 東京都立川市泉町935-1 ハウジングワールド立川内44番 |
八王子展示場 | 〒192-0034 東京都八王子市大谷町234 ABCハウジング八王子住宅公園内 |
江戸川展示場 | 〒132-0021東京都江戸川区中央4-21 総合住宅展示場ハウジングギャラリー江戸川内 |
花博記念公園展示場 | 〒538-0037 大阪府大阪市鶴見区焼野1丁目南2番 花博記念公園ハウジングガーデン内 |
和泉中央展示場 | 〒594-0082大阪府和泉市唐国町三丁目18番50号 毎日ハウジング和泉中央住宅展示場10号地 |
なんば展示場 | 〒556-0012 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目1−1 なんば住宅博内 |
箕面ツツミ展示場 | 〒562-0033 大阪府箕面市今宮1-1-1 ウェルビーみのお内 |
箕面グリート展示場 | 〒562-0033 大阪府箕面市今宮1-1-1 ウェルビーみのお内 |
パナソニックリフォーム
「パナソニックリフォーム」は、マンションリフォームを得意とするリフォームメーカーです。
「オリコン顧客満足度R調査 マンションリフォーム」では3年連続1位を獲得しており、技術力だけでなく、営業担当者の接客力や提案力なども評価されています。
担当者と話し合いながらリフォーム内容を決めたい人や、ライフスタイルにあった設備や建材などを提案してもらいたい人などにおすすめです。
ショールーム名 | 住所 |
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パナソニック ショウルーム 東京(汐留) | 〒105-8301 東京都港区東新橋1丁目5番1号 パナソニック東京汐留ビルB2F |
パナソニック ショウルーム 多摩(立川) | 〒190-0003 東京都立川市栄町6-1立飛ビル3号館1F |
パナソニック ショウルーム 大阪 | 〒540-6303 大阪府大阪市中央区城見1丁目3-7 松下IMPビル3階 |
パナソニック ショウルーム 箕面 | 〒562-0013 大阪府箕面市坊島4丁目9番15号 |
積水ハウスリフォーム
「積水ハウスリフォーム」は、住宅メーカーの積水ハウスが手がけるリフォーム事業です。
リフォームとあわせてエクステリア事業も行なっており、ウッドデッキやカーポート、堀・フェンスをはじめとする玄関まわりのリフォームから、庭園のリフォームまで幅広く対応できます。
玄関とエクステリアをまとめてリフォームしたい人におすすめです。
ショールーム名 | 住所 |
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リ・クエストギャラリー 幕張ショールーム | 〒262-0032 千葉市花見川区幕張町5-417-7 幕張ハウジングパーク内№14 |
水戸ショールーム | 〒310-0851 水戸市千波町2374-41 |
リ・クエストスクエア 大宮ショールーム | 〒331-0813 埼玉県さいたま市北区植竹町1-816-1(大宮北ハウジングステージ内) |
宇都宮ショールーム | 〒321-0932 栃木県宇都宮市平松本町1136番地5 |
リ・クエスト スクエア 横浜くらし館 | 〒220-0024 横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park ヨコハマくらし館内 |
リ・クエスト スクエア 横浜 | 〒224-0001 横浜市都筑区中川1-4-1 ハウスクエア横浜 住まいの情報館1F |
東京インテリア家具 大阪本店内ショールーム | 〒551-0023 大阪市大正区鶴町2-23-28 |
東京インテリア家具 神戸店内ショールーム | 〒650-0047 神戸市中央区港島南町1-2-2 |
三井のリフォーム
「三井のリフォーム」は、三井不動産が手がけるリフォームブランドです。
家族構成や暮らし方、ライフステージの変化にも目を向けながら、細やかな提案を行うデザイン力が人気を集めています。
機能面を大切にしながらも、日常が映える美しい空間づくりに力を入れており、ワンランク上のおしゃれな玄関を目指したい人におすすめです。
モデルルーム・相談スペース名 | 住所 |
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新宿コンサルティングサロン | 〒163-0435 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル35階 |
LIVE LABO TOKYO | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山WEST 2F |
RENOVATION lab | 〒104-0061 東京都中央区銀座6-17-1 銀座6丁目-SQUARE |
