フリーランスエンジニアになり、フリーランス用のエージェントに登録しようか悩んでいる方もいるでしょう。
自分で営業をして仕事を獲得するのが苦手な方は、フリーランスエージェントがおすすめです。
しかし、どのエージェントにも支払いサイトや福利厚生などの違いがあり、どれを選ぶべきなのか、複数登録するべきなのかさえ分からない方もいます。
「フリーランスエージェントは複数登録してもよい?条件とか問題はないの?」
「フリーランスエージェントがたくさんありすぎて分からない!登録するべきエージェントだけ教えて!」
そこでこの記事では、フリーランスエージェントに登録するべきか迷っているフリーランスエンジニア向けに、フリーランスエージェントに複数登録するべきメリットやデメリット、さらにおすすめのエージェント会社について解説します。
フリーランスとして独立した後は、自分で仕事を見つけなければなりません。
複数のエージェントを活用することで、楽に仕事を見つけましょう。
フリーランスエージェントは何社登録しても大丈夫?
フリーランスエージェントは何社登録しても問題ありません。
契約違反や法律違反にもならないため、多くのフリーランスエンジニアが複数のエージェントに登録しているのも事実です。
複数のエージェントに登録することで、紹介してもらえる仕事の数が増えるメリットがあり、自分で探すよりも良質な案件を見つけやすくなります。
一方、複数登録するということは担当とのやり取りも増えることになるため、自分で対応できる数のエージェントに登録するよう、注意しましょう。
複数登録するべきフリーランスエージェント10選
多数存在するフリーランスエージェントのうち、登録しておくべきエージェントについて紹介します。
どれも並行して登録すべきエージェント会社ではありますが、本当に自分に合っているエージェントなのか、評判なども確認してから登録しましょう。
レバテックフリーランス
ITやWEB系に特化したフリーランスエンジニア向けの、フリーランスエージェントです。
レバテックフリーランスには、開発現場の情報に詳しいエージェントが在籍しており、求職者のニーズに合わせた仕事を紹介してくれます。
レバテックケアと呼ばれる福利厚生の保証が豊富にあり、不安を薄めて仕事を探すことが可能です。
レバテックケアとは、具体的には以下の保証内容が含まれます。
- 支払いサイトが翌月15日支払い
- 税務関連のサポートが手厚い
- 食事、映画鑑賞、旅行の割引などをしてくれる
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、週2日〜3日で働きたい人におすすめのエージェントです。
フリーランスエージェント会社のなかでは比較的珍しく、リモート案件が豊富にあります。
また、ITトータルサポートとよばれる選択型の福利厚生もあり、フリーランスとして働きながら充実した保証を受けることも可能です。
具体的には、以下の福利厚生となっており、自分で欲しい福利厚生を好きなだけ選ぶことができます。
- 確定申告代行サービス
- 小規模企業共済
- 報酬即日支払いサービス
- 賠償責任補償、所得補償制度
フォスターフリーランス
フォスターフリーランスは、フリーランスITエンジニア向けのエージェントであり、報酬が高額な案件を探している人におすすめです。
また、在籍しているエージェントはITに精通している人ばかりで、的確なキャリアプランを考えてくれます。
一方、フォスターフリーランスは高額な仕事が多いため、実務経験がない人向けの仕事は滅多にありません。
さらに、リモート案件はすくなく、求人のほとんどは東京都内となっているため、登録できる人は限られています。
ミッドワークス
ITエンジニアやWEBデザイナー向けのエージェントで、首都圏を中心に仕事を紹介しているエージェントです。
フリーランスエンジニアは、実務経験がなければ仕事を探すのが困難と言われていますが、ミッドワークスでは実務経験が1年だとしても仕事を紹介してもらえます。
また、ほかのエージェントとは異なり、ミッドワークスでは3人の担当がつくため親切に話を聞いてくれ、フリーランスとして不安になりながら仕事をしている人にとって、メリットが高いです。
具体的には、以下の3つに担当が分かれます。
- ヒアリングして仕事を紹介してくれるカウンセリング担当
- クライアント企業とのスケジュールの調整をしてくれる企業担当
- 案件に入ったあとのサポートや継続の仕事の紹介をしてくれるサポート担当
PE-BANK
PE-BANKは、ほかのエージェントと比較しても、首都圏に限らず地方の案件を多く保有しているメリットがあります。
また、エージェントはマージン率が高く手取り額が低くなる特徴がありますが、PE-BANKはマージン率が低いため手取り額の心配がありません。
さらに、確定申告の代行サポートなど、福利厚生も充実しており、安心して働くことが可能です。
