この記事では、非上場の大手企業が上場を選ばない理由と、非上場を選んでいる有名企業も紹介します。
最後まで読むことで、非上場を選んでいる有名企業がわかり、多くの大手企業が非上場を選ぶ理由まで理解できるでしょう。
非上場企業に興味がある人は、有名企業が非上場を得ぶ理由を理解して、職場選びの参考にしましょう。
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そもそも上場と非上場とは?わかりやすく解説!
上場とは、企業の株式が証券取引所に公開され、自由に売買できることをいいます。
一方で「非上場」とは、証券取引所に参加していない企業のことです。
多くの企業が上場する目的は、株券を投資家に買ってもらい、経営のための資金調達をするためです。
日本では以下の証券取引所で、売買がおこなわれます。
- 東証一部
- 東証二部
- JASDAQ
- マザーズ
東証一部の上場がもっとも難しく、厳しい審査をクリアした企業しか上場できません。
「未上場企業」と 「非上場企業」の違いとは?
「未上場企業」と 「非上場企業」の違いは以下を参考にしてください。
「未上場企業」と「非上場企業」は、少し違いがあります。
「未上場企業」とは、これから上場する予定はあるが、まだ上場していない企業を指します。
一方「非上場企業」とは、今後上場するしないにかかわらず、上場していない企業のことをいいます。
2つの意味に大きな違いはありませんが、少し解釈が違うことは理解しておきましょう。
非上場の大きい会社は?
非上場の大きい会社には以下のような会社があります。
非上場の企業は、証券取引所の審査に合格しない小さな会社ばかりと思うかもしれません。
しかし、上場できるけどあえて非上場を選択している大企業は、多く存在します。
以下が、あえて上場をしていない大企業です。
このように、上場できるはずなのに、あえて非上場の有名企業は多く存在します。
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非上場の大企業があえて上場を選択しない3つの理由
上場できるレベルの大企業でも、あえて非上場を選択している有名企業は多く存在します。
しかし、上場すると、資金調達が容易になったり、ブランドイメージが向上したりと、おすすめできるメリットも多いです。
そこで、多くの上場会社と違い、メリットを捨ててまで非上場を選択する、以下の3つの理由について解説します。
資金調達の必要がないから
非上場の企業が上場をしないのは、資金調達の必要がないからです。
多くの企業の上場の目的は、経営のための資金調達です。
しかし、あえて非上場を選んでいる企業は、以下の理由で上場してまで資金を集める必要がありません。
- 設備投資が最小限のビジネスをおこなっている
- 株式上場以外の資金調達の方法が確立されている
- 資金調達しなくてもすでに十分な資本がある
このように、資金調達が間に合っている企業は、上場を選ばないでしょう。
上場しなくてもブランドイメージが確立されている
上場する企業は、資金調達以外にブランドイメージの向上も目的としています。
しかし、知名度の高い大企業であれば、上場してまでブランドイメージを向上させる必要はありません。
むしろ、上場することで以下のデメリットがあります。
- 上場を維持するための維持コストがかかる
- 取引所の審査に合格するために社内環境を変える必要がある
このように、ブランドイメージがすでに確立されている企業は、上場するとデメリットが上回ります。
ブランドイメージが確立されている企業は、あえて上場するデメリットを受け入れる必要がないため、非上場を選択しています。
株主に左右される経営をしたくないから
上場することで、株主に左右されるのを嫌い、非上場を選択している企業も多いです。
上場すると、以下の理由で株主に経営を左右されやすいです。
- 四半期に1回株主に決算報告をする必要がある
- 決算報告で利益が減っていると株主から圧力がかかる
このように、上場企業は四半期に1回は株主へ決算報告をおこなわなければいけません。
そして、決算報告で投資家からの圧力を避けるため、短期的な利益を追い求めます。
上場によって、長期目線の経営がおこなえなくなるのも、非上場を選択している大きな理由でしょう。
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なぜ非上場を選ぶ?あえて上場しない大企業のそれぞれの理由
非上場企業のなかでも「サントリー」と「YKK」は、誰もが知る大企業です。
屈指の大企業といえる2つの企業が、あえて非上場を選択している理由を詳しく解説します。
サントリーはなぜ上場しないの?