横浜コンサルティングサロン | 〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島一丁目1-2 横浜三井ビルディング27階 |
北参道モデルルーム(マンション) | 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12 北参道ダイヤモンドパレス |
LIVE LABO OSAKA | 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町4-1-3 御堂筋三井ビル8F |
京都コンサルティングサロン | 〒600-8008 京都府京都市下京区四条通烏丸東入ル長刀鉾町8 京都三井ビルディング5F |
玄関リフォームの費用を節約するコツと上手なやり方
リフォームの費用は施工内容だけでなく、依頼するリフォーム会社によっても異なります。ここではなるべく費用を安く済ませるコツや、リフォームの満足度を高めるために知っておきたい知識をまとめました。
玄関リフォームにかかる費用を節約するコツ
リフォームに費用に影響をあたえやすいのは、工事内容と設備のグレードです。
たとえば玄関のドア交換では、周りの壁を壊すかどうか、ハイグレードのドアを設置するかなどによって価格が変わります。
なるべく安く済ませたい場合は、提案されたプラン以外に、ほかの工法や設備・素材などがないか相談するとよいでしょう。
また複数箇所のリフォームを検討している場合は、まとめて依頼すると費用が安くなる可能性があります。
部分リフォームをそのつど依頼するよりも、現場管理費や人件費、施工に必要な下準備の費用などを削減できるからです。
水回りや外壁・屋根塗装など、劣化が気になる箇所があればあわせて検討するとよいでしょう。
リフォーム会社を選ぶときのポイント
リフォーム会社のホームページなどで施工実績をチェックし、希望のリフォームと近い事例があるかを確認しましょう。
リフォーム会社はそれぞれ得意な施工が異なるため、特徴を把握しないまま依頼するとミスマッチが起こる可能性があります。
「土間を広げて収納スペースをつくりたい」「玄関とエクステリアをリフォームしたい」など、目指したいリフォームを決めたうえで、内容にあったリフォーム会社を選定してください。
またリフォーム会社は2~3社を目安に相見積もりを取り、比較しながら選ぶことが大切です。同じ施工内容でもリフォーム会社によって価格が異なるため、1社に見積もりを取っただけでは費用相場を把握できない可能性があります。
複数のリフォーム会社の見積書がそろったら、内容や金額、担当者の雰囲気などを総合的に判断したうえで、契約を検討するとよいでしょう。
補助金制度の活用方法
リフォームの内容によっては、国が実施している補助金制度が活用できます。玄関リフォームが対象になる可能性がある補助金制度は、以下の5種類です。
- 次世代省エネ建材支援事業
- こどもエコすまい支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
このほかにも、自治体によっては地域独自の補助金制度を実施しています。
リフォーム会社によっては、補助金を活用できる施工内容を提案してくれることもあるので、担当者に相談してみるとよいでしょう。
防犯対策として特に意識したいこと
玄関のドアを選ぶときは、防犯性の高さに着目することが大切です。
玄関は空き巣や強盗などの侵入経路になりやすく、鍵の性能によっては、特殊な工具などで無理やり開錠されてしまう可能性も少なくありません。
近年は、鍵穴が見えないタイプやピッキングに強い2ロックタイプなど、防犯性の高いドアが数多く展開されています。
後付けできる補助錠など比較的安く導入できる防犯グッズもあるため、予算にあう防犯対策を検討するとよいでしょう。
玄関リフォーム時の注意点と対策
万が一、契約後や工事中にトラブルが発生した場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは玄関リフォームをするときに起こりやすい失敗や対応方法を紹介します。
玄関リフォーム時によくあるトラブル失敗談
玄関リフォームでよく見られるのは「玄関のドアを新しくしたら通気性が悪くなった」という失敗です。
最新式のドアは機密性が高く、隙間風が家のなかに入り込まないように設計されています。
玄関まわりの温かさをキープできる一方で、「湿気が多くてじめじめする」「臭いがこもりやすい」などの悩みを抱える人も少なくありません。
玄関まわりに窓がない場合は、網戸を付けるなど風通しを確保する対策も検討するのがおすすめです。
また玄関のドアのみを交換する場合、デザインがまわりと調和せず、浮いた印象になることがあります。