地方での案件も多いというメリットはありますが、常駐案件が多いため、リモートワークなどの柔軟な働き方はしにくいデメリットがあります。
テクフリ
テクフリは、サーバーサイドエンジニアの案件を豊富に揃えているエージェント会社で、首都圏を中心に仕事を紹介しています。
高単価な案件も多く揃っているため、稼ぎたいフリーランスエンジニアにはおすすめです。
テクフリは契約更新率が90%以上と高く、一度案件に参画したあとも長期間携われるため、仕事を探す必要がありません。
フリーランスは一度プロジェクトが終わると、次の仕事を探す期間がありますが、テクフリであれば安心して仕事を続けられる点が魅力的です。
クラウドテック
クラウドテックは、クラウドワークスが運営しているフリーランス向けのエージェントですが、エンジニアに特化しているわけではありません。
また、報酬が高い仕事が多いわけではなく、ITエンジニア専門のエージェントに比べると、報酬が低い傾向にあります。
一方、フリーランスだとしても、病気などで仕事ができない状態が90日以上続いた場合、最長で10年間毎月5万円支払ってくれる福利厚生があり安心です。
リモートワークの案件数も多く、柔軟な働き方ができます。
Futurizm
Futurizmは、フリーランスエンジニア専門のエージェントであり、ベンチャー企業だけではなく大手企業の案件も豊富に揃えています。
また、会社全体が未来志向型エージェントサービス方針を掲げており、フリーランスエンジニア向けのキャリアアップを最重要視してくれるため、収入アップやキャリアの固め方を学ぶことが可能です。
フリーランスエンジニアもキャリアを考えながら働かなければならないため、Futurizmのようにキャリアを考えてくれるエージェントは貴重と言えます。
一方、実務経験が浅い人には紹介できる案件が少なく、未経験者や実務経験年数が3年未満の方は、別のエージェントに登録するほうがよいでしょう。
エンジニアスタイル東京
フリーランスエンジニア向けのIT求人サイトで、フリーランスエージェントの求人を一括で確認できる便利サイトです。
ほかのサイトとは異なり、案件に関連する内容をランキング形式で表示してくれるため、たとえば単価の高い言語などを簡単に確認することができます。
エンジニアスタイル東京では、案件の傾向を確認するためや、自分の市場価値を調べるためにも利用可能です。
しかし、エンジニアスタイルは東京をメインとした仕事を揃えているため、東京以外に住んでいる人にとっては使いにくいサイトかもしれません。
テックビズフリーランス
フリーランスエンジニア向けのエージェントサイトで、確定申告や税金の手続きをすべて無料で代行してくれます。
ほかのエージェントでも代行してくれるところはありますが、ほとんどの場合有料であるため、無料でおこなってくれるテックビズフリーランスは貴重です。
また、案件紹介以外にも、独立したい人向けの開業相談もおこなっており、仕事以外に悩んでいる方はテックビズフリーランスに相談することをおすすめします。
しかし、テックビズフリーランスは高単価な案件は少ないため、高単価の案件が欲しい方には向いていません。
フリーランスエージェントを複数登録するメリット
フリーランスエージェントを複数登録すると、以下5つのメリットがあります。
並行で複数の案件に携われる
複数のエージェントに登録することで、たくさんの仕事を紹介してもらえます。
ひとつの案件のみではなく複数の案件に携わることができ、収入の心配も少なくなるでしょう。
並行で複数の案件があるのは、仕事がない空白の期間をなくせるため、精神的にも安定します。
また、エージェントによって紹介してくれる仕事の内容が異なることもあるため、自分では探せない仕事に触れることもでき、視野が広がる点も魅力的です。
未経験のITエンジニアでも仕事が見つかる
フリーランスエンジニアは、ほとんどの場合実務経験が必須となります。
未経験でフリーランスエンジニアになった場合は、まず未経験でも可能な案件を見つけなければなりません。
自分一人で探すには限界がある一方、エージェントであれば未経験可の案件を紹介してもらえる可能性は高いです。
そのため、実務経験がない未経験の人こそ、フリーランスエージェントに登録するべきと言えます。
リンク先:https://daini2.co.jp/「ウズキャリIT」は、システムエンジニア・プログラマー・インフルエンジニアの経験がなくても無料で就職をサポートしてくれるエージェントです。未経験からIT業界に挑戦すると、とても不安な気持ちになってしまいますが、登録することで無料の動画教材でエンジニアスキルを学ぶことができます。通常のプログラミングスクールなどは60万円ほどしますが、無料で学べるうえに、就職までサポートしてくれるので、プログラミングスクールよりおすすめです!
