就活の自己紹介は1分が勝負です。
第一印象は1分で決まると言われているからです。
動画面接や録画面接など、シチュエーションが異なる面接もあるでしょう。
就活の1分自己紹介で話すべき内容やポイントを例文をもとに紹介します。
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就活の自己紹介が1分である理由
就活の自己紹介が1分である理由は、主に就活生と面接官のアイスブレイクの意味が込められています。
緊張をほぐすため
就活をおこなっている受験生は緊張しています。
学生生活から社会人に向けて初めての一歩を踏み出しているため、わからないことが多いからです。
たとえ一般的な人間関係でも、初対面の人と会話するのは緊張するものです。
就活では、緊張をほぐすために1分の自己紹介を取り入れている企業が多いと言えます。
どんな人か把握するため
就活の1分自己紹介は、就活生がどんな人か把握する「きっかけ」とされています。
面接官も会話のなかで質問を考えていることがあるからです。
初対面の人の内面的な特徴を把握するには、質問する必要があります。
1分自己紹介で受験生が話す内容を聞き、面接官は人柄を把握しながら質問を考えています。
就活に対する準備を見るため
就活生がどれだけ準備しているかを見ていることもあります。
社会人にとって「事前準備」は当然のことだからです。
学生生活でも事前準備に対する意識を磨くことができます。
大学生である新卒の就活生に向け、社会人の基本である事前準備に対する意識を見ています。
就活の1分自己紹介で面接官が見ていること
就活生の1分自己紹介で、面接官がとくに注目していることがあります。
就活生の雰囲気・人柄・対応力
就活生の「雰囲気・人柄・対応力」は、実際に会話することで見えてくるものです。
履歴書などの書類で志望理由を記載していても、実際に会うのとは雰囲気が異なります。
たとえば電話やメールで会話する場合と、会って会話するのは違うということです。
面接官は社風を踏まえた上で、就活生の雰囲気や人柄を意識的に見ています。
就活生のコミュニケーション能力
面接では、就活生のコミュニケーション能力を把握しようとしています。
1分自己紹介は、就活生が一方的に話すことが多いでしょう。
それでも「会話の仕方」や「身振り手振り」など、コミュニケーションに必要なスキルが垣間見えます。
面接官はわずかな動きや仕草から、就活生のコミュニケーション能力を判断しています。
コミュニケーション能力とは
就活で求められるコミュニケーション能力とは、以下の技能のことを言います。
- 相手の言葉を受け取る聞き方
- 受け取った内容を適切に回答する思考力
- 場の雰囲気に合わせた適切な言葉遣い
言語を活用したコミュニケーションでは「聞く・話す・読む・書く」という能力が問われます。
「読む・書く」はエントリーシートなどで把握されており、面接では「聞く・話す」に注目されていると考えておきましょう。
1分間で自己紹介を簡潔にまとめる論理力
面接での1分は長く感じる就活生も多いでしょう。
しかし、面接官にとって就活生を把握するのにちょうどよい時間です。
たとえば音楽は、1曲約3分〜5分で構成されます。
聞いていて飽きない時間でありながら、雰囲気やメッセージを受け取ることができる時間だからです。
就活の面接でも、1分間のなかで自分の雰囲気を伝えます。
事前準備から論理的に考えておく必要があり、面接官が見ているポイントの1つです。
基本を踏まえた準備力
面接官は、就活生がどれだけ準備できるかを見ています。
仕事では「準備8割、本番2割」と言われるほど、事前準備が重要視されているからです。
事前準備が徹底されていれば、予期しない出来事があったときも対応できる可能性が高くなります。
しかし、事前準備に対する「意識」は面接の場だけで判断できるものではありません。
面接官は1分間の自己紹介を通して、就活生の準備に対する意識を見ています。
自己紹介の基本
自己紹介で話すべき内容を紹介します。
必ず含めるべき自己紹介の基本は、以下の5つです。
- 氏名
- 学校名・学部・学科
- 学校で学んだこと
- 学生時代の活動や経験
- 挨拶
基本的な内容は、10秒以内にまとめられるとよいでしょう。
また、自分の経験を深く分析し、学んだことを膨らませて1分以内にまとめます。
自己分析能力が問われるため、事前準備が必要です。
就活の1分自己紹介の厳選ポイント5つ
就活の1分自己紹介を考えると、話す内容がまとまらない人がいます。
簡潔に自分を紹介するために5つの厳選ポイントを紹介します。