ドア単体で見たときはよいと感じても、家のテイストに合っていなければ違和感をあたえる原因になりかねません。ドアを選ぶときは家全体のバランスを考慮することが大切です。
見積書を見るときに注意したいポイント
リフォーム会社に相見積もりを取ったものの、「見積書の判断基準がわからない」という悩みは多く耳にします。
金額のみを比較して依頼すると、トラブルにつながるケースもあるため注意が必要です。
相見積もりの見積書がそろったら、まずは見積明細書の内容をひとつひとつ確認しましょう。
「使用する材料のメーカー、品番が記載されているか」「数量・単価の記載漏れがないか」などをチェックし、「一式」でまとめられている箇所があれば、内訳をリフォーム会社に問い合わせます。
また諸経費は費用の10~15%ほどを目安とし、高すぎる場合は理由を説明してもらうとよいでしょう。
施工中の安全対策について
リフォームの工事中は、空き巣や盗難などのトラブルが発生しやすい時期でもあります。
足場に身を隠しやすい、玄関・窓などの開口部が開けっぱなしになるなど、侵入者にとって好都合な条件がそろいやすいからです。
足場を登って部屋に侵入するケースも多く、施錠を忘れがちなベランダや2階の窓などが侵入経路となることもあります。
そのようなトラブルを防ぐためには、貴重品を見えない場所にしまったり防犯センサーを設置したりと、普段以上に防犯対策を徹底することが大切です。
また、不審者は業者に紛れて家のなかに侵入する可能性があるため、こまめに現場を訪れて業者の顔を覚えるとよいでしょう。
鍵を預ける場合は預かり証を書面で作成するなど、業者と協力して防犯対策を行うのも効果的です。
もし工事後に不備、不満があった場合は?
リフォームの保証には工事保証と設備保証があり、「そもそも保証が付いているか」「期間はどれくらいか」などはリフォーム会社によって異なります。
工事後に不備が見つかった場合は契約書をチェックし、保証内容を確認しましょう。保証期間内であれば無償で点検・修繕を行なってくれる可能性があるため、すみやかにリフォーム会社に連絡してください。
リフォーム会社が施工ミスに対応してくれない場合、クーリングオフ制度の利用や損害賠償の請求ができる可能性があります。
下記の公共機関でトラブルに関する支援を行なっているので、問い合わせてみるとよいでしょう。
- 消費生活センター(独立行政法人 国民生活センター)
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
DIYで玄関リフォームはできる?手順や注意点
ドアの塗装やフロアタイルの張り替えなど、玄関リフォームの一部であればDIYで修繕することもできます。ここでは、DIYでできる玄関リフォームの種類や必要な道具などをまとめました。
DIYでできる玄関リフォームの種類
DIYでできる玄関リフォームの種類は、下記のものが挙げられます。
- ドアの塗装(アルミ製を除く)
- ドアにカッティングシートを貼る
- ドアノブなどの部品交換
- 土間に使われている床材の変更
- シューズボックスや収納の設置
既存の土間がクッションフロアやフロアタイルなどの場合は、古いものを剥がして自分で張り替えができます。
タイルの場合は剥がすのが難しいため、タイルと目地の段差を埋めて、上から新しい床材をかぶせるとよいでしょう。
一方、DIYでのリフォームが難しいのは、ドアの交換や土間の拡張、間取り変更などです。
これらは高度な技術が必要なだけでなく、ミスをするとリフォーム会社での修繕費用が高額になる可能性があります。
よほどの自信がない限りは、プロに依頼するのが望ましいでしょう。
必要な工具と材料の準備
DIYでリフォームする内容が決まったら、工具と材料をそろえます。近年はホームセンターや通販、100均などで気軽に必要なものを購入でき、費用もさほどかかりません。
DIYの内容によって購入するものは異なり、必要な工具の一例は以下のとおりです。
- 塗膜を削る研磨剤
- ドアノブなどを外す工具
- 下地処理用のパテ、サンドペーパー
- 養生に使うマスキングテープ、マスカー、タオルなど
- 塗料を塗る刷毛、ローラー、ヘラ
- 塗料の薄め液、
- カッティングシートなどをカットする工具
DIYでの安全対策と準備
玄関のドアは重量があるため、持ち上げたり動かしたりするときに身体に負担がかかります。特に鉄製のドアは腰を痛めたり、指を挟んだりしないように十分な注意が必要です。
DIYは危険をともなうことを念頭に置き、複数人で作業を行うなど安全対策を行いましょう。
またDIYのリフォームは下地処理の有無によって仕上がりが大きく異なります。
下地処理とは、金属のサビを落とす、傷をパテで埋める、古い塗膜を落とすといった工程のことです。
下地処理を省くと、美しい見た目に仕上がらなかったり耐久性が低くなったりと、クオリティの低下につながりかねません。あらかじめ正しい下地処理の手順を調べておきましょう。
プロに頼んだ場合との費用差はどれくらい?