仕事がない状況を生み出しにくい
複数の仕事に携わることになるため、一度プロジェクトが終わり次の仕事を見つけるまでの空白の期間がありません。
仕事を見つけるまでの間は、収入がないため不安定になる方もいます。
しかし、エージェントに複数登録することで、空白の期間を生み出すことなく案件に携わることが可能です。
常に仕事をしていたい方こそ、複数のエージェントに登録し仕事を増やすとよいでしょう。
報酬の交渉がしやすくなる
複数のエージェントに登録することで比較対象がうまれるため、報酬の交渉がしやすくなるメリットがあります。
フリーランスとして働いていくのであれば、報酬の交渉は避けては通れません。
そのため、複数のエージェントに登録することで報酬の相場を理解し、比較対象を上げながら報酬の交渉をおこないましょう。
エージェントによってはマージンや手数料が発生することもあるため、報酬の値上げは必須です。
自分に合うエージェントがわかる
複数登録することで、自分に合うエージェントが担当になる可能性が高くなります。
エージェントも人であるため向き不向きがあり、ひとつのエージェントに登録しただけではどのエージェントが自分に向いているのか分かりません。
複数のエージェントに登録すれば、三者三葉のエージェントに出会えるため、自分に向いているエージェントもわかるようになります。
エージェントと二人三脚で仕事を進めるためにも、自分に合うエージェントを探す努力も大切です。
フリーランスエージェントを複数登録するデメリット
フリーランスエージェントに複数登録すると、以下4つのデメリットも発生するため、注意が必要です。
やり取りや面談が増えて面倒
複数のエージェントに登録すると、エージェントごとに面談をおこなう必要があるため、面倒に感じることがあります。
エージェントとの面談で仕事の傾向や、報酬の内容を決めるため、どのエージェントだとしても面談をスキップすることはできません。
また、職務経歴書やスキルシートは、エージェント会社ごとによってフォーマットなどが決まっていることもあり、一つひとつ書き換える必要があります。
数が多いほどやらなければならないことが増えるため、せめて3つ程度に収めることも検討してください。
複数登録できたからといって案件が増えるとは限らない
複数のエージェントに登録したからといって、案件や仕事がたくさん増えるとは限りません。
マイナーな言語しか扱えない場合は仕事自体少なく、実務経験がない場合は、そもそも未経験可の仕事がみつからない傾向にあります。
実務経験があり、多数のプログラミング言語が扱える人であれば、どのエージェントでも多数の仕事を紹介してもらえる可能性は高いです。
しかし、複数登録することで見つかる仕事もあるため、必ずしも複数登録することがデメリットになるわけではありません。
事務作業が増える
複数登録することで、仕事の管理やスキルシートの管理など事務作業が増えるところがデメリットです。
エージェント会社ごとに、必要な書類や書式のフォーマットが異なるため、一つひとつ作成する必要があります。
また、報酬の支払いサイトも会社によってさまざまなため、いつの仕事の報酬がいつ支払われるのか、管理しなければなりません。
支払いサイトが仮に15日と60日のエージェント2つを利用すると、報酬の考え方が複雑となるため、事務作業を増やしたくない方は管理が似ているエージェント会社に登録することをおすすめします。
紹介数が少なくなることもある
複数のエージェントに登録することで、紹介される仕事が被ることもあります。
また、Aというエージェントで紹介されているからBというエージェントにはAとは違う仕事を求めていても、紹介できる仕事がないこともあり、使い方によっては仕事に恵まれないこともあるかもしれません。
そのため、似たような仕事を紹介しているエージェントに複数登録することは控え、似ていないエージェントに登録するようにしましょう。
ある言語に特化していたり報酬が高い仕事ばかり紹介してくれたりと、エージェントごとによって特色が異なるため、確認が大切です。
自分に合うフリーランスエージェントの見極め方