自己紹介1分の文字数は300文字程度
自己紹介の内容を紙に書く際、必要な文字数は300文字程度です。
300文字程度の文章を、口頭で読むと1分でおさまるからです。
もちろん会話するスピードを遅くすれば文字数を減らせます。
しかし、面接官が見ているポイントを過不足なく伝えるには300文字が必要です。
焦点を絞った内容にする
自己紹介では、1つに焦点を絞った内容が好まれます。
人間の脳は、2つ以上の出来事を同時に捉えるのが難しいと言われているからです。
たとえば歩きスマホと同様です。
2つ以上の動作を同時におこなうことで、注意散漫になり事故が多発しています。
面接でも1つに焦点を絞った内容を心がけることで、面接官の心を掴む内容を話しやすくなります。
数値を入れて具体性をもたせる
数値を入れて具体性をもたせると、相手に強い印象を与えることができます。
たとえば「絶対受かります」と言われるより「1社受けて1社受かる」と言われるほうが印象が強いでしょう。
しかし自分の経験を数値化するのは難しく、仕事と関連しない内容を述べてしまう就活生が多発します。
最も簡単な数値化は「時間」です。
「何にどれだけの時間を要して努力したか」を自己紹介で述べるようにしましょう。
書類に記載した内容に合わせる
エントリーシート（ES）や履歴書に合わせた内容を述べると、統一感が生まれます。
たとえば履歴書に「運動が得意」と記載しているのに、面接で「勉強を頑張った」と述べるのは逆説的です。
履歴書に「運動が得意」と記載するのであれば、面接の自己紹介で「運動をどれだけ頑張ったか」を述べるほうがよいでしょう。
具体性をもたせるために「短距離走で1日3時間の練習をし、タイムを意識した」と答えます。
さらに練習から何を学べたかを述べられるようになれば、鬼に金棒と言えます。
自己紹介と自己PRの違いを意識する
自己紹介と自己PRの違いは、自己主張の強さです。
自己紹介は「自分に興味を持ってもらう」とへりくだった立場で話します。
一方、自己PRは「自分が役に立つ」と自己主張するものです。
自己紹介では、話す内容をまとめる力が要求されます。
自分をアピールしすぎるのではなく、相手（面接官）をたてるつもりで話しましょう。
関連記事：【2023年11月】自己PRで向上心をアピールできる例文とは？【人事コンサルティングが監修】
関連記事：【例文あり】自己PRで「継続力」を効果的に伝える方法
就活生がインターン面接の1分自己紹介で何を言えばいい？
インターンを経験した就活生の場合、1分自己紹介で話すべき内容があります。
インターンに参加した理由
氏名と学校名を述べた後、インターンに参加した理由を述べましょう。
インターンに参加したときも、自己紹介を求められたはずです。
しかし、就活の面接ではインターンでの経験を踏まえて自己紹介を1分でまとめます。
たとえば「業務内容を知りたいと思った」のが本心だとしても、実際に業務をおこなった経験を踏まえて感想や学んだことに繋げます。
仕事に対する感想
インターンに参加したときの仕事に対する感想を述べましょう。
企業によりインターンに任せる仕事内容はさまざまです。
業務の内容に対してネガティブな印象を与えるのを避け、学んだことに繋げます。
社会人として「忙しい」のは当然ですので、業務に対する疑問をまとめておくとよいでしょう。
- なぜほかの人は早く仕事を終わらせられるのか
- どうしてその業務が必要なのか
- 自分の長所が役に立つと思ったのはどこか
ただし自己主張しすぎることなく、あくまでへりくだった態度が求められます。
インターンで学んだこと
仕事に対する感想から生まれた疑問点を、自分なりに「学んだこと」に変換します。
業務の疑問や悩みを解決する能力は、問題解決能力だからです。
インターンに参加して、自分の欠点を把握したことを感想として述べます。
その後どのように自分を改善して面接を受けに来ているかをまとめましょう。
仮に課題が解決できていない場合、疑問点として面接官に伺うようにするとスムーズな面接が進行されます。
就活生が1分自己紹介で「趣味」について話すときのポイント
就活生が1分自己紹介で「趣味」について話すこともあります。
自分を知ってもらうきっかけですが、「軸」がぶれるとマイナスの印象を与えます。
以下のポイントを踏まえた自己紹介を作りましょう。
常識的に考える
会社で生活することを考え、常識的な判断を求められます。
常識とは、全員が納得できる範囲のことです。
就活の面接では、プラスイメージを与えるのではなくマイナスを受け取らない努力をします。
たとえば映画鑑賞の場合、ホラーは苦手な人もいます。