サントリーが上場しない理由は、経営を株主に左右されたくないのが大きな理由です。
日経ビジネスでも「上場により株主の意向が優先されることで、長年続いている企業理念が崩れてしまうかもしれない」と語っています。
ウィキペディアでは、非上場の理由を以下のように述べています。
- 酒の醸造に時間がかかるため、短期的な利益を求められる株式公開と合わない
- 株主に気を使いすぎることで商品の味にも影響がでる
- 直接的な利益にならない芸術・文化事業のリストラを避けるため
引用:ウィキペディア
このように、上場によって長年支えてきた企業理念を曲げたくないのがわかります。
サントリーが非上場なのは、創業当時から貫いている、企業理念を守るのが大きな理由でしょう。
YKKはなぜ上場しないの?
YKKが非上場を選択している理由は、上場による資金調達を必要としていないのが大きな理由です。
YKKは企業理念として「資金調達は金融機関から借りるべき」と考えています。
代表取締役の吉田忠裕さんは著書「YKKが非上場を貫く理由」で、以下のように語っています。
「社会的信用は上場によってではなく、みずから作り上げる。資金調達は増資ではなく金融機関から借りる。信用があって資金を滞りなく払える前提でビジネスを組み立てれば、資金はいくらでも借りられる。万が一資金調達に必要なコストを支払えないようであれば、そんな経営は辞めればいい」
このように、YKKは上場しなくても社会的信用は積み上げていけると述べています。
社会的信用が十分なYKKは、上場による資金調達を必要としていないのでしょう。
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【大企業】項目別の非上場企業ランキングを紹介!
大企業の項目別の非上場企業ランキングを以下にまとめました。
非上場の企業でも、優良企業や大企業は多く存在します。
そこで、日本や東京都の企業を対象に、以下の項目別の非上場企業TOP5を紹介します。
日本の非上場企業の売上ランキングTOP5
まずは、日本の非上場企業の売上TOP5を紹介します。
紹介する企業は、東洋経済2021年9月発行「会社四季報・未上場会社版」の「売上高が大きい未上場企業ランキングTOP125」で、5位以内に掲載されている企業です。
上位に入っている企業は、誰もが知っている大企業が並んでいます。
エネルギーやインフラ関連の業界が、上位を占めているのが特徴です。
日本の非上場の優良企業ランキングTOP5
次に、日本の非上場の優良企業ランキングTOP5を紹介します。
ランキングは、優良企業検索サイトの「ビックカンパニー」で「アクセス数」「投稿数」が多い企業を基準に選出したものです。
全国で有名な空港の「羽田空港」や、ホビー・ゲーム会社大手の「バンダイ」も非上場のおすすめ優良企業として、上位に名を連ねています。
東京都の非上場の優良企業ランキングTOP5
次に、東京都の非上場の優良企業ランキングTOP5を紹介します。
ランキングは、優良企業検索サイトの「ビックカンパニー」で「アクセス数」「投稿数」が多い企業を基準に選出したものです。
全国の優良企業ランキングでも上位の企業が、TOP3を独占しています。
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非上場の有名企業とアメリカ・世界の非上場企業を紹介【未上場企業一覧】
非上場企業は、日本以外にも有名な企業が多く存在します。
そこで、日本以外で有名な以下の非上場企業を紹介します。
非上場の有名企業は?
日本以外でも、名前を聞いたことがある非上場の有名企業は、多く存在します。
以下が、日本以外の有名な非上場企業です。
「イケア」「ロレックス」など、日本でも馴染みのある企業も、非上場を選択しています。
世界最大の非上場企業は?
世界最大の非上場の大企業は、売上高で考えると「サウジアラムコ」です。
「サウジアラムコ」は、サウジアラビアが国営で運営する石油会社です。
上場すると、Appleの約3倍の時価総額があるといわれています。
アメリカ最大の非上場企業は?
アメリカ最大の非上場企業は、穀物会社の「カーギル」です。
アメリカの非上場企業ランキングには、穀物会社の「カーギル」のように老舗企業が多くランクインしています。
ランキング引用元:フォーブスJAPAN
上記のようにユニコーン企業が少なく、昔から存在している業界の企業が上位を占めています。
ユニコーン企業がランクインしていないのは、立ち上げ早期で資金調達が必要なため、上場して資金調達をおこなう企業が多いからです。
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非上場企業の大手への就職でおすすめ就活エージェント
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まとめ|大企業が非上場を選択している理由を理解して優良企業を見極めよう!
今回は、非上場の企業が、あえて上場しない理由について解説しました。
非上場の大企業が上場しない理由を知ることで、上場することがメリットだけではないことがわかるでしょう。
上場をしない大企業は、非上場の方がメリットが大きいから上場していません。
今回のまとめです。
上記が、有名な大企業が上場を選択していない理由です。
優良な非上場企業を見極めるためにも、大企業が非上場を選択している理由は理解しておきましょう。
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