DIYで玄関リフォームをする費用は、材料や面積、施工の種類などにもよりますが、およそ5~20万円ほどです。
ドアを塗装したり、カッティングシートを貼ったりする程度であれば1万円以内で施工できるケースもあります。
一方、リフォーム会社に玄関リフォームを依頼した場合、費用相場は10~50万円ほどで、部分的な施工であれば30万円以内が目安となります。
DIYでのリフォームと費用差が10万円以上になることもありますが、その分クオリティが保証されており、結果的に満足度の高いリフォームになるケースも少なくありません。
DIYは簡単な施工にとどめ、大掛かりな修繕はプロに依頼するなど施工内容によって使い分けるのがおすすめです。
玄関リフォームでよくある質問Q&A
ここでは、築年数やおすすめの素材など、玄関リフォームでありがちな疑問を紹介します。設備やデザイン、施工内容などで悩んでいる人は参考にしてください。
築何年くらいでリフォームを検討するべきか?
玄関のドアをリフォームする目安は、築15~30年ほどです。木製・アルミ製によって耐用年数が異なり、木製は15~20年、アルミ製は20~30年ほどを目安とするとよいでしょう。
開閉がスムーズにできなくなったり、鍵がかかりづらくなったりと、不具合が起きたときもリフォームのタイミングです。
引き戸と開き戸どちらがよい?
引き戸のメリットは開口部が広く通行しやすいこと、せまいスペースでも設置しやすいことなどです。
またバリアフリーリフォームで採用されることも多く、車椅子に乗ったまま玄関を通行できる利点もあります。
一方、開き戸のメリットは断熱性や防犯性などの性能が優れていることです。
小さい子どもが目を離した隙にドアを開けてしまう心配もないため、赤ちゃんの安全対策にも適しています。
引き戸と開き戸、両方の特徴を理解したうえで適切な扉を採用するとよいでしょう。
玄関ドアの素材は何がおすすめ?
ドアの素材は、木製やアルミ製、スチール製、ステンレス製、ガラス製などがあります。
現在主流なのは金属のドアで、なかでも耐久性が高くデザインが豊富なアルミ製がおすすめです。
断熱性がやや低いデメリットもありますが、値段も比較的安く購入しやすいため、ドアの素材で悩んでいる人はアルミ製を検討するとよいでしょう。
宅配ボックスを設置することはできる?
玄関まわりにスペースを確保できる一戸建て住宅であれば、玄関リフォームで宅配ボックスを設置できます。
種類は床面に穴を開けて固定するタイプや、外壁に取り付ける壁掛けタイプ、外壁・門壁に埋め込むタイプなどです。
一方、玄関ポーチがないマンションや賃貸は工事が難しいため、置くだけで設置できる簡易タイプを検討するとよいでしょう。
まとめ
玄関リフォームの費用は施工内容によって幅があり、土間の拡張や位置変更などを行う場合は高額になりがちです。
ドアの交換だけであれば、50万円以内で施工できるケースが多いでしょう。
既存の枠をそのまま使うかどうかによっても費用が変わり、なるべく安くリフォームしたい場合はカバー工法を選ぶのがおすすめです。
リフォーム会社に依頼するときは、ホームページなどで施工実績を確認し、希望のリフォームに近い事例があるかどうかを確認しましょう。
リフォーム会社はそれぞれ得意な施工があるため、特徴を理解しないまま選ぶとイメージ通りの仕上がりにならない可能性があるからです。
複数のリフォーム会社を選定したら、2~3社を目安に相見積もりを取るとよいでしょう。