熱く語りすぎるのを避け、常識的な範囲で自分を紹介しましょう。
TPOをわきまえる
TPOとは「Time（時間）・Place（場所）・Occasion（場面）」のことです。
Occasion（場面）とは、まさに面接というシチュエーションを指します。
就活で趣味を話す場合、趣味と仕事に関連性をもたせることが大切です。
たとえばアニメーションの企業の場合、アニメが好きという趣味は共通しています。
逆に関連性がない趣味は、面接という場面で述べる必要はありません。
趣味は聞かれたときに答える程度がちょうどよいでしょう。
考え方に「軸」をもたせる
考え方の「軸」とは「なぜ」と聞かれた際に、答えられることを意味します。
前述の趣味と仕事の関連性のように「趣味を話す理由」を明確に答えられることを言います。
就活生は「なぜ（趣味）が好きなのか」を考えてしまうことが多いでしょう。
しかし、就活で求められるのは「なぜ今（趣味）を言ったのか」です。
就活での面接では、面接官も関連性のない（興味がない）情報は聞きたくありません。
自分の自己紹介のどこを質問されても、明確に答えられる「軸」が必要です。
就活の1分自己紹介｜面接で使える例文
就活の面接で使える1分自己紹介の例文を「社会人・新卒・高校生」に分けて紹介します。
【社会人】1分自己紹介の例文
社会人が転職の際に述べる1分自己紹介の例文を紹介します。
私は小さいころからアメリカ文化に関心があり、学生時代は外国語学部に所属しておりました。
その後、語学を活かして通訳の仕事をしておりました。
通訳には、異文化によるパーソナリティの違いを言語化する能力を養いました。
このたび、転職に踏み切ったのは、自分にとってスキルアップが必要だと考えたからです。
ITの発達により通訳の仕事は減少しています。
そこで考えたのが、私の経験を活かした通訳ツールの開発でした。
御社の製品に通訳ツールがありますが、プログラムによる言語化が難しいのではないでしょうか。
実際に通訳をしてきた経験から、聞き手が何を求めているかをツールに組み込むことが可能です。
またプログラミングの知識も保有しているため、御社ツールをブラッシュアップするお手伝いができると考え応募させていただきました。
【大学生】1分自己紹介の例文
新卒の就活での1分自己紹介の例文を紹介します。
大学では心理学を専攻しており、人々の心の動きに興味があります。
人の心に興味をもったきっかけは、私がフィギュアが好きだからです。
フィギュアは生活していく上で必要なものではありません。
しかし、眺めるだけで気分を高揚させ頑張ろうと思えるものです。
御社の製品であるマッサージ機も同様ではないでしょうか。
必ずしも生活に必要なものではありませんが、手に入れると心と体を癒やしてくれます。
1つの商品を手に入れることで、人の心は変化します。
私は一見すると不要に見えるものが、必要になる瞬間を知っています。
そのため、御社で販売に携わることができれば人の心に寄り添った製品販売が可能だと思い、応募いたしました。
【高校生】1分自己紹介の例文
高校生の就活で1分自己紹介を求められた際、以下の例文を参考にしてください。
高校3年間は勉強と部活を両立するために、毎日努力していました。
サッカー部に所属していたためチームワークの大切さを学び、仕事でも同じだと思ったのが志望した理由です。
御社の企業理念である「商品の提供を通じて豊かな社会づくりに貢献する」とは、まさにチームワークだと思ったからです。
企業内外の人とチームになることができれば、相乗効果を発揮して社会により豊かな生活を提供できると考えています。
サッカーで述べるとすれば、得点をとる人を支えるチーム全体を指します。
また監督や保護者など、外から応援してくれる人々がいます。
すべての人々が満足するためには、自分が努力し続けて結果を出す必要があります。
私の長所は努力をし続けられる性格ですので、会社の一員としてすべての人が満足するために努力したいと思っています。
職場で1分自己紹介するときの例文
新しく職場に配属された時にも、自己紹介を求められることがあります。
ここでは、新入社員や異動で挨拶する時の例文を紹介します。
新入社員として職場に配属されたとき
皆さんと一緒に働けることをとても楽しみにしています。
私は人と話すことが好きで大学時代から営業に興味があり、インターンシップやアルバイトを通じて営業の現場での経験を積んできました。
その中で、お客様とのコミュニケーションや提案力が身につき、自信を持って営業職を志しました。
先輩方のご指導をいただきながら、積極的に行動し、お客様との信頼関係を築きたいと考えています。