自分に合うフリーランスエージェントの見極め方は、以下3つです。
キャリアアップを考えて紹介してくれるか
キャリアアップも考えて仕事を紹介してくれるエージェントであれば、長い付き合いができるエージェントです。
フリーランスエージェントは仕事を紹介して終わりではなく、プロジェクトがひと段落した後に、またエージェントとともに仕事を探すことになります。
そのため、その場しのぎの仕事ばかりを紹介してくるエージェントは、フリーランスエンジニアのキャリアを考えてないと言えるでしょう。
実績になる仕事を紹介してくれるエージェントは、しっかりとキャリアを考えているため、よいエージェントです。
コミュニケーション能力がある人が担当になっているか
エージェントのなかには、コミュニケーションがとれない人もいます。
こちらの希望を考えていない仕事ばかりを紹介してきたり、そもそも話し方が上から目線なエージェントもいるため、コミュニケーション能力が備わっているか見きわめることが大切です。
最初の面談は電話を使用しながらエージェントと会話するため、最初の面談で判断しましょう。
エージェント会社によっては、エージェントの交代も可能です。
スキルシートを活用して紹介してくれるか
スキルシートをしっかりと見て、仕事を紹介してくれるエージェントはよいエージェントです。
なかには、せっかく提出したスキルシートを活用することなく、関係ない仕事を紹介してくるエージェントもいます。
適当に紹介されていると不快に思うだけではなく、求人を見る時間ももったいないです。
スキルシートを利用しないエージェントにあたってしまった場合は、交代をお願いするか解約することも検討しましょう。
【注意点】複数フリーランスエージェントに登録する際に注意するべきこと
複数のフリーランスエージェントに登録することは、フリーランスエンジニアにとってメリットがあるため、おすすめです。
しかし、複数登録する際は注意すべき点もあるため、確認をしましょう。
並行して登録している状況を担当者に伝える
並行して複数のフリーランスエージェントに登録していることを、担当エージェントに伝えることが大切です。
複数登録していることを伝えないと、紹介される仕事の量が増えるだけでなく、エージェントも管理するのが大変になります。
並行していることは決して契約違反なわけではないため、お互いに管理がしやすいようにあらかじめ伝えることを徹底しましょう。
仮に、並行していることを伝えた結果、態度が悪くなるエージェントはよいエージェントとは言えません。
同じ案件に応募しない
エージェントが紹介してくれる案件が、被ることがあります。
Aというエージェントで応募した場合は、Bのエージェントで同じ仕事が紹介されても応募してはいけません。
応募が重なり、求人を出している会社も混乱してしまうため、控えましょう。
また、別のエージェントから仕事を紹介されて応募済みであることも伝えると、お互いに混乱せずに済みます。
案件のスケジュール管理が大変になる
複数のエージェントに登録すると、案件の量が増えるため稼働のスケジュール管理が大変になります。
報酬の支払い日やどの仕事がいつ終わるのかなど、一つひとつ確認を取ることが大切です。
仕事によって納期も異なるため、スケジュール管理が苦手な方は登録しすぎないことをおすすめします。
ある程度自分で管理できる数のエージェントに登録し、仕事を探しましょう。
まとめ|フリーランスエージェントは複数登録するほうがメリットがある!
フリーランスエージェントはひとつにだけ登録するのではなく、複数登録したほうが仕事も見つかりやすくメリットが高いです。
エージェントは会社によって特色が異なるため、特徴が異なるエージェントに登録し、仕事の幅を広げるのもよいでしょう。
しかし、複数のエージェントに登録するということは、仕事が増えるだけではなく担当してくれるエージェントが増えることにもなります。
面談や事務作業が増えるため、面倒に感じる方は少ない数にとどめてエージェントに登録しましょう。
エージェントは人であるため、性格などが合わないこともあります。
よいエージェントの見極め方を掴み、自分に合うエージェントとともに仕事を見つけましょう。