皆さんと一緒に、日々成長し、会社の成長に貢献していけるように頑張りますのでよろしくお願いします。
新しい部署に異動したとき
初めまして、○○と申します。本日から異動により営業部に配属されました。
私はこれまで、製造業の技術部門にてエンジニアとして勤務しており、製品開発や顧客対応を行ってきました。
その中で、お客様とのコミュニケーションが大変重要であることを実感し、営業職に興味を持つようになりました。
今後、営業スキルの向上に取り組み、お客様に価値を提供できるよう、日々努力していきます。
また、お客様との信頼関係を大切にし、良好な関係を築きながら、お客様のニーズに合わせた提案を行い、貢献していきたいと思っています。
皆様と一緒に、日々成長し、会社の成長に貢献していけるように頑張りますのでよろしくお願いします。
就活の動画面接・録画面接｜1分自己紹介の例文
就活の動画面接・録画面接で使える1分自己紹介の例文を紹介します。
動画面接・録画面接では、画面に映る自分の雰囲気が大切です。
ライトを活用するなど、印象を明るくするようにしましょう。
動画面接の1分自己紹介｜例文
動画面接で1分自己紹介をする場合、以下の例文を参考にしてください。
大学ではマーケティングについて研究をしています。
趣味はスポーツ観戦をすることです。
地元のサッカーチームを応援しており、毎週のように応援しに行きます。
サッカーの観戦をしていて気づいたのが、観客動員についてです。
私もサポーターの1人として、応援団に参加しています。
タイミングよく応援グッズを紹介されると、つい購入してしまいます。
大学で学んだマーケティングの知識を活用し、体験的に学んだタイミングを更に追求することで、御社の売上に貢献できると思い応募いたしました。
よろしくお願いいたします。
録画面接の1分自己紹介｜例文
録画面接は、ほかの面接とは違い返答されることがありません。
つい返答したくなるコメントを録画する意識をもちましょう。
私の強みは、言われたことプラスアルファで結果を出せることです。
逆に無から有を作り出す能力は弱いと感じており、企画力は劣っていると感じています。
チームでは役割を与えてもらうことで、最大の力を発揮できます。
大学では文化祭実行委員を経験しましたが、リーダーを支える立場で活動しました。
リーダーの特徴や性格を考えながら、チームで役割を果たせます。
役割を果たすことは、企業活動でも同じだと思っています。
入社後には社員研修があるとお聞きしております。
研修で自分の役割を明確にし、御社に貢献できるよう最善を尽くします。
どうぞよろしくお願いいたします。以上です。失礼いたします。
転職での1分自己紹介は就活の時とどこが違う？
転職での1分自己紹介の内容は、新卒が述べる内容と以下の点が異なります。
略歴
氏名を述べた後に略歴を話すことになります。
面接官が履歴書などをじっくり読んでいると考えるのではなく、以下の3つを簡単に述べます。
- 前職の職種
- 勤務年数
- 企業名
複数の企業に務めた経験がある場合でも、簡略化して伝えます。
略歴を自己紹介に含めることで、面接官に自分の経験をイメージしてもらうことができます。
仕事の実績
略歴を踏まえて仕事の実績を伝えます。
実績について話す際、応募企業と関係がありそうな内容を選びます。
また、数値を入れた具体的な実績が好ましいとされています。
たとえば「売上を110％にした」と「売上を伸ばした」では、前者が聞き手に伝わりやすいと言えます。
数値を用いて具体的な実績を述べつつ、環境が変化しても力を発揮できる根拠を述べられるとよいでしょう。
応募企業への適性
転職の1分自己紹介は、受け身にならず自己PRのつもりで挑みます。
ただし応募先の企業と自分がマッチしているか分析する必要があります。
企業分析や自己分析を繰り返し、応募企業への適性を考えておきます。
なぜ自分と企業がマッチしているかを分析し、分析結果を面接で述べる努力をしましょう。
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まとめ｜就活の1分自己紹介
就活の1分自己紹介では、話す内容を簡潔にまとめる能力が問われます。
複数の就活生に対し、面接官は何度も同じ質問を繰り返しているからです。
冗長表現を避け、誰よりも簡潔に自分を紹介する努力をするようにしましょう。
自己紹介の1分は、就活の第一印象を決める重要なものです